嵐の前の静けさ!? 09年8月のデジタル一眼ランキング、トップ5は動きなし
もうすぐ秋の行楽シーズン。旅行先で記念写真を撮ろうと、デジタル一眼レフの新製品を物色している人も多いだろう。そこで、09年8月の月間ランキングを紹介しよう。
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、磐石の強さを見せるキヤノン「EOS Kiss X3」。3か月連続でトップに立ち、販売台数シェアも22.9%と圧倒的だ。
2位も前月と変わらずニコン「D90」で、以下5位までは順位・顔ぶれともに変化していない。3位のオリンパスの「オリンパス・ペン E-P1」も、前月に引き続きトップ3の座を守り、好調を維持している。
先日、パナソニックは、「E-P1」と同じく、「コンパクトデジタルカメラのような外観の一眼」というコンセプトの新モデル「LUMIX GF1」を発表。「E-P1」と同程度か、それ以上の売れ行きを見せれば、今後、ランキング上位に食い込むのは間違いない。
意外なところでは、6位に入ったHOYAの「PENTAX K-m」に注目したい。前月の10位から4ランクもアップし、08年10月発売のモデルながら、ここにきて再び人気が高まっているようだ。
また、これまでトップ10の常連だったニコンの「D40」がついに圏外に消えた。生産終了後も根強い人気で売れ続けていたが、ついに在庫がなくなったようだ。その「D40」が抜けた穴に、パナソニックの「LUMIX GH1」が再浮上してきた格好。それ以外、8月は全体的に動きはなかった。
売れ筋のエントリーモデルとは別に、ニコンが「D300S」を8月末に発売し、キヤノンが「EOS 7D」を発表するなど、このところ、ミドルクラスの動きが活発だ。両社とも新製品をAPS-Cクラスの最上位機種と位置づけており、力の入り具合がうかがえる。もちろんパナソニックの「GF1」も、エントリーモデルとはいえ要注目の一台。秋以降、ランキングに変動がありそうだ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 22.9 |
2 | ニコン | D90 | 1230 | 14.3 |
3 | オリンパス | OLYMPUS PEN E-P1 | 1230 | 8.8 |
4 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 8.5 |
5 | ニコン | D5000 | 1230 | 8.2 |
6 | HOYA | k-m | 1020 | 4.1 |
7 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 | 3.1 |
8 | キヤノン | EOS 50D | 1510 | 2.6 |
9 | ソニー | α350 | 1420 | 2.4 |
10 | パナソニック | LUMIX GH1 | 1210 | 3.1 |
「BCNランキング」 09年8月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、磐石の強さを見せるキヤノン「EOS Kiss X3」。3か月連続でトップに立ち、販売台数シェアも22.9%と圧倒的だ。
キヤノン「EOS Kiss X3」
2位も前月と変わらずニコン「D90」で、以下5位までは順位・顔ぶれともに変化していない。3位のオリンパスの「オリンパス・ペン E-P1」も、前月に引き続きトップ3の座を守り、好調を維持している。
オリンパス「オリンパス・ペン E-P1」
先日、パナソニックは、「E-P1」と同じく、「コンパクトデジタルカメラのような外観の一眼」というコンセプトの新モデル「LUMIX GF1」を発表。「E-P1」と同程度か、それ以上の売れ行きを見せれば、今後、ランキング上位に食い込むのは間違いない。
パナソニック「LUMIX GF1」
意外なところでは、6位に入ったHOYAの「PENTAX K-m」に注目したい。前月の10位から4ランクもアップし、08年10月発売のモデルながら、ここにきて再び人気が高まっているようだ。
また、これまでトップ10の常連だったニコンの「D40」がついに圏外に消えた。生産終了後も根強い人気で売れ続けていたが、ついに在庫がなくなったようだ。その「D40」が抜けた穴に、パナソニックの「LUMIX GH1」が再浮上してきた格好。それ以外、8月は全体的に動きはなかった。
キヤノン「EOS 7D」
売れ筋のエントリーモデルとは別に、ニコンが「D300S」を8月末に発売し、キヤノンが「EOS 7D」を発表するなど、このところ、ミドルクラスの動きが活発だ。両社とも新製品をAPS-Cクラスの最上位機種と位置づけており、力の入り具合がうかがえる。もちろんパナソニックの「GF1」も、エントリーモデルとはいえ要注目の一台。秋以降、ランキングに変動がありそうだ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。