LoiLoとジャングルが提携、サムネイルを「触って投げる」ビデオ編集ソフト
ジャングルは9月30日、Windows 7のマルチタッチ機能に対応し、PCや液晶ディスプレイの画面に触れて操作できる、LoiLoのビデオ編集ソフト「LoiLoTouch(ロイロタッチ)」を10月22日に発売すると発表した。価格は1万7640円。製品発表翌日の10月1日、LoiLoの杉山竜太郎・取締役 COOは報道関係者向けにソフトのデモンストレーションを行った。
「LoiLoTouch」は、動画ファイルのサムネイルを「触る」「投げる」「くっつける」操作をすれば、手軽にビデオ編集できるのが特徴。「触る」は、ファイルをタッチすると再生が始まるほか、プレビューとタイムラインが表示される編集画面では、さまざまなエフェクトを手書きで追加できる。例えば、タイムライン上に動画ファイルを並べた後、好みのペンとカラーを選択して任意のファイルの上に子どもの名前などの文字を書き込めば、手書きのテロップが挿入できる。
このエフェクトで画期的なのは、手で書いたスピードがそのまま動画に反映される点。描く速度をゆっくりしたり早くしたりすることで、映像内の被写体の動きに合わせて文字を表示するタイミングを調節できる。描いた文字を表示したくない箇所は、消しゴムを使って消去する。文字のほか、ハートや星などのスタンプも同様に挿入するタイミングを直感的に決められる。
「投げる」は、指で弾くようにして必要・不要なサムネイルを分類できるユーザーインターフェイス。例えば、必要なファイルはフォルダ内に残し、不要なものはデスクトップに置きたい場合、いらないサムネイルを指で選び、フォルダの外に弾き出していく。
さらに、「くっつける」操作として「マグネット」機能がある。この機能はその名のとおり、デスクトップ上に置いた動画ファイルのサムネイルを、専用バーを使って磁石のように集められるもの。サムネイルをタイムラインに乗せる際、バーでファイルを整理・分類しておけば作業がしやすい。また、デスクトップ上に散らばったサムネイルを1か所に集められる機能も搭載する。
このほか、再生画面上でできる操作として、動画の使いたい箇所を選択する「in」「out」の位置も、タイムライン上のポイントを指で動かして範囲を決められる。動画の上に写真やテキストを乗せることも可能で、写真はプレビュー上で指2本を使って回転や縮小・拡大ができる。 なお、デモによるこれらの操作は指によるタッチだけでなく、ペンやマウスでも行える。編集後の動画は、ファイル形式や出力デバイスを選択して簡単に変換・出力できる。
こうしたユーザーインターフェイスの使いやすさに加え、画像処理速度の向上も図った。既存のビデオ編集ソフトは、主にCPUを使って処理しているため反応が遅い場合がある。そこで、「LoiLoTouch」では、GPUを活用した画像処理プログラムを開発・搭載したことで、高速な処理を実現した。解像度1920×1080のフルHDの動画も軽快に動作するという。
Windows 7のコーデック「メディアファウンデーション」に対応するほか、動画処理のハードとソフトを組み合わせた技術「インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー」、HD再生向けの技術「NVIDIA PureVideoHD」、動画再生支援機能「AMD UVD2」にも対応する。なお、上記のデモのようなマルチタッチによる編集を行うには、「Windows タッチ」に対応するデバイスと、PCのOSがWindows 7 Home Premium以降である必要がある。
現在、ビデオ編集ソフトはまだ一般のユーザーになじみのあるものではなく、利用しているのはプロやVJ(Video Jockey)など一部の人に限られている。こうした現状を受け、「LoiLoTouch」は子どもから団塊の世代まで幅広い世代をターゲットとした。
デモンストレーションで杉山氏は、「携帯電話でフルHD動画が撮れるようになるなど、これからますますデバイスが動画に対応していく。そのため、たくさんの人が動画に触れる機会が増えてくる。今後はユーザーが1人の場合だけではなく、学校やビジネスにおける会議など、多人数によるタッチ操作にも注力していきたい」と課題を述べた。
なお、LoiLoでは、ダウンロード版も同社Webサイトで同時に提供する。価格は1万1800円。9月30日から無料体験版を配布している。
LoiLoTouch
「LoiLoTouch」は、動画ファイルのサムネイルを「触る」「投げる」「くっつける」操作をすれば、手軽にビデオ編集できるのが特徴。「触る」は、ファイルをタッチすると再生が始まるほか、プレビューとタイムラインが表示される編集画面では、さまざまなエフェクトを手書きで追加できる。例えば、タイムライン上に動画ファイルを並べた後、好みのペンとカラーを選択して任意のファイルの上に子どもの名前などの文字を書き込めば、手書きのテロップが挿入できる。
このエフェクトで画期的なのは、手で書いたスピードがそのまま動画に反映される点。描く速度をゆっくりしたり早くしたりすることで、映像内の被写体の動きに合わせて文字を表示するタイミングを調節できる。描いた文字を表示したくない箇所は、消しゴムを使って消去する。文字のほか、ハートや星などのスタンプも同様に挿入するタイミングを直感的に決められる。
動画の上に手書きの文字が乗せられる
「投げる」は、指で弾くようにして必要・不要なサムネイルを分類できるユーザーインターフェイス。例えば、必要なファイルはフォルダ内に残し、不要なものはデスクトップに置きたい場合、いらないサムネイルを指で選び、フォルダの外に弾き出していく。
さらに、「くっつける」操作として「マグネット」機能がある。この機能はその名のとおり、デスクトップ上に置いた動画ファイルのサムネイルを、専用バーを使って磁石のように集められるもの。サムネイルをタイムラインに乗せる際、バーでファイルを整理・分類しておけば作業がしやすい。また、デスクトップ上に散らばったサムネイルを1か所に集められる機能も搭載する。
指で弾くようにしてサムネイルを移動できる
このほか、再生画面上でできる操作として、動画の使いたい箇所を選択する「in」「out」の位置も、タイムライン上のポイントを指で動かして範囲を決められる。動画の上に写真やテキストを乗せることも可能で、写真はプレビュー上で指2本を使って回転や縮小・拡大ができる。 なお、デモによるこれらの操作は指によるタッチだけでなく、ペンやマウスでも行える。編集後の動画は、ファイル形式や出力デバイスを選択して簡単に変換・出力できる。
杉山氏によるデモンストレーション
こうしたユーザーインターフェイスの使いやすさに加え、画像処理速度の向上も図った。既存のビデオ編集ソフトは、主にCPUを使って処理しているため反応が遅い場合がある。そこで、「LoiLoTouch」では、GPUを活用した画像処理プログラムを開発・搭載したことで、高速な処理を実現した。解像度1920×1080のフルHDの動画も軽快に動作するという。
Windows 7のコーデック「メディアファウンデーション」に対応するほか、動画処理のハードとソフトを組み合わせた技術「インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー」、HD再生向けの技術「NVIDIA PureVideoHD」、動画再生支援機能「AMD UVD2」にも対応する。なお、上記のデモのようなマルチタッチによる編集を行うには、「Windows タッチ」に対応するデバイスと、PCのOSがWindows 7 Home Premium以降である必要がある。
LoiLoの杉山竜太郎・取締役 COO
現在、ビデオ編集ソフトはまだ一般のユーザーになじみのあるものではなく、利用しているのはプロやVJ(Video Jockey)など一部の人に限られている。こうした現状を受け、「LoiLoTouch」は子どもから団塊の世代まで幅広い世代をターゲットとした。
デモンストレーションで杉山氏は、「携帯電話でフルHD動画が撮れるようになるなど、これからますますデバイスが動画に対応していく。そのため、たくさんの人が動画に触れる機会が増えてくる。今後はユーザーが1人の場合だけではなく、学校やビジネスにおける会議など、多人数によるタッチ操作にも注力していきたい」と課題を述べた。
なお、LoiLoでは、ダウンロード版も同社Webサイトで同時に提供する。価格は1万1800円。9月30日から無料体験版を配布している。