東芝ミニノートが健闘、春から夏へ移り変わる09年5月のノートPCランキング
5月のノートPC市場は、ちょうど春から夏への衣替えの時期。「BCNランキング」によるシリーズ別の売れ筋ランキングトップ10では、5機種が4月に発売した夏モデル、3機種が春モデルと、新旧モデルが混在している。最新の夏モデルはもちろん、価格が下がってきている春モデルにも注目だ。
1位はNECの「LL700/TG」が獲得。カラーバリエーションを豊富に揃えたNEC主力の「LaVie L」シリーズで、夏モデルはBDドライブ搭載機種を拡充した。アスペクト比16:9で、フルハイビジョンの映像を画面いっぱいに表示できる16型ワイド液晶と、BDドライブを備える。CPUはCore 2 Duo P8600、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する。市場推定価格(以下、価格)は14万1400円。
続いて2位には、前月1位だった富士通の春モデル「FMVNFC50」が、多くの夏モデルを抑えてランクインした。16:9の15.6型ワイド液晶を装備。CPUにCore 2 Duo P8400、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する。価格は9万5100円で、発売した08年12月と比べると4万円以上下がっている。
3位は、ASUSの10型ワイド液晶のミニノートPC「EPC1000HE-X」で、バッテリー駆動時間は「Eee PCシリーズ」最長の約9.3時間。CPUはAtom N280、1GBのメモリ、160GBのHDDを搭載する。4月のランキングでは、5位以内にミニノートPCはランクインしていなかったが、5月は同機種が6位から3位へと浮上した。価格は4万3100円。
4位は1位を獲得したNEC「LL700/TG」の下位モデル「LL550/TG」だった。価格は12万2100円。5位は、4月のランキングで3位にランクインしていた東芝の「PATX66HLP」。価格は10万7800円で、発売直後に比べて5万円以上値下がりしている。
そのほか注目したいのは、6位に入った東芝のミニノートPCの夏モデル「PAUX23JNL」だ。10.1型ワイド液晶を備え、重さは約1.18kgとコンパクト。丸みを帯びたフォルムで、天板には質感にこだわった立体的なストライプ模様をあしらった。CPUはAtom N280、1GBメモリ、160GBのHDDを搭載する。価格は4万9700円。
4月から5月にかけて、夏に向けて富士通の「FMVLMD10」やシャープの「Mebius」など、多くの国内メーカーがミニノートPCを投入した。今回トップ10に入ったのは東芝の「PAUX23JNL」だけだったが、今後、ミニノートPCの国内メーカーと海外メーカーのシェア争いに注目が集まりそうだ。
各社の夏モデルが順位を上げてきている中、価格が下がってきた春モデルの人気も高かった5月の売れ筋ランキング。最新機種でなくても、お手頃価格でノートPCを買いたいという人は、こまめに量販店を回って春モデルを探してみるのもいいだろう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
順位 | メーカー名 | シリーズ名 |
---|---|---|
1 | NEC | LL700/TG |
2 | 富士通 | FMVNFC50 |
3 | ASUS | EPC1000HE-X |
4 | NEC | LL550/TG |
5 | 東芝 | PATX66HLP |
6 | 東芝 | PAUX23JNL |
7 | 富士通 | FMVNFD50 |
8 | NEC | LL370/SG |
9 | レノボ・ジャパン | IdeaPad S10e |
10 | 富士通 | FMVNFD70 |
「BCNランキング」5月月次 <最大パネル>
1位はNECの「LL700/TG」が獲得。カラーバリエーションを豊富に揃えたNEC主力の「LaVie L」シリーズで、夏モデルはBDドライブ搭載機種を拡充した。アスペクト比16:9で、フルハイビジョンの映像を画面いっぱいに表示できる16型ワイド液晶と、BDドライブを備える。CPUはCore 2 Duo P8600、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する。市場推定価格(以下、価格)は14万1400円。
LL700/TG
続いて2位には、前月1位だった富士通の春モデル「FMVNFC50」が、多くの夏モデルを抑えてランクインした。16:9の15.6型ワイド液晶を装備。CPUにCore 2 Duo P8400、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する。価格は9万5100円で、発売した08年12月と比べると4万円以上下がっている。
FMVNFC50
3位は、ASUSの10型ワイド液晶のミニノートPC「EPC1000HE-X」で、バッテリー駆動時間は「Eee PCシリーズ」最長の約9.3時間。CPUはAtom N280、1GBのメモリ、160GBのHDDを搭載する。4月のランキングでは、5位以内にミニノートPCはランクインしていなかったが、5月は同機種が6位から3位へと浮上した。価格は4万3100円。
EPC1000HE-X
4位は1位を獲得したNEC「LL700/TG」の下位モデル「LL550/TG」だった。価格は12万2100円。5位は、4月のランキングで3位にランクインしていた東芝の「PATX66HLP」。価格は10万7800円で、発売直後に比べて5万円以上値下がりしている。
LL550/TG(スパークリングホワイト)とPATX66HLP(スウィートピンク)
そのほか注目したいのは、6位に入った東芝のミニノートPCの夏モデル「PAUX23JNL」だ。10.1型ワイド液晶を備え、重さは約1.18kgとコンパクト。丸みを帯びたフォルムで、天板には質感にこだわった立体的なストライプ模様をあしらった。CPUはAtom N280、1GBメモリ、160GBのHDDを搭載する。価格は4万9700円。
PAUX23JNL
4月から5月にかけて、夏に向けて富士通の「FMVLMD10」やシャープの「Mebius」など、多くの国内メーカーがミニノートPCを投入した。今回トップ10に入ったのは東芝の「PAUX23JNL」だけだったが、今後、ミニノートPCの国内メーカーと海外メーカーのシェア争いに注目が集まりそうだ。
各社の夏モデルが順位を上げてきている中、価格が下がってきた春モデルの人気も高かった5月の売れ筋ランキング。最新機種でなくても、お手頃価格でノートPCを買いたいという人は、こまめに量販店を回って春モデルを探してみるのもいいだろう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。