「Kiss X3」躍進も「X2」には届かず 新モデル増加の09年5月デジタル一眼ランキング
各社の主だった新機種が発売され、いよいよ夏商戦が始まった感のあるデジタル一眼レフカメラ市場。1位は2か月連続でキヤノンの「EOS Kiss X2」が獲得したが、前月はトップ10に1機種しかランクインしなかった各社の最新機種もそれぞれ順位を上げてきている。09年5月の売れ筋ランキングを紹介しよう。
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X2」。シェアは15.3%。4月に引き続いて2か月連続の首位獲得で、衰えぬ人気を見せつけた。そして、シェア12.3%で2位に入ってきたのが、同じくキヤノンの「EOS Kiss X3」。前月の7位から5ランクアップと大躍進するも、先代「Kiss X2」の牙城は崩せなかったが、キヤノンのワンツーフィニッシュとなった。
続く3-6位はニコン製品が独占。3位「D40」、4位「D60」、5位「D90」は前月に引き続いてのトップ10入り。さらに6位に、最新機種「D5000」がシェア6.8%でランクインした。「D5000」は、同社のデジタル一眼レフカメラとして初めて可動式のバリアングル液晶を採用したエントリー向けモデルで、最大1280×720ピクセルの動画撮影機能を備えている。
キヤノンとニコン両社の製品が上位争いを繰り広げる構造自体は4月と変わらないが、今年発売の最新機種に限ると、まずはキヤノンの「EOS Kiss X3」が上位につけた。しかし、トップ10に最多の4機種がランクインするなど、ラインアップの豊富さではニコンがキヤノンに先んじている。
最新機種のなかでは、10位にランクインした、パナソニックの「LUMIX GH1」にも注目したい。先代「LUMIX G1」同様のコンパクトなボディに、新たに最大1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影機能を搭載。他社の動画撮影対応モデルとは異なり、専用レンズと組み合わせ、動画撮影中でもオートフォーカス機能を利用できるのが特徴だ。
このほか、6月末には、動画撮影機能を備えたハイアマチュア向けモデル「PENTAX K-7」が発売される予定。さらに、近日中に、オリンパスからマイクロフォーサーズ規格の新機種も発表される予定で、カメラ通の間では、発表前から期待が高まっている。夏に向けて、まだまだデジタル一眼レフ市場は盛り上がりそうだ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) |
---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 |
2 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 |
3 | ニコン | D40 | 610 |
4 | ニコン | D60 | 1020 |
5 | ニコン | D90 | 1230 |
6 | ニコン | D5000 | 1230 |
7 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 |
8 | キヤノン | EOS 50D | 1510 |
9 | ソニー | α300 | 1020 |
10 | パナソニック | LUMIX GH1 | 1210 |
「BCNランキング」 09年5月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X2」。シェアは15.3%。4月に引き続いて2か月連続の首位獲得で、衰えぬ人気を見せつけた。そして、シェア12.3%で2位に入ってきたのが、同じくキヤノンの「EOS Kiss X3」。前月の7位から5ランクアップと大躍進するも、先代「Kiss X2」の牙城は崩せなかったが、キヤノンのワンツーフィニッシュとなった。
(左から)「EOS Kiss X2」と、その後継機「EOS Kiss X3」
続く3-6位はニコン製品が独占。3位「D40」、4位「D60」、5位「D90」は前月に引き続いてのトップ10入り。さらに6位に、最新機種「D5000」がシェア6.8%でランクインした。「D5000」は、同社のデジタル一眼レフカメラとして初めて可動式のバリアングル液晶を採用したエントリー向けモデルで、最大1280×720ピクセルの動画撮影機能を備えている。
D5000
キヤノンとニコン両社の製品が上位争いを繰り広げる構造自体は4月と変わらないが、今年発売の最新機種に限ると、まずはキヤノンの「EOS Kiss X3」が上位につけた。しかし、トップ10に最多の4機種がランクインするなど、ラインアップの豊富さではニコンがキヤノンに先んじている。
最新機種のなかでは、10位にランクインした、パナソニックの「LUMIX GH1」にも注目したい。先代「LUMIX G1」同様のコンパクトなボディに、新たに最大1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影機能を搭載。他社の動画撮影対応モデルとは異なり、専用レンズと組み合わせ、動画撮影中でもオートフォーカス機能を利用できるのが特徴だ。
LUMIX GH1
このほか、6月末には、動画撮影機能を備えたハイアマチュア向けモデル「PENTAX K-7」が発売される予定。さらに、近日中に、オリンパスからマイクロフォーサーズ規格の新機種も発表される予定で、カメラ通の間では、発表前から期待が高まっている。夏に向けて、まだまだデジタル一眼レフ市場は盛り上がりそうだ。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。