メモステ売れ筋1位、実はサンディスク製 「PSP go」で広がるメモステ市場
ソニー製品のメモリカードとして広く普及しているメモリースティック。携帯型ゲーム機「PSP」は「メモリースティックPRO デュオ」に対応しているため、ゲームユーザーにもお馴染みだ。11月発売の「PSP go」には、さらに小型のメモリースティックマイクロ(M2)が採用される。そこで、メモリースティック系メモリカードの売れ筋ランキングをみながら、「M2」の特徴をまとめた。
まずメモリースティック系メモリカードの製品別販売数量ランキングをみてみよう。1位はサンディスクの4GBの製品「SDMSPD-4096-J95」で14.8%。続いて2位はソニー製4GBの「MS-MT4G」で14.7%、3位もソニー製2GBの「MS-MT2G」で13.5%だった。いずれも「メモリースティックPRO デュオ」だ。ちょっと意外なのは、1位の製品がソニー製ではなくサンディスク製だということ。
実は、サンディスクはメモリースティックとの関係が深く、メモリースティックPROやメモリースティックPRO デュオのほか、多くのメモリースティックをソニーと共同開発しており、信頼性の高さには定評がある。そういった信頼感からも、ユーザーの支持が高いものと思われる。メモリーカードのメーカー別シェアでは、ソニーが販売数量の44.6%を占め最も多いが、次いで多いのがサンディスク。41.0%とソニーとほぼ同じシェアをもっている。他のメモリカード規格と同じくメモリースティックでも同社の存在感は大きい。
さて、「PSP go」に採用される「M2」は、メモリースティックPRO デュオと同じ性能を備えながらサイズを約4分の1に小型化したもの。ソニーは「M2」を携帯電話向けの「MS-Aシリーズ」として07年から販売していたが、こちらは生産を終了。今回、同じ性能の製品を「PSP go」向けに「MS-APシリーズ」として09年11月に発売する。
またサンディスクも、10月中旬に発売すると発表している。この「M2」も同社がソニーと共同開発したもので、05年に新規格として発表。その後、同社は欧米市場向けに販売していたが、今回「PSP go」に同規格が採用されたことを受けて、日本市場向けに初めて投入することになった。
メモリカードの需要をけん引すると期待されている「PSP go」。その特徴は、ゲームソフトをダウンロードして遊ぶ、という点だ。本体の無線LANもしくはPS3経由、同梱するコンテンツ管理ソフト「Media go」を使ったPC経由で「PlayStation Store」からソフトを入手する。従来のUMDドライブに代わりに16GBのフラッシュメモリを搭載しているのも大きな違いだ。
さらに「M2」を使って内蔵メモリを拡張すれば、ダウンロードしたゲームやセーブデータをはじめ、音楽/写真/動画データなどの大容量コンテンツをたっぷり「PSP go」に保存して持ち歩ける。
今まで欲しいソフトがある場合、店頭に足を運んでパッケージを購入することが普通だった。これをダウンロードのみにしたことは、ゲームユーザーにとって大きな変化。欲しいと思った瞬間に、その場でソフトを購入して楽しめるようになるのだ。今後、ゲーム市場にとってメモリカードの果たす役割はさらに大きくなっていきそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
メモリースティックの1位は、ソニーではなくサンディスク製
順位 | メーカー名 | 型番 | 規格 | 販売数量シェア (%) |
---|---|---|---|---|
1 | サンディスク | SDMSPD-4096-J95 | メモリースティックPRO デュオ | 14.8 |
2 | ソニー | MS-MT4G | メモリースティックPRO デュオ | 14.7 |
3 | ソニー | MS-MT2G | メモリースティックPRO デュオ | 13.5 |
4 | サンディスク | SDMSPD-8192-J95 | メモリースティックPRO デュオ | 7.5 |
5 | サンディスク | SDMSPD-2048-J95 | メモリースティックPRO デュオ | 7.5 |
「BCNランキング」 09年9月月次 <最大パネル>
まずメモリースティック系メモリカードの製品別販売数量ランキングをみてみよう。1位はサンディスクの4GBの製品「SDMSPD-4096-J95」で14.8%。続いて2位はソニー製4GBの「MS-MT4G」で14.7%、3位もソニー製2GBの「MS-MT2G」で13.5%だった。いずれも「メモリースティックPRO デュオ」だ。ちょっと意外なのは、1位の製品がソニー製ではなくサンディスク製だということ。
サンディスク「SDMSPD-4096-J95」とソニー「MS-MT4G」
実は、サンディスクはメモリースティックとの関係が深く、メモリースティックPROやメモリースティックPRO デュオのほか、多くのメモリースティックをソニーと共同開発しており、信頼性の高さには定評がある。そういった信頼感からも、ユーザーの支持が高いものと思われる。メモリーカードのメーカー別シェアでは、ソニーが販売数量の44.6%を占め最も多いが、次いで多いのがサンディスク。41.0%とソニーとほぼ同じシェアをもっている。他のメモリカード規格と同じくメモリースティックでも同社の存在感は大きい。
現在メモリースティック PRO デュオが主流、「M2」は何が違う?
さて、「PSP go」に採用される「M2」は、メモリースティックPRO デュオと同じ性能を備えながらサイズを約4分の1に小型化したもの。ソニーは「M2」を携帯電話向けの「MS-Aシリーズ」として07年から販売していたが、こちらは生産を終了。今回、同じ性能の製品を「PSP go」向けに「MS-APシリーズ」として09年11月に発売する。
「M2」は、メモリースティックPRO デュオの約4分の1
またサンディスクも、10月中旬に発売すると発表している。この「M2」も同社がソニーと共同開発したもので、05年に新規格として発表。その後、同社は欧米市場向けに販売していたが、今回「PSP go」に同規格が採用されたことを受けて、日本市場向けに初めて投入することになった。
ゲームソフトのダウンロード販売により、需要拡大が期待される「M2」
メモリカードの需要をけん引すると期待されている「PSP go」。その特徴は、ゲームソフトをダウンロードして遊ぶ、という点だ。本体の無線LANもしくはPS3経由、同梱するコンテンツ管理ソフト「Media go」を使ったPC経由で「PlayStation Store」からソフトを入手する。従来のUMDドライブに代わりに16GBのフラッシュメモリを搭載しているのも大きな違いだ。
PSP go
さらに「M2」を使って内蔵メモリを拡張すれば、ダウンロードしたゲームやセーブデータをはじめ、音楽/写真/動画データなどの大容量コンテンツをたっぷり「PSP go」に保存して持ち歩ける。
今まで欲しいソフトがある場合、店頭に足を運んでパッケージを購入することが普通だった。これをダウンロードのみにしたことは、ゲームユーザーにとって大きな変化。欲しいと思った瞬間に、その場でソフトを購入して楽しめるようになるのだ。今後、ゲーム市場にとってメモリカードの果たす役割はさらに大きくなっていきそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。