歴女必見、東京ゲームショウ2009は歴史を学びながら最新戦国ゲームをプレイ

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2009/09/24 21:56

 9月24日、世界最大のコンピュータエンターテインメントショウ「東京ゲームショウ2009」が千葉県・幕張メッセで開幕した。初日の今日は、戦国ブームの火付け役であるアクションゲームの最新タイトル「戦国BASARA3」と「戦国無双3」を体感してきた。

24-25日をビジネスデイ、26-27日を一般公開日として計4日間開催する

 今年のゲームショウでは、ゲームの技術や歴史、トレンドなどを紹介する展示「ゲーム科学博物館」を、2/4/8ホールの3か所に設置している。2ホールでは、最近の戦国ブームを受けて、戦国武将の徳川家康、真田幸村、伊達政宗、上杉謙信、直江兼続などの甲冑を、武将の活躍を説明する文章とともに展示。さらに、戦国ブームの火付け役である戦国時代を舞台にしたテレビゲーム、カプコン「戦国BASARA」シリーズと、コーエーテクモホールディングス「戦国無双」シリーズの歴代タイトルを自由にプレイできる。 

「ゲーム科学博物館」は武将の甲冑とともに、戦国時代の歴史が学べる

 この2シリーズは、簡単な操作で技を繰り出して戦場を暴れ回る爽快感を味わえる。また、登場する武将が皆イケメンということで、女性を中心に人気を集めている。さっそく筆者も歴代タイトルを復習。新作への期待が高まったところで、カプコンとコーエーテクモホールディングスのブースへと向かった。

歴代の戦国ゲームもプレイできる

 まずカプコンのブース。ぐるっと一周したが、残念ながら最新の「戦国BASARA3」の試遊はできないようだ。しかし、同ゲームのステージイベントでプレイ映像を見ることができた。「戦国BASARA3」は、主人公の徳川家康と石田三成を中心に関ヶ原の戦いを描く。 

「戦国BASARA3」は徳川家康と石田三成が主役

 今までのシリーズで少年だった家康は、拳を使って戦う肉体系の青年として登場。「世を平和にしよう」と奮闘するまっすぐな姿は、まさに主人公の典型といった感じだ。きっと女子の間では好き嫌いが分かれるキャラクターだろう。一方、多くの女性の心を掴みそうなのが、敵役である新キャラクターの石田三成だ。クールな外見を持ち、豊臣秀吉を打ち倒した家康への復讐に燃える三成は、同ゲームのプロデューサーである小林裕幸氏も「人気が出るだろう」と自信を持って送り出すキャラクターだ。 

徳川家康と石田三成の戦闘画面

 もちろん、従来シリーズで代表的な伊達政宗と真田幸村も登場する。伊達政宗は、「六爪流の技がパワーアップしている」(小林氏)という。また、真田幸村は武田信玄が病気のため、初の武田軍総大将として出陣。新タイトルでは空中でも烈火を繰り出せるようになった。「戦国BASARA3」は2010年発売予定で、価格は未定。WiiとPS3に対応する。

「戦国BASARA3」のプロデューサー・小林裕幸氏

 続いて、コーエーテクモホールディングスのブースへ向かう。「戦国無双3」は約3年ぶりとなるナンバリングタイトルで、Wii向けソフトとして発売する。ストーリーは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が活躍する「戦国の三傑ストーリー」、武田信玄と上杉謙信らによる「関東三国志」、加藤清正、石田三成、直江兼続、真田幸村らによる「関ヶ原若武者ストーリー」の3つ。二挺拳銃で戦う伊達政宗、刀十槍で戦う前田利家、くないが武器のくのいちなど新キャラクターも登場し、シリーズ最多の35人以上の武将が戦場を駆け巡る。また、連続攻撃が繰り出せる「影技」、最強の必殺技「無双奥義・皆伝」などの新技も使用できる。

「戦国無双3」はシリーズ初のWii向けソフト

 こちらはブースで試遊可能。自分の好きなキャラクターを選択して敵をバッサバッサと切り倒し、ストレス発散になること間違いなしだ。本タイトルは09年12月発売予定で、価格は7140円。

立花宗茂の「影技」

 なお、今回いくつかのゲームをプレイしたが、人気作品は20-45分程度の待ち時間が発生していた。ディズニーランド並みなので、スニーカーなど足の疲れない靴を履いて来た方がよさそうだ。

 同イベントは社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催するゲームの祭典。24-25日をビジネスデイ、26-27日を一般公開日として計4日間開催し、18万人の入場を見込んでいる。

東京ゲームショウ2009は4日間で18万人の入場を見込む

 今年のゲームショウは「GAMEは、元気です。」をテーマに、世の中を少しでも明るく、楽しくすることができるようにという願いを込めて、全世界に向け最新のゲーム情報を発信する。出展企業・団体の数は国内88、海外92、合計180。日本をはじめアメリカ、アイスランド、イギリス、オランダ、カナダ、韓国、台湾、中国など18の国と地域が出展した。ただ、出展総小間数は1367小間で、出展社と出展総小間数ともに08年を下回った。

 作品数としては全758タイトルが出展されており、これは過去最高だった08年の879タイトルに続く数字だ。ゲーム機別の割合は、去年まではニンテンドーDS用ソフトが最も多かったのに対し、今年は23.1%で携帯電話用タイトルがダントツ。続いてパソコン用が17.3%で2位、ニンテンドーDS用が12.8%で3位という結果だった。ジャンル別の割合は、昨年に引き続きアクションゲームがもっとも多く20.3%、次いでロールプレイングゲームが10.6%で2位、3位はパズルゲームで8.7%だった。