ソニー、新型「BRAVIA」は「壁掛けのハードルを下げた」スリムモデル

ニュース

2009/09/07 18:42

 ソニーは9月7日、同日発表した液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の新製品で、壁掛け設置に対応した「ZX5シリーズ」についての説明会を開催し、新製品の開発戦略などを明らかにした。

壁掛け設置を追求した「ZX5シリーズ」

 「ZX5シリーズ」は、より「美しい」壁掛けスタイルを追求し、エッジライト型LEDバックライトを採用した薄型デザインと、フルハイビジョン(フルHD)対応のワイヤレス伝送技術を組み合わせた液晶テレビの高級機。

 ラインアップと実勢価格は、52V型の「KDL-52ZX5」が65万円前後、46V型の「KDL-46ZX5」が55万円前後の見込み。ともに水平1920×垂直1080画素のフルHDパネルを搭載したほか、最薄部は52V型で16.6mm、46V型で15.8mmと、壁と一体化するスリムなデザインが特徴。

薄型化を図った新モデル

 ソニーマーケティング・ディスプレイマーケティング部の中村裕氏は、現在の市場環境について「(2011年の)地上アナログ放送停波と、エコポイント制度による、テレビ買い替えの需要が急拡大している」と説明。その上で、新製品では「多様化するユーザーニーズに応えるため、高画質と美しい佇まいの両立を図った」と語った。

ソニーマーケティングの中村裕氏

 また、壁掛け設置がしやすい薄型デザインを採用したことについては、同社が行ったアンケート調査において「4人に1人が壁掛けしてみたい」との結果が出たことから潜在的な需要があるとするも、「現状では接続できる周辺機器に制限があることや、画面サイズが小さすぎることを理由に、壁掛けを実現していないユーザーがほとんど」と説明。

 そこで、新製品では「煩わしい配線をなくしたワイヤレス技術を採用し、従来の『ZX1シリーズ』の40V型に加え、より薄型・大型のラインアップを追加することで、壁掛けの大きなハードルを引き下げた」と開発の狙いを語った。

40V型以上のサイズ要望が強い

 そのほか、「ZX5シリーズ」の発表に伴い、08年に開始したホームエンターテインメント環境を構築するサービス「ブラビアプレミアムオーダー」も拡充。サービスの第2弾となる今回では、「ZX5シリーズ」2機種と、4月に発売した「W5シリーズ」を新たにラインアップに追加。

 本体の専用カラーとして「ZX5シリーズ」ではホワイト、「W5シリーズ」ではシルバー、ブラウン、レッドの3色を用意するほか、設置スタイルは壁掛け、壁寄せ、テーブルトップの3つから選択できる。なお、機器の配送、設置、各種サポートなどは同社の専用スタッフが行う。

ブラビアプレミアムオーダー

 また、オーダーの専用ユニットとしては、デジタルハイビジョンチューナーを内蔵したHDDレコーダー「BRX-A500」を用意する。容量が500GBで、最大約141時間の録画が可能。カラーはブラックのみ。
adpds_js('http://ds.advg.jp/adpds_deliver', 'adpds_site=bcnranking&adpds_frame=waku_111380');