DNP、「しゃべるポスター」を開発、小ロット・低価格で提供

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2009/06/01 15:34

 大日本印刷(DNP)は6月1日、ポスターの全面にスピーカーを搭載した“しゃべるポスター”「Pos-La(ポスラ)サウンドパネル」を開発し、同日から販売開始した。09年度(10年3月期)に売上高1億円を見込む。

Pos-Laサウンドパネル(右は裏から見た様子)

 通常のポスターのように壁面への貼付や天井から吊したり、駅のコンコース向けの大型サイズや、POP(店頭広告)、什器に組み込みむことも可能。表示する画像に関連する商品説明や案内、音声情報を発信するとともに、ポスターへの注目度を高めることができる。また、厚さが5mm以下と薄型ながら強度は高いという。

 英New Transducers Limited社の「NXTフラットパネルスピーカー技術」と、空気を振動させて音声を伝える京セラケミカルの「ハニカムパネルスピーカー」を使用。「ハニカムパネルスピーカー」は、携帯オーディオなどの音声信号を振動に変換する装置「エキサイター」を、ハニカム(蜂の巣)構造を持つ振動板に貼り付けることで、クリアな音声を広範囲に伝えることができる。

 材質には、展示会など比較的短期間の使用を想定し、スピーカー部に紙を利用した低価格な「ペーパータイプ」と、店舗など比較的長期間の使用を想定し、耐久性の高いアラミド繊維を利用した「アラミドタイプ」の2種類を用意した。価格は、A2、B2サイズで1-10部の場合、「ペーパータイプ」が3万円、「アラミドタイプ」が5万円。

「Pos-La サウンドパネル」を仙台放送のイベントスペースに試験導入

 オプションで、人の動きを感知して音声再生する人感センサーや、無機ELパネルを利用した「光るポスター」にも対応する。また、販売開始に先立ち、宮城県仙台市青葉区の仙台放送のイベントスペースで5月21日から、幅515×縦728mmのB2サイズを試験導入している。