NEC、無人飛行機で災害を監視するシステム、土砂崩れや山林火災などを想定

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2009/06/05 15:43

 NECは6月5日、災害地の状況を上空からリアルタイムで把握できる、小型無人飛行機を使った災害監視システムを販売した。最小構成の税別価格は2000万円。

 自然災害が起きた地域の上空に小型無人飛行機を飛ばし、現場の状況をリアルタイムで監視できるのが特徴。土砂崩れ、山林火災、海上での浮標の確認などを想定している。飛行機の飛行時間は約20分で、航続距離は10-30km相当。

 交通経路の寸断などで現地に人が近づけない場合、災害直後の初動のための情報収集として役立てられる。システムの構成は、各種カメラやセンサー、通信装置を搭載した小型無人飛行機と、飛行ルートの設定や飛行機からの情報を地上で受信、解析する地上システム。

 同社は今後5年間で、官公庁や地方公共団体、企業、研究機関に対して60システムの販売を見込む。