「Kiss X3」断トツ、「GF1」も好スタート 09年9月デジタル一眼ランキング
夏から秋にかけて多くの新製品が発表されたデジタル一眼市場。その影響をうけてか、これまでのトップ10の顔ぶれにも変化が生じつつある。09年9月の月間ランキングを紹介しよう。
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」。4か月連続の首位獲得となり、相変わらずの強さを見せる。販売台数シェアも30%を超えており、まさに一人勝ち。前機種「Kiss X2」も3位に入っており、「Kiss X」ブランドの強さを示したかたちだ。
2位にはニコンのエントリーモデル「D5000」がランクイン。動画撮影機能や可動式の液晶モニタを搭載し、「Kiss X3」のライバル機ともいえるモデルだが、シェアにして20%と大きく水をあけられる結果となった。
4位は前月からワンランクダウンのオリンパス「オリンパス・ペン E-P1」。トップ3からは脱落したが、依然として売れ行きは好調だ。5位には前月2位だった「D90」が入った。
9月18日発売ながら6位に入ったのは、パナソニックの「LUMIX GF1」。「E-P1」と同じくマイクロフォーサーズ規格を採用したコンパクトデジカメ風の一眼で、女性ユーザーをより強く意識した外観になっている。集計期間では不利ながらトップ10入りを果たしており、予約分の売り上げも含んでいるとはいえ、出だしは好調のようだ。
加えてパナソニックからは9位に「G1」、10位に「GF1」と、同社「Gシリーズ」の製品すべてがランクイン。「E-P1」も含めマイクロフォーサーズ勢が地盤を固めてきた感がある。
そのほか、7位のニコン「D3000」も新モデル。「夜景をバックに人物を撮る」「背景をぼかして撮る」など、撮影したい写真ごとにモニタで操作ガイドを見られるのが特徴だ。8位に「K-m」がランクインしたHOYAでは、10月16日発売予定の100色カラーの新モデル「K-x」に注目しておきたい。
「GF-1」「D3000」など、新顔が登場してきた9月のランキング。さらなる候補として、ソニーが先日発表した「α550」にも注目したい。HDR画像の撮影機能や毎秒7コマの連写など、ミドルクラス機並みの機能を備えつつ、ボディ単体で10万円を切る価格は魅力といえる。新製品の発表が一巡したこれからは、年末商戦に向けた各メーカーの動きに要注意だ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 31.3 |
2 | ニコン | D5000 | 1230 | 10.0 |
3 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 6.6 |
4 | オリンパス | OLYMPUS PEN E-P1 | 1230 | 5.81 |
5 | ニコン | D90 | 1230 | 5.79 |
6 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 5.1 |
7 | ニコン | D3000 | 1020 | 4.6 |
8 | HOYA | K-m | 1020 | 3.3 |
9 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 | 2.7 |
10 | パナソニック | LUMIX GH1 | 1210 | 2.6 |
「BCNランキング」 09年9月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」。4か月連続の首位獲得となり、相変わらずの強さを見せる。販売台数シェアも30%を超えており、まさに一人勝ち。前機種「Kiss X2」も3位に入っており、「Kiss X」ブランドの強さを示したかたちだ。
キヤノン「EOS Kiss X3」
2位にはニコンのエントリーモデル「D5000」がランクイン。動画撮影機能や可動式の液晶モニタを搭載し、「Kiss X3」のライバル機ともいえるモデルだが、シェアにして20%と大きく水をあけられる結果となった。
ニコン「D5000」
4位は前月からワンランクダウンのオリンパス「オリンパス・ペン E-P1」。トップ3からは脱落したが、依然として売れ行きは好調だ。5位には前月2位だった「D90」が入った。
9月18日発売ながら6位に入ったのは、パナソニックの「LUMIX GF1」。「E-P1」と同じくマイクロフォーサーズ規格を採用したコンパクトデジカメ風の一眼で、女性ユーザーをより強く意識した外観になっている。集計期間では不利ながらトップ10入りを果たしており、予約分の売り上げも含んでいるとはいえ、出だしは好調のようだ。
パナソニック「LUMIX GF1」
加えてパナソニックからは9位に「G1」、10位に「GF1」と、同社「Gシリーズ」の製品すべてがランクイン。「E-P1」も含めマイクロフォーサーズ勢が地盤を固めてきた感がある。
ニコン「D3000」
そのほか、7位のニコン「D3000」も新モデル。「夜景をバックに人物を撮る」「背景をぼかして撮る」など、撮影したい写真ごとにモニタで操作ガイドを見られるのが特徴だ。8位に「K-m」がランクインしたHOYAでは、10月16日発売予定の100色カラーの新モデル「K-x」に注目しておきたい。
ソニー「α550」
「GF-1」「D3000」など、新顔が登場してきた9月のランキング。さらなる候補として、ソニーが先日発表した「α550」にも注目したい。HDR画像の撮影機能や毎秒7コマの連写など、ミドルクラス機並みの機能を備えつつ、ボディ単体で10万円を切る価格は魅力といえる。新製品の発表が一巡したこれからは、年末商戦に向けた各メーカーの動きに要注意だ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。