夏のレジャーのお供に! 水中で使える防水コンパクトデジカメランキング
海水浴にシュノーケリング、カヌーや釣りなど、夏のレジャーで活躍する防水デジカメ。今年は主要メーカーが次々と製品を投入し、ラインアップが充実している。そこで、水中でも撮影ができる、完全防水対応のコンパクトデジタルカメラの売れ筋ランキングを紹介しよう。
カラーバリエーションを合算した09年6月のシリーズ別ランキング1位は、販売台数シェア21.8%で富士フイルムの「FinePix Z33WP」が獲得した。防水コンパクトデジカメとしては世界最小・最軽量。水深3mで2時間の連続撮影が可能だ。海の青さを生かしながら、魚やサンゴなどの青カブリだけを抑えることができる撮影モード「水中モード」を備えている。
2位はオリンパスイメージングの「μTOUGH-6000」でシェアは17.9%だった。同じく水深3mまで対応だが、こちらはバッテリーが駆動している間は、連続して水中で撮影できる。また、マイナス10度の極寒にも耐え、高さ1.5mから落としても壊れにくい耐衝撃性能も備えている。冬のゲレンデなどで手袋をしたまま操作しやすいよう、カメラ本体を軽くたたいたり、傾けたりするだけで撮影や再生など基本操作が行えるのも面白い。
3位には、パナソニックの「LUMIX FT1」が14.7%でランクインした。水深3mまでの水中で60分間撮影でき、高さ1.5mからの落下実験をクリア。カメラが自動で最適な設定を行う撮影モードダイヤルには、アウトドアでよく使う「ビーチ&サーフ」「スポーツ」「雪」の3つのモードを備える。また、1280×720ピクセルのハイビジョン動画も撮影可能だ。
4位は、三洋電機のムービーカメラ「Xacti DMX-CA9」で11.3%だった。1.5mの水深で60分間の連続撮影が可能。こちらも1280×720ピクセルのハイビジョン動画を記録できる。片手で握って撮影する縦型のデザインを採用し、モード切り替えなしでムービーも写真も撮影できる独立シャッターを備えている。搭載する2.5型ワイド液晶は285度回転に対応。ローアングル、ハイアングルなど、被写体に合わせて調整できる。
そのほか、8位のオリンパスイメージング「μTOUGH-8000」や、9位のキヤノン「PowerShot D10」なら、より深い水深10mまで撮影可能だ。さらにオリンパスイメージングがオプションで用意している防水プロテクターを「μTOUGH-6000」と「μTOUGH-8000」に装着すれば、水深40mまで潜ることができるので、ダイビングなどに使用する際は検討してみてはいかがだろう。
昨年まで防水コンパクトデジカメといえば、工事現場用のものを除いてHOYA(ペンタックス)かオリンパスイメージングの製品、または三洋電機のムービーカメラ「Xacti」シリーズが主流。防水デジカメという付加価値のあるシリーズを販売し、他社との差別化を図っていた。しかし、今年になって富士フイルム、パナソニック、キヤノンが製品を発売、6月のランキングでは富士フイルムの製品が1位を獲得している。選択肢が広がったことで、今後防水デジカメの争いが激しくなりそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | 撮影できる水深 (m) | 販売台数シェア (%) |
---|---|---|---|---|
1 | 富士フイルム | FinePix Z33WP | 3 | 21.8 |
2 | オリンパスイメージング | μTOUGH-6000 | 3 | 17.9 |
3 | パナソニック | LUMIX FT1 | 3 | 14.7 |
4 | 三洋電機 | Xacti DMX-CA9 | 1.5 | 11.3 |
5 | HOYA(ペンタックス) | Optio W60 | 4 | 10.3 |
6 | 三洋電機 | Xacti DMX-CA8 | 1.5 | 5.9 |
7 | オリンパスイメージング | μ1050SW | 3 | 5.4 |
8 | オリンパスイメージング | μTOUGH-8000 | 10 | 5.1 |
9 | キヤノン | PowerShot D10 | 10 | 2.4 |
10 | 三洋電機 | Xacti DMX-WH1 | 3 | 2.1 |
「BCNランキング」 09年6月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションを合算した09年6月のシリーズ別ランキング1位は、販売台数シェア21.8%で富士フイルムの「FinePix Z33WP」が獲得した。防水コンパクトデジカメとしては世界最小・最軽量。水深3mで2時間の連続撮影が可能だ。海の青さを生かしながら、魚やサンゴなどの青カブリだけを抑えることができる撮影モード「水中モード」を備えている。
FinePix Z33WP
2位はオリンパスイメージングの「μTOUGH-6000」でシェアは17.9%だった。同じく水深3mまで対応だが、こちらはバッテリーが駆動している間は、連続して水中で撮影できる。また、マイナス10度の極寒にも耐え、高さ1.5mから落としても壊れにくい耐衝撃性能も備えている。冬のゲレンデなどで手袋をしたまま操作しやすいよう、カメラ本体を軽くたたいたり、傾けたりするだけで撮影や再生など基本操作が行えるのも面白い。
μTOUGH-6000
3位には、パナソニックの「LUMIX FT1」が14.7%でランクインした。水深3mまでの水中で60分間撮影でき、高さ1.5mからの落下実験をクリア。カメラが自動で最適な設定を行う撮影モードダイヤルには、アウトドアでよく使う「ビーチ&サーフ」「スポーツ」「雪」の3つのモードを備える。また、1280×720ピクセルのハイビジョン動画も撮影可能だ。
LUMIX FT1
4位は、三洋電機のムービーカメラ「Xacti DMX-CA9」で11.3%だった。1.5mの水深で60分間の連続撮影が可能。こちらも1280×720ピクセルのハイビジョン動画を記録できる。片手で握って撮影する縦型のデザインを採用し、モード切り替えなしでムービーも写真も撮影できる独立シャッターを備えている。搭載する2.5型ワイド液晶は285度回転に対応。ローアングル、ハイアングルなど、被写体に合わせて調整できる。
Xacti DMX-CA9
そのほか、8位のオリンパスイメージング「μTOUGH-8000」や、9位のキヤノン「PowerShot D10」なら、より深い水深10mまで撮影可能だ。さらにオリンパスイメージングがオプションで用意している防水プロテクターを「μTOUGH-6000」と「μTOUGH-8000」に装着すれば、水深40mまで潜ることができるので、ダイビングなどに使用する際は検討してみてはいかがだろう。
上=「μTOUGH-8000」と「PowerShot D10」 下=オリンパスイメージングの防水プロテクター
昨年まで防水コンパクトデジカメといえば、工事現場用のものを除いてHOYA(ペンタックス)かオリンパスイメージングの製品、または三洋電機のムービーカメラ「Xacti」シリーズが主流。防水デジカメという付加価値のあるシリーズを販売し、他社との差別化を図っていた。しかし、今年になって富士フイルム、パナソニック、キヤノンが製品を発売、6月のランキングでは富士フイルムの製品が1位を獲得している。選択肢が広がったことで、今後防水デジカメの争いが激しくなりそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。