東芝がネットブックで首位に、日本メーカーで初めてトップシェア獲得
ネットブックの販売台数シェアで東芝が初めて首位を獲得した。これまで台湾勢が優勢だったネットブック市場だが、日本メーカーが初めてトップの座についた。9月最終週(09年9月28日-10月4日)の「BCNランキング」で明らかになったもの。これまでトップを走ってきたASUSTeK Computerの販売台数シェア15.9%に対し、東芝は16.7%と、0.8ポイントの僅差ながら上回った。
東芝がシェアを拡大したのは、09年4月に発売した「PAUX23JNL」の売れ行きが好調だったため。同社がdynabookブランドで初めて投入したネットブック「UXシリーズ」でHDDを160GB搭載するモデルだ。カラーバリエーションを合算したネットブックのシリーズ別ランキングでも、7月第1週(7月6日-12日)から9月最終週まで13週連続で1位を維持している人気モデルだ。
ネットブックのメーカーシェアは09年5月以降、ASUSと日本エイサー、東芝の3社が上位を占めていた。2位と3位が時々入れ替わりながら推移する一方、首位のASUSはメーカー各社のネットブック市場参入の影響を受け、シェアを下げていた。
ここで、9月最終週の売れ筋を見てみよう。カラーバリエーションは合算して集計した。1位は前述の東芝「PAUX23JNL」で、販売台数シェアは12.6%。2位はソニー「Wシリーズ」の「VPCW119XJ」で6.7%だった。3位は富士通「LOOX Mシリーズ」の「FMVLMD15」で6.4%だった。3モデルともに画面サイズは10.1型ワイドで、CPUにはAtomを搭載する。
一方、ノートPC全体に占めるネットブックの比率の拡大は、ほぼ止まった状態。もっとも構成比が高かったのは09年6月で、販売台数の33.1%をネットブックが占めていたが、以降やや勢いが弱まり、9月には27.5%と3割を下回っている。(BCN・井上真希子)
*BCNでは、08年以降に発売された製品で、液晶ディスプレイが12.1型以下、CPUにAtom系の低電圧CPUを搭載する製品を「ネットブック」と定義しています。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
東芝がシェアを拡大したのは、09年4月に発売した「PAUX23JNL」の売れ行きが好調だったため。同社がdynabookブランドで初めて投入したネットブック「UXシリーズ」でHDDを160GB搭載するモデルだ。カラーバリエーションを合算したネットブックのシリーズ別ランキングでも、7月第1週(7月6日-12日)から9月最終週まで13週連続で1位を維持している人気モデルだ。
東芝の「PAUX23JNL」
ネットブックのメーカーシェアは09年5月以降、ASUSと日本エイサー、東芝の3社が上位を占めていた。2位と3位が時々入れ替わりながら推移する一方、首位のASUSはメーカー各社のネットブック市場参入の影響を受け、シェアを下げていた。
順位 | メーカー | シリーズ | CPU | 画面サイズ | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東芝 | PAUX23JNL | Atom | 10.1 | 12.6 |
2 | ソニー | VPCW119XJ | Atom | 10.1 | 6.7 |
3 | 富士通 | FMVLMD15 | Atom | 10.1 | 6.4 |
4 | NEC | BL300/TA6 | Atom | 10.1 | 5.8 |
5 | 日本エイサー | AOD250-B_83 | Atom | 10.1 | 5.0 |
6 | シャープ | PC-Z1 | i.MX515 | 5.0 | 4.5 |
7 | ASUS | EPC1000HE-X | Atom | 10.0 | 3.9 |
8 | 日本エイサー | AOD250-B_83F | Atom | 10.1 | 3.6 |
9 | 東芝 | PAUX24JNS | Atom | 10.1 | 3.3 |
10 | 工人舎 | PM1_X16SA | Atom | 4.8 | 3.2 |
「BCNランキング」09年9月最終週 週次<最大パネル>
ここで、9月最終週の売れ筋を見てみよう。カラーバリエーションは合算して集計した。1位は前述の東芝「PAUX23JNL」で、販売台数シェアは12.6%。2位はソニー「Wシリーズ」の「VPCW119XJ」で6.7%だった。3位は富士通「LOOX Mシリーズ」の「FMVLMD15」で6.4%だった。3モデルともに画面サイズは10.1型ワイドで、CPUにはAtomを搭載する。
ソニーの「VPCW119XJ」、富士通の「FMVLMD15」
一方、ノートPC全体に占めるネットブックの比率の拡大は、ほぼ止まった状態。もっとも構成比が高かったのは09年6月で、販売台数の33.1%をネットブックが占めていたが、以降やや勢いが弱まり、9月には27.5%と3割を下回っている。(BCN・井上真希子)
*BCNでは、08年以降に発売された製品で、液晶ディスプレイが12.1型以下、CPUにAtom系の低電圧CPUを搭載する製品を「ネットブック」と定義しています。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。