携帯電話でプロジェクターにデータ転送、情報漏えいを防ぐ――NECほか

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2009/08/26 16:12

 NECディスプレイソリューションズとNECは8月26日、携帯電話とプロジェクターを活用したプレゼンテーションシステムを新たに開発、同日から提供開始した。携帯電話とプロジェクターを用いたプレゼン用システムは業界で初めて。機密データを社外に持ち出すことなく、セキュアなプレゼンを実現するのが狙い。

NP52J

 NECのモバイル文書閲覧システム「InfoFrame DocumentSkipper Mobile」によって、サーバーに登録されている文書データの閲覧・検索が携帯電話でできるのが特徴。NECディスプレイソリューションズのプロジェクター「NP52J」「NP62J」にデータを転送すれば、画像の投影が可能。

 サーバーにデータを登録する際、「InfoFrame DocumentSkipper Mobile」がプロジェクター投影用にフォーマットの変換を自動的に行うため、データの形式を意識することなく利用できる。通常、USBメモリなどに保存したデータをプロジェクターで利用する場合、PowerPointやExcelの資料をJPEGやGIFなどのファイル形式に変換する必要があり、こうした作業を軽減できる。

 また、サーバーから取得したデータはプロジェクターや携帯電話本体に一時的に保存されるが、いずれも自動的に消去される仕組み。プレゼン終了後はプロジェクターや携帯電話にデータが残らないため、万が一これらを紛失した場合でも情報漏えいを防止できる。

 システムの構成例と税別価格は、コンテンツ変換・登録、および配信用サーバー1台、「InfoFrame DocumentSkipper Mobile」などのソフト、プロジェクター「NP52J」10台の場合、500万円から。なお、SI費用や携帯電話の費用は除く。両社は今後、3年間で30社への導入を目指す。