ベンキュー、自転車発電で点灯するECO液晶、短焦点プロジェクターも披露

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2009/08/25 17:58

 ベンキュージャパンは8月25日、LAN端子を搭載した個人・法人向けのDLP方式プロジェクターなど7機種と、消費電力を抑えたフルハイビジョン(フルHD)対応液晶ディスプレイなど4機種を、9月4日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。

6月発売のミニプロジェクター「GP1」も展示

LAN端子を搭載するプロジェクターなど7機種



 エントリーモデルのプロジェクター「MP515」「MP515ST」は、輝度2500ルーメン、コントラスト比2600:1、解像度800×600(SVGA)のモデル。「MP515」は、投影距離2mで53型の画面サイズを出力できる。カラーはピアノブラック。

 「MP515ST」は、投影距離1mで55型が出力できる短焦点タイプ。同社では型番の最後に「ST」を付けて、短焦点であることを示している。本体と映し出した画面の距離を短くすることで、プレゼンテーション時などに人の影が映り込みにくいのがメリット。スピーカーは5W×2とステレオ出力に対応したほか、インターフェイスにHDMI端子も搭載する。カラーはパールホワイト。

 2機種の主な仕様は、インターフェイスがミニD-sub15ピン、S端子、ビデオコンポジット端子。レンズにはズーム機能を備える。サイズは幅255×高さ90×奥行き214mm。実勢価格は「MP515」が5万9800円前後、「MP515ST」が6万9800円前後の見込み。

MP515ST

 中級モデルの「MP626」「MP670」は、輝度がそれぞれ2500、3000ルーメン、コントラスト比3000:1、解像度が1024×768(XGA)のモデル。LAN端子を搭載し、内蔵するコントロールソフト「CRESTRON」によってネットワークを構築。PCと接続してプロジェクター本体の状態を確認、制御できるのが特徴。

 いずれも投影距離2mで51型の画面サイズを出力可能。レンズにはズーム機能を備える。インターフェイスがミニD-sub15ピン、S端子、HDMI端子、ビデオコンポジット端子。サイズは幅306×高さ93×奥行き216mm。カラーはピアノブラック。実勢価格は「MP626」が8万3800円前後、「MP670」が9万9800円前後の見込み。

家庭用ゲーム機「Wii」と「MP515ST」をつないだデモ

 また、「MP772ST」「MP776ST」は、投影距離1mで81型が出力できる超短焦点タイプ。輝度はそれぞれ2500、3500ルーメン、コントラスト比2400:1、解像度は1024×768(XGA)。なお、レンズのズーム機能は非搭載。前述のモデルと同様にLAN端子を搭載する。

 2機種ともに、スピーカーが5W×2、インターフェイスはミニD-sub15ピン、S端子、ビデオコンポジット端子を搭載。さらに、「MP776ST」はHDMI端子も備える。サイズは幅290×高さ94×奥行き279mm。カラーはピアノブラック。実勢価格は「MP772ST」が9万9800円前後、「MP776ST」が18万8000円前後の見込み。

(手前から時計回りに)MP626、MP777、MP772ST、MP515

 上位モデルの「MP777」は、輝度が4000ルーメン、コントラスト比2600:1、解像度が1024×768(XGA)のモデル。レンズにはズーム機能を備える。こちらもLAN端子搭載モデル。

 投影距離2mで65型の画面サイズを出力可能。主な仕様は、スピーカーが5W×2、インターフェイスがミニD-sub15ピン、S端子、HDMI端子、ビデオコンポジット端子。サイズは幅290×高さ94×奥行き252mm。カラーはピアノブラック。実勢価格は18万8000円前後の見込み。

 7機種ともに、中間色の輝度を向上する技術「BrilliantColor」を搭載し、くっきりと色鮮やかに映像を表示するほか、「RGB+白」のカラーホイールに黄色と青緑色を加えた「6色カラーホイール」の採用で、色の再現性を高めている。また、画面のアスペクト比は4:3と16:9を選択できる。

低消費電力のフルHD対応液晶ディスプレイなど4機種



 解像度1920×1080のフルHDに対応する液晶ディスプレイ4機種も9月上旬から順次発売する。実勢価格は、バックライトにLEDを採用したモデルで、21.5型ワイドの「V2200 eco」が2万3800円前後、24型ワイドの「V2400 eco」が3万800円前後。HDMI端子を2基搭載するモデルで、21.5型ワイドの「E2220HD」が2万3800円前後、24型ワイドの「E2420HD」が3万800円前後の見込み。

「V2200 eco」と名刺などを立てられる専用スペース

 「V2200 eco」「V2400 eco」は、LEDバックライトを搭載し、消費電力を抑えたのが特徴。本体のスタンド部手前に、メモや名刺を挿して立てられる半球体のスペースを設けた。緑色をしたこの突起物は取り外すことができ、観葉植物など小型の鉢を置くことも可能。輝度250cd/m2、応答速度5ms、コントラスト比1000:1。インターフェイスはミニD-sub15ピン、HDMI端子。カラーはホワイト。

 このECOを意識した液晶ディスプレイは、消費電力の低さをマーティン モーレ・代表執行役社長自らがアピール。自転車で発電できる発電機を用意し、供給される電力が17W程度であっても画面に映像が表示されことを、遊び心のあるデモで紹介した。

マーティン モーレ・代表執行役社長の自転車発電によって点灯する「V2200 eco」

 一方、「E2220HD」「E2420HD」は、HDMI端子が2基、USB端子が4基と豊富なインターフェイスを搭載するのが特徴。このほかミニD-sub15ピン、DVI-D端子も装備する。主な仕様は、スピーカーが1.5W×2、輝度300cd/m2、応答速度5ms、コントラスト比1000:1。カラーはグロッシーブラック。

(手前から)E2420HD、E2220HD

 4機種ともに、画像の補正技術「Senseye3」を搭載し、「コントラスト強化」「カラーマネジメント」「シャープネス強化」3つの工夫によって画像をくっきりと鮮やかに表示する。また、「DCR(Dynamic Contrast Ratio)」技術では、映像に応じてバックライトを調整し、コントラストを最適なレベルに合わせてくれる。