NEC、消費電力の半減が可能な無線LANルータ、最新規格「11n」に対応

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2009/10/05 18:06

 NECとNECアクセステクニカは10月5日、最新の無線LAN規格IEEE802.11nに対応し、待機時の消費電力を半減できる無線LANルータ「Aterm(エーターム)WR8300N」を発売した。価格はオープンで、実勢価格はルータ単体で1万1000円前後、USBスティック型のアダプタ「WL300NU-G」とのセットが1万5000円前後の見込み。

「AtermWR8300N」と「WL300NU-G」

 無線LAN規格IEEE802.11b/gのほか、9月に正式策定されたIEEE802.11nにも対応し、理論値最大300Mbpsの高速無線通信が可能なルータ。アンテナや無線回路など、無線の送受信機能を最適化した独自の「ロングレンジ設計」を採用し、離れた場所からでも高速通信が可能になった。また、有線LANポートにギガビットイーサネットを搭載し、有線LAN間の高速化も図っている。

 本体に、無線LANの停止やLEDランプの消灯のほか、有線LANの通信速度制限などを段階的に設定できる「ECOボタン」を搭載。接続するPCやサーバの電源がオフの場合やケーブルが未接続のときなど、未使用のLANポートを自動的に判別して電力供給を制限する「LANポート自動節電」機能も備えた。同社によると、双方の機能を組み合わせることで、待機時の消費電力を最大51%削減できるという。

 このほか、インターネットの接続設定や無線LANの導入設定をボタン操作で自動設定できる「らくらくネットスタート」と「らくらく無線スタート」に加え、セキュリティ設定を簡単に実行できる「Wi-Fi Protected Setup(WPS)」に対応する。

 また、AES対応子機とWEP対応子機を混在使用できる「マルチSSID」機能や、空きチャネルを有効活用し最適なチャネルを自動選択できる「オートチャネルセレクト」機能なども搭載。本体サイズは幅35×奥行き128×高さ160mm、重さ300g。