10月21日、秋葉原の夜は翌日に控えたWindows 7の発売を前にした熱気につつまれていた。多くのPCショップが深夜販売イベントを大々的に行う中、サードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ」秋葉原本店でも、24時のWindows 7販売開始に先がけ、同日21時からカウントダウンイベントを開催。会場にはインテルの天野信彦氏やAMDの土居憲太郎氏、パソコン通として知られる声優の古谷徹氏などが駆けつけ、会場を盛り上げた。

　イベントが始まったのは、販売開始3時間前の21時。店舗1Fに設置された特設会場は、Windows 7予約者を初めとする多くの人で、移動できないほどに埋め尽くされた。

　まず、インテルの「神様」こと天野信彦氏と、「改造バカ」ことライターの高橋敏也氏が、それぞれ青と赤のWindows 7ハチマキを巻いて登場。天野氏は「Vistaをすっ飛ばしてXPでずっと頑張っている人にも、Windows 7はオススメ。辛口のわたしが良いと言ってるのだから、信じて欲しい」と語り、会場の期待はいやが上にも高まる。

　続いて、AMDの「兄貴」こと土居憲太郎氏や、NVIDIAの福田登氏も登場。それぞれの技術や製品で、Windows 7をよりパワーアップできることをアピールした。

　しかし、会場が一番の盛り上がりをみせたのは、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役でお馴染みの声優・古谷徹氏の登場時。「アムロ、ドスパラ行きまーす！」と登場すると、会場からは笑いと大きな拍手が沸いた。

　トークショーでは、先ほど登場したライターの高橋氏が、古谷氏にWindows 7のデスクトップの使いやすさを説明。タスクバーの右端をポイントすると、開いていたウィンドウが透明になり、隠れていたアイコンやガジェットを確認できる「Aero プレビュー」や、ウィンドウを画面の端へドラッグするだけでサイズ変更でき、ウィンドウの閲覧や整理、比較が簡単に行える機能「スナップ」などを紹介すると、古谷氏は「これは便利だな、いいよやっぱWindows 7！」と絶賛した。

　また、古谷氏が「どころでVistaに比べて速くなってるの？」と質問すると、高橋氏は「誰でも体感的にわかるくらい、起動も動作も速くなってます」と回答。「すごいなぁ」と関心した様子の古谷氏は「今日Windows 7 Ultimateを持って帰ります」と宣言した。

　24時の販売開始が近づくと、Windows 7にちなみ「7」秒前から会場全員でカウントダウンを開始。24時ちょうどにはお祝いのくす玉が割られ、会場は拍手と歓声につつまれた。気になる最初の購入者は、先ほど購入を宣言した古谷氏。店長から直々に製品を受け取ると、嬉しそうに掲げてみせた。

　「ドスパラ」の販売員によると、「Vista発売時よりも、多くの人が集まった」という今回のイベント。秋葉原では「ドスパラ」のほかにも、ソフマップやT-ZONEなど多くの店舗がWindows 7の深夜販売を行っていた。販売を開始した店舗が軒を連ねる路地は、多くの人で埋め尽くされたが、警備員が交通整理にあたったため、大きな混乱はなかったようだ。この日の秋葉原は、終電近くまでお祭りムードが続いていた。