CEATEC JAPAN2009で未来のテレビぞくぞく 迫力の3Dやジェスチャーテレビも
国内最大の電機/ITの総合見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)2009」が10月6日、千葉市の幕張メッセで開幕した。今年は「デジタルコンバージェンスが明日をつくる、未来へつなぐ。」をテーマに、国内外の590社・団体が出展している。薄型テレビメーカーの目玉は3D対応テレビや、ジェスチャーで操作できるテレビなど、最先端の技術を用いた製品。各社のブースには多くの人が集まり、未来の技術を実際に体感した。
3D技術に力を入れるソニーは、3D対応の液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」をいくつも並べて展示。専用のメガネをかけることで、「スポーツ」「ゲーム」「映画」を立体的な3D映像で観賞できる。3Dコーナーに設けられたステージでは、モデルが実際に3Dゲームを楽しむ姿を披露。同社は今後、BRAVIA、ブルーレイディスク(BD)レコーダー、パソコン「VAIO」、デジタルカメラ「サイバーショット」を3Dに転換していき、「2010年には3D映像が家庭で楽しめる環境を提供する」という。
また、一つのレンズで、毎秒240フレームのなめらかな3D映像を撮影できるカメラを参考出展。単眼レンズを通った入射光をカメラ内部で左右の画像に分離して、左右それぞれのイメージセンサーで処理・記録することで3D映像を生成する。単眼レンズを採用したことにより、2つのレンズによって3D映像を作りだしていた従来の3Dカメラで生じる光軸や画像サイズ、フォーカスのズレを抑制。併せて、毎秒240フレームの映像を撮影することで、動きの激しいシーンなどでも自然でなめらかな3D映像を作り出す。なお、専用メガネを付けない場合は2D映像として観賞できる。
そのほか来場者の注目を集めていたのが、薄さ0.2mmの曲がる有機ELディスプレイ。駆動部に柔軟な有機材料を用いて形成した有機TFTを採用し、薄くて軽く、曲げても割れにくい。このディスプレイを活用し、ディスプレイの繋ぎ目なく折りたためるノートPCや、腕に巻きつける携帯オーディオ「ウォークマン」のデザインなどを公開している。こちらも参考出展で、製品化は未定。
東芝は、2D映像からリアルタイムに3D映像を生成できる、12月上旬に発売する次世代液晶テレビ「CELLレグザ」の未来形を展示。2D映像の実際の奥行きを計算して3D映像に変換する作業は、「高い演算処理能力を持つマイクロプロセッサ『Cell Broadband Engine』を搭載する『CELLレグザ』だからこそ行える」(同社ブーススタッフ)という。
そのほか「Cell Broadband Engine」の演算処理能力を生かした試作品として、1920×1080のフルHD映像を、4倍の解像度3840×2160の4K2Kへとリアルタイムに上位変換できる液晶テレビも展示。「CELLレグザ」の持つ可能性をアピールしていた。
日立製作所も、最先端の技術を用いた試作品を数多く展示している。80V型の「ホワイトボード型ディスプレイ」には、外光をほとんど反射しない新開発のスクリーンを採用。同社の超短投写距離プロジェクター「CP-A100」を使って、スクリーン内部から映像を投写することで、明るい環境でもはっきりと画像を表示できる。スクリーンの下にプロジェクターを設置するので、省スペース。タッチ操作で絵や文字、スタンプを描き込むこともできる。教室や会議室など、明るい場所での使用を見込んでいる。
そのほか、テレビ下の赤外線センサーがジェスチャーを読み取り、離れた場所からリモコンなしで直感的に操作できるテレビ「ジェスチャー リモコン」を参考出展。テレビに映った地球儀をまわすように手を動かすことで、地球儀がまわり、見たい部分を囲うように手をまわすことで、映像を拡大できる。また、草をかきわけるように両手を開くと、拡大した地域に生息する動物の様子を覗くことができる。こちらは将来、博物館、学校、図書館、アミューズメント施設などでの活用を想定している。
「CEATEC JAPAN2009」は10月6日から10月10日まで開催。期間中は昨年を上回る20万人の来場者を見込んでいる。
10月6日-10日の開催期間で20万人の来場者を見込む
ソニー 2010年は家庭で3D映像が楽しめる、ゲームや映画を大迫力で体感
3D技術の展示に力を入れるソニー
3D技術に力を入れるソニーは、3D対応の液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」をいくつも並べて展示。専用のメガネをかけることで、「スポーツ」「ゲーム」「映画」を立体的な3D映像で観賞できる。3Dコーナーに設けられたステージでは、モデルが実際に3Dゲームを楽しむ姿を披露。同社は今後、BRAVIA、ブルーレイディスク(BD)レコーダー、パソコン「VAIO」、デジタルカメラ「サイバーショット」を3Dに転換していき、「2010年には3D映像が家庭で楽しめる環境を提供する」という。
モデルが3Dゲームを体感
また、一つのレンズで、毎秒240フレームのなめらかな3D映像を撮影できるカメラを参考出展。単眼レンズを通った入射光をカメラ内部で左右の画像に分離して、左右それぞれのイメージセンサーで処理・記録することで3D映像を生成する。単眼レンズを採用したことにより、2つのレンズによって3D映像を作りだしていた従来の3Dカメラで生じる光軸や画像サイズ、フォーカスのズレを抑制。併せて、毎秒240フレームの映像を撮影することで、動きの激しいシーンなどでも自然でなめらかな3D映像を作り出す。なお、専用メガネを付けない場合は2D映像として観賞できる。
単眼レンズの3Dカメラ
そのほか来場者の注目を集めていたのが、薄さ0.2mmの曲がる有機ELディスプレイ。駆動部に柔軟な有機材料を用いて形成した有機TFTを採用し、薄くて軽く、曲げても割れにくい。このディスプレイを活用し、ディスプレイの繋ぎ目なく折りたためるノートPCや、腕に巻きつける携帯オーディオ「ウォークマン」のデザインなどを公開している。こちらも参考出展で、製品化は未定。
曲がる有機ELディスプレイ(上)を活用したノートPCとウォークマン
東芝 未来のテレビは2Dから3D、フルHDから4K2Kへとリアルタイムに変換
東芝は、2D映像からリアルタイムに3D映像を生成できる、12月上旬に発売する次世代液晶テレビ「CELLレグザ」の未来形を展示。2D映像の実際の奥行きを計算して3D映像に変換する作業は、「高い演算処理能力を持つマイクロプロセッサ『Cell Broadband Engine』を搭載する『CELLレグザ』だからこそ行える」(同社ブーススタッフ)という。
3Dテレビの操作はジェスチャーで行う
そのほか「Cell Broadband Engine」の演算処理能力を生かした試作品として、1920×1080のフルHD映像を、4倍の解像度3840×2160の4K2Kへとリアルタイムに上位変換できる液晶テレビも展示。「CELLレグザ」の持つ可能性をアピールしていた。
左が4K2K画質、右がフルHD画質
日立製作所、ジェスチャーで操作するリモコンいらずのテレビ
ホワイトボード型ディスプレイ
日立製作所も、最先端の技術を用いた試作品を数多く展示している。80V型の「ホワイトボード型ディスプレイ」には、外光をほとんど反射しない新開発のスクリーンを採用。同社の超短投写距離プロジェクター「CP-A100」を使って、スクリーン内部から映像を投写することで、明るい環境でもはっきりと画像を表示できる。スクリーンの下にプロジェクターを設置するので、省スペース。タッチ操作で絵や文字、スタンプを描き込むこともできる。教室や会議室など、明るい場所での使用を見込んでいる。
スクリーンの下にプロジェクターを設置(左) タッチ操作で絵や文字、スタンプを描き込める(右)
そのほか、テレビ下の赤外線センサーがジェスチャーを読み取り、離れた場所からリモコンなしで直感的に操作できるテレビ「ジェスチャー リモコン」を参考出展。テレビに映った地球儀をまわすように手を動かすことで、地球儀がまわり、見たい部分を囲うように手をまわすことで、映像を拡大できる。また、草をかきわけるように両手を開くと、拡大した地域に生息する動物の様子を覗くことができる。こちらは将来、博物館、学校、図書館、アミューズメント施設などでの活用を想定している。
両手を開くと、動物の詳細を見ることができる
「CEATEC JAPAN2009」は10月6日から10月10日まで開催。期間中は昨年を上回る20万人の来場者を見込んでいる。