ソニー、VAIO用のACアダプタに絶縁不良の不具合、対象製品の無償交換へ

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2009/10/27 18:30

 ソニーは10月27日、同社が07年10月-09年4月に発売したボード型PC「VAIO VGC-LT/LN/LM/JS」および05年10月-06年4月に発売した「VAIO用ドッキングステーション VGP-PRBX1/VGP-PRFE1」、計6シリーズ27機種に付属したACアダプタ「VGP-AC19V17」で、使用中に内部の絶縁が不良になる場合があるとし、対策済みのACアダプタとの無償交換を行うと発表した。

交換対象となる「VGP-AC19V17」

 無償交換の対象となるのはACアダプタ「VGP-AC19V17」のうち、部品番号147976311で、製造番号(シリアル番号)0000001-0148291のもの、部品番号147976321で、製造番号(シリアル番号)0000001-0015644のもの、部品番号147976331で、製造番号(シリアル番号)0000001-0024740のものとなり、合計でおよそ6万3000台。

 同社によると、今回の不具合は、ACアダプタ内部の温度上昇により絶縁テープの粘着力が低下し、電源オン/オフに伴う発熱/冷却の繰り返しによる内部部品の膨張/収縮によって、絶縁テープが本来貼り付けされているべき位置から徐々にずれてしまい、絶縁不良に陥ったもの。絶縁不良の発生時には、感電や漏電、接続した機器の回路焼損などの危険性があるという。

 なお、同社では今回の絶縁不良に起因してブレーカーが落ちた事例を、09年7月-09年10月27日現在で4件確認しているが、いずれも感電などの報告はないという。

対象となるACアダプタを付属している機種(国内向け)
発売年月 製品
05年10月 type BX専用ドッキングステーション「VGP-PRBX1」
06年4月 type F・FE/type A・AR専用ドッキングステーション「VGP-PRFE1」
07年10月 type L LTシリーズ「VGC-LT80DB」「VGC-LT70DB」
VAIOオーナーメードモデル type L LMシリーズ「VGC-LM90S」「VGC-LT90S」
08年1月 type L LTシリーズ「VGC-LT81DB」「VGC-LT71DB」
VAIOオーナーメードモデル type L LMシリーズ「VGC-LM91S」「VGC-LT91S」
08年5月 type L LTシリーズ「VGC-LT82DB」「VGC-LT72DB」
VAIOオーナーメードモデル type L LMシリーズ「VGC-LM92S」「VGC-LT92S」
08年9・10月 type L LNシリーズ「VGC-LN70DB」「VGC-LN50DB」
VAIOオーナーメードモデル type L LNシリーズ「VGC-LN90S」
09年1月 type L LNシリーズ「VGC-LN71JGB」「VGC-LN51JGB」
VAIOオーナーメードモデル type J JSシリーズ「VGC-JS91HS」「VGC-JS91S」「VGC-LN91JS」
09年4月 type L LNシリーズ「VGC-LN72JGB」「VGC-LN52JGB」
VAIOオーナーメードモデル type J JSシリーズ「VGC-JS92JS」「VGC-JS92XS」「VGC-LN92JS」

 今後の対応については、同社Webページおよび10月28日付の朝刊にて告知を行った後、交換の申し込みを電話で受け付ける。受付窓口の電話番号は「0120-56-7989(フリーダイヤル)」で、PHS/携帯電話からでも利用可能。受付時間は平日が9:00-20:00で、土・日・祝日が9:00-17:00。