「ちょっと便利」なUSBミニ液晶ディスプレイが人気、多彩な使い道とトレンド
今年に入ってから、USBで駆動する4-8型程度のミニ液晶ディスプレイが人気を集めている。パソコンのUSBポートに接続すれば、手軽にデュアルディスプレイ環境を構築でき、メールやワンセグ、メッセンジャーなどをメインディスプレイの傍らで常に表示しておけるちょっと便利な製品だ。そんなミニ液晶ディスプレイの多彩な使い道と売れ筋製品を紹介する。
08年11月を基準にして、10インチ未満のUSB液晶ディスプレイの販売台数と金額の伸び率をみてみると、09年1月まではほぼ横ばい。しかし、1月下旬から2月にかけてバッファローやセンチュリーなど主要メーカーが製品を投入し、2月は台数で4.5倍増、金額でも3.4倍に伸びている。その後も製品が増え、3月は台数で7.8倍、金額で5.3倍にまで拡大した。4月以降は徐々に伸び率が落ちてきているものの、現在も好調が続いている。
このように人気のミニ液晶ディスプレイだが、一体どんな場面で活用できるのだろう? 09年6月の10インチ未満のUSB液晶ディスプレイのメーカー別販売台数シェアで、45.0%と1位を獲得しているセンチュリーは、同社のミニ液晶ディスプレイ「plus one」シリーズについて「画面が比較的狭いノートPC向けに開発した。コンパクトなので持ち運びにも便利」(広報)と語る。
例えば、ガジェットやスケジュール、メール、チャット、メッセンジャー、ワンセグ放送、Web動画、株価情報など、作業中のメインディスプレイの隣で常に確認したいものを表示しておいたり、パソコン横のデジタルフォトフレームとしても活用できたりと、利用方法はアイデア次第。そのほか、「カメラマンが、小物を撮影する際などに、被写体のすぐ近くに写真確認用のディスプレイとして置いておいて、それを見ながら被写体の位置調整や調光などの細かい作業を行っている」(同)例や、出版関係者が「DTPの作業中に、メインディスプレイでは作業の邪魔になるけれども残しておきたいツールを表示する」(I・Oデータ機器広報)など、プロの現場での利用も多いようだ。
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続いてミニ液晶ディスプレイの売れ筋をチェックしてみよう。09年6月の10インチ未満のUSB液晶ディスプレイで販売台数1位は、センチュリーの8型「LCD-8000U」。シェアは33.7%だった。解像度は800×600ピクセル。メインディスプレイとミニ液晶ディスプレイ2台分の画面を1つの画面として表示したり、2台に同じ画面を表示したりすることが可能。収納式のチルトスタンドを備え、コンパクトに持ち運べる。ドライバは付属のCD-ROMからインストールする。市場推定価格(以下、価格)は1万3700円。
2位には800×480ピクセルで7型のSAMSUNG「U70」がランクインした。シェアは17.2%。スタンド部にボールヒンジ機構を採用し、角度を自由に調整できる。ドライバは同梱のCD-ROMのほか、製品ページからダウンロードすることもでき、光学ドライブを搭載していないネットブックでもインストールしやすい。価格は9100円。
3位はI・Oデータ機器「LCD-USB7XB」で13.9%だった。画面サイズは7型、解像度は800×480ピクセル。こちらも2台分の画面を1つの画面として使用できる「マルチディスプレイモード」と2台に同じ画面を表示する「クローンモード」に対応する。ドライバは本体をパソコンに接続すれば自動的にインストールされる。価格は1万2800円。
4位は800×480ピクセルで7型のバッファロー「FTD-W71USB」が入った。シェアは11.7%。Webブラウザを画面いっぱいに広げる、タイトルバーを消しての全画面表示にも対応する。スタンドは取り外しができ、カメラ用三脚などに取り付けられるネジ穴が2か所あるので、ラックに付けたり壁に取り付けたりできる。こちらもドライバ内蔵製品で、価格は1万2700円。
これらの製品はすべて縦表示と横表示を切り替えられるなど、小さいながらもディスプレイレイアウトの融通が利くのも特徴だ。USB接続という手軽さで、何通りにも活用できるミニ液晶ディスプレイ。人気の秘密は個人に合わせた「ちょっと便利」を叶えてくれる柔軟性にありそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
今年2月に急成長、その使い道は無限大?
08年11月を基準にして、10インチ未満のUSB液晶ディスプレイの販売台数と金額の伸び率をみてみると、09年1月まではほぼ横ばい。しかし、1月下旬から2月にかけてバッファローやセンチュリーなど主要メーカーが製品を投入し、2月は台数で4.5倍増、金額でも3.4倍に伸びている。その後も製品が増え、3月は台数で7.8倍、金額で5.3倍にまで拡大した。4月以降は徐々に伸び率が落ちてきているものの、現在も好調が続いている。
このように人気のミニ液晶ディスプレイだが、一体どんな場面で活用できるのだろう? 09年6月の10インチ未満のUSB液晶ディスプレイのメーカー別販売台数シェアで、45.0%と1位を獲得しているセンチュリーは、同社のミニ液晶ディスプレイ「plus one」シリーズについて「画面が比較的狭いノートPC向けに開発した。コンパクトなので持ち運びにも便利」(広報)と語る。
例えば、ガジェットやスケジュール、メール、チャット、メッセンジャー、ワンセグ放送、Web動画、株価情報など、作業中のメインディスプレイの隣で常に確認したいものを表示しておいたり、パソコン横のデジタルフォトフレームとしても活用できたりと、利用方法はアイデア次第。そのほか、「カメラマンが、小物を撮影する際などに、被写体のすぐ近くに写真確認用のディスプレイとして置いておいて、それを見ながら被写体の位置調整や調光などの細かい作業を行っている」(同)例や、出版関係者が「DTPの作業中に、メインディスプレイでは作業の邪魔になるけれども残しておきたいツールを表示する」(I・Oデータ機器広報)など、プロの現場での利用も多いようだ。
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7-8型で1万円台前半が売れ筋
順位 | メーカー名 | 型番 | 画面サイズ (インチ) | 販売台数シェア (%) |
---|---|---|---|---|
1 | センチュリー | LCD-8000U | 8 | 33.7 |
2 | SAMSUNG | U70 | 7 | 17.2 |
3 | I・Oデータ機器 | LCD-USB7XB | 7 | 13.9 |
4 | バッファロー | FTD-W71USB | 7 | 11.7 |
5 | センチュリー | LCD-4300U | 4.3 | 11.2 |
「BCNランキング」 09年6月月次 <最大パネル>
続いてミニ液晶ディスプレイの売れ筋をチェックしてみよう。09年6月の10インチ未満のUSB液晶ディスプレイで販売台数1位は、センチュリーの8型「LCD-8000U」。シェアは33.7%だった。解像度は800×600ピクセル。メインディスプレイとミニ液晶ディスプレイ2台分の画面を1つの画面として表示したり、2台に同じ画面を表示したりすることが可能。収納式のチルトスタンドを備え、コンパクトに持ち運べる。ドライバは付属のCD-ROMからインストールする。市場推定価格(以下、価格)は1万3700円。
LCD-8000U
2位には800×480ピクセルで7型のSAMSUNG「U70」がランクインした。シェアは17.2%。スタンド部にボールヒンジ機構を採用し、角度を自由に調整できる。ドライバは同梱のCD-ROMのほか、製品ページからダウンロードすることもでき、光学ドライブを搭載していないネットブックでもインストールしやすい。価格は9100円。
U70
3位はI・Oデータ機器「LCD-USB7XB」で13.9%だった。画面サイズは7型、解像度は800×480ピクセル。こちらも2台分の画面を1つの画面として使用できる「マルチディスプレイモード」と2台に同じ画面を表示する「クローンモード」に対応する。ドライバは本体をパソコンに接続すれば自動的にインストールされる。価格は1万2800円。
LCD-USB7XB
4位は800×480ピクセルで7型のバッファロー「FTD-W71USB」が入った。シェアは11.7%。Webブラウザを画面いっぱいに広げる、タイトルバーを消しての全画面表示にも対応する。スタンドは取り外しができ、カメラ用三脚などに取り付けられるネジ穴が2か所あるので、ラックに付けたり壁に取り付けたりできる。こちらもドライバ内蔵製品で、価格は1万2700円。
FTD-W71USB
これらの製品はすべて縦表示と横表示を切り替えられるなど、小さいながらもディスプレイレイアウトの融通が利くのも特徴だ。USB接続という手軽さで、何通りにも活用できるミニ液晶ディスプレイ。人気の秘密は個人に合わせた「ちょっと便利」を叶えてくれる柔軟性にありそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。