キヤノン、Webプリント機能を強化した「PIXUS」8機種、CMには岡田将生さん

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2009/09/08 18:41

 キヤノンは9月8日、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの新製品として、家庭向けの複合機6モデル、A4プリンタ1モデル、ビジネス向けA3プリンタ1モデルを9月中旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープン。

「PIXUS」の新製品8モデル

 ラインアップは、家庭向け複合機が「MP990」「MP640」「MP560」「MP550」「MP490」「MP270」、A4プリンタが「iP4700」、ビジネス向けA3プリンタが「iX7000」の計8機種。

 いずれもWebページの印刷機能を強化したのが特徴。Internet Explorer7/8に対応したソフト「Easy-WebPrint EX」を備え、PCで閲覧中のWebページから、主要な部分のみを自動的に選択して切り抜いたり、複数のWebページから必要な部分のみを集めて、ユーザーがレイアウトしたものを印刷したりできる。

 また、撮影した写真に対して顔検出とシーン解析を行って自動補正する「自動写真補正」機能を「自動写真補正II」に強化。画像の露出をエリア別に解析し、明るさを補正する「エリア別明るさ補正」機能を追加した。この機能を使うと、逆光写真の背景はそのままに、被写体だけ明るくするといった補正も行えるという。

家庭向け複合機の最上位モデル「MP990」

 家庭向け複合機の最上位モデル「MP990」は、グレーインクを含む染料インク5色に顔料ブラックを加えた6色インクシステムを採用する。印刷時の解像度は9600×2400dpiで、印刷スピードはL判フチなしで17秒/枚。

 3.8型の大型カラー液晶を搭載。直感的な操作が可能な「イージースクロールホイール」と連動し、メニューアイコンなど各種モードの切り替えが簡単に行える。また、有線/無線LANの接続にも対応したことで、PCのほかにiPhone/iPod touchからの写真プリントも可能になった。さらに、99枚までの連続コピー、25-400%までの拡大・縮小が可能なコピー機能や、解像度4800dpiのスキャナ機能も備える。

 そのほかのモデルの印刷解像度と印刷スピードは上位モデル「MP640」が9600×2400dpiで17秒/枚、中位モデル「MP560」「MP550」が9600×2400dpiで33秒/枚、下位モデル「MP490」が4800×1200dpiで37秒/枚、「MP270」が4800×1200dpiで38秒/枚。有線/無線LANによるプリント機能は「MP640」と「MP560」が搭載する。

 いずれも高密度プリントヘッド技術「FINE」による高画質・高速プリントが可能なほか、純正の染料インクと写真用紙を組み合わせれば、アルバム保存で最長300年以上の長期間にわたって写真を保存できる。

 同社直販サイトでの価格は「MP990」が3万9980円、「MP640」が2万9980円、「MP560」が2万1980円、「MP550」が1万9980円、「MP490」1万1980円、「MP270」が9980円。

家庭用のA4プリンタ「iP4700」

 あわせて、家庭用A4プリンタ「iP4700」と、ビジネス向けA3プリンタ「iX7000」もラインアップ。同社直販サイトでの価格は「iP4700」が1万6980円、「iX7000」が3万9980円。

 「iP4700」は、染料4色/顔料ブラックの5色インクシステムを採用し、解像度9600×2400dpiでの印刷が可能。印刷スピードはL判フチなし写真の場合17秒/枚、A4カラー原稿の場合で約8.1ipm。

 一方、「iX7000」は、普通紙の表面全体に塗布するクリアインクと5色顔料インクを採用した6色インクシステムを採用。A3サイズまでの普通紙や、A3ノビサイズまでの写真用紙、ファインアート紙に対応し、普通紙を250枚まで積載できる前面給紙カセットを備える。印刷スピードはL判フチなし写真の場合38秒/枚、A4カラー原稿の場合で約8.1ipm。

 川崎正己・キヤノンマーケティングジャパン社長は、家庭向けの新製品について「Webページの印刷機能はいまや写真と並んでなくてはならないもの。しかし、従来は肝心の部分が切れていたり、1枚に収まらなかったりと、思い通りにプリントすることが難しかった。今回の新製品ではユーザーの意のままにWebページをプリントできる。市場の拡大が期待される年末商戦では、インクジェットプリンタ市場のシェア50%獲得を目指す」と意気込みを示した。

川崎正己・キヤノンマーケティングジャパン社長

 その後は、「PIXUS」の新コミュニケーションパートナーを務めることになった俳優の岡田将生さんが登場し、9月からの商品広告や製品の感想について語った。新製品のCMは、岡田さんがキヤノンマーケティングジャパンの新入社員となり「PIXUS」の営業担当として奮闘していくというストーリー。

CM撮影で使用した制服を着た岡田将生さん

 普段、愛犬のチワワの写真をプリンタで印刷するという岡田さんは、CMについて「新『PIXUS』を通して僕が成長していく話。是非皆さんに買っていただけるよう、営業担当として製品の便利さやWeb印刷の強さを知っていただければと思っています」と語り、製品のPRを行った。
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