4月の液晶テレビ機種別販売台数ランキング、1-5位までシャープ一色に
09年4月の液晶テレビ機種別販売台数ランキングで、1-5位をシャープの製品が占めた。10位までのうち、1-7位と10位にシャープが入り、8-9位には東芝がランクイン、8機種をシャープが占めた。4月の売れ筋ランキングトップ5をみていこう。
1位は、3月と同じく20V型「LC-20E5-B」で、シェアは5.6%。2位は、同じシリーズの32V型「LC-32E5-B」でシェア4.7%。これらは、HDMI端子が同社の他の機種に比べて少ない2系統、また音声出力数も小さい低価格モデルだ。市場推定価格(以下、価格)は1位の20V型が5万7500円、2位の32V型が8万5100円。
3位はシェア2.7%で、BDレコーダーを内蔵した32V型「LC-32DX1-B」と、09年2月発売の新モデルの32V型「LC-32DE5-B」が同率でランクイン。「LC-32DE5-B」は、省エネ性能を強化したモデルで、消費電力は4月のランキングに登場した32V型液晶テレビのなかで最も低い。3月の21位から大躍進した。価格は「LC-32DX1-B」が14万7700円、「LC-32DE5-B」が10万円。
5位は、スポーツなど早い動きの観賞に適した「倍速HD液晶技術」搭載の32V型「LC-32GH5」。シェアは2.3%。倍速表示に対応していない液晶は、毎秒60フレームで映像を表示していることに対し、毎秒120フレームまで引き上げる「倍速HD液晶技術」を搭載することで、早い動きに発生する残像感を軽減できる。3月の11位から6ランクアップした。価格は10万2300円。
5月15日にスタートした政府の「エコポイント」により、地デジ対応テレビへの関心が高まっている。これを機に地デジ対策の検討を本格的に始めたという消費者は少なくないだろう。
エコポイントの対象製品は、「統一省エネラベル4つ星以上」が付いていることが基準。店頭では対象の薄型テレビに、エコポイント数や、星の数をわかりやすく表示するなどして、「エコポイント」対象製品を選びやすいよう展示しているので、対象製品の判別で迷うことはそれほどないだろう。また、4月のランキングトップ10は、すべて「エコポイント」の対象製品だった。
注意したいのは、一口に4つ星以上といっても、省エネ効果についは、各機種異なるということ。それは、星の数だけでは消費電力自体はわからないからだ。画面サイズ、星の数ともに同じ液晶テレビが、消費電力も同じということではない。さらに、液晶とプラズマは、もともとの消費電力のレベルが違う。例えば42型を比較すると、液晶は250ワット前後、プラズマは350-500ワット弱。液晶とプラズマでは消費電力に差があるということも押さえておきたい。
省エネ効率の高い地デジ対応テレビを購入するなら、画質などの性能と合わせて、実際の消費電力も確認しておいたほうがいいだろう。特に、大手メーカーは、今春の新モデルで省エネ効果の高い製品を投入しているのでチェックしておこう。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
エントリーモデルやBDレコ内蔵タイプ、省エネ性能強化モデルがトップ5入り
順位 | メーカー名 | 品名 | 型番 | 画面サイズ |
---|---|---|---|---|
1 | シャープ | AQUOS | LC-20E5-B | 20V型 |
2 | シャープ | AQUOS | LC-32E5-B | 32V型 |
3 | シャープ | AQUOS | LC-32DX1-B | 32V型 |
3 | シャープ | AQUOS | LC-32DE5-B | 32V型 |
5 | シャープ | AQUOS | LC-32GH5 | 32V型 |
6 | シャープ | AQUOS | LC-37DS5-B | 37V型 |
7 | シャープ | AQUOS | LC-20D50-B | 20V型 |
8 | 東芝 | REGZA | 32C7000 | 32V型 |
9 | 東芝 | REGZA | 22AV550 | 22V型 |
10 | シャープ | AQUOS | LC-26D50-B | 26V型 |
「BCNランキング」 09年4月月次 <最大パネル>
1位は、3月と同じく20V型「LC-20E5-B」で、シェアは5.6%。2位は、同じシリーズの32V型「LC-32E5-B」でシェア4.7%。これらは、HDMI端子が同社の他の機種に比べて少ない2系統、また音声出力数も小さい低価格モデルだ。市場推定価格(以下、価格)は1位の20V型が5万7500円、2位の32V型が8万5100円。
3位はシェア2.7%で、BDレコーダーを内蔵した32V型「LC-32DX1-B」と、09年2月発売の新モデルの32V型「LC-32DE5-B」が同率でランクイン。「LC-32DE5-B」は、省エネ性能を強化したモデルで、消費電力は4月のランキングに登場した32V型液晶テレビのなかで最も低い。3月の21位から大躍進した。価格は「LC-32DX1-B」が14万7700円、「LC-32DE5-B」が10万円。
5位は、スポーツなど早い動きの観賞に適した「倍速HD液晶技術」搭載の32V型「LC-32GH5」。シェアは2.3%。倍速表示に対応していない液晶は、毎秒60フレームで映像を表示していることに対し、毎秒120フレームまで引き上げる「倍速HD液晶技術」を搭載することで、早い動きに発生する残像感を軽減できる。3月の11位から6ランクアップした。価格は10万2300円。
統一省エネラベル4つ星以上でも機種ごとに消費電力に差も
5月15日にスタートした政府の「エコポイント」により、地デジ対応テレビへの関心が高まっている。これを機に地デジ対策の検討を本格的に始めたという消費者は少なくないだろう。
エコポイントの対象製品は、「統一省エネラベル4つ星以上」が付いていることが基準。店頭では対象の薄型テレビに、エコポイント数や、星の数をわかりやすく表示するなどして、「エコポイント」対象製品を選びやすいよう展示しているので、対象製品の判別で迷うことはそれほどないだろう。また、4月のランキングトップ10は、すべて「エコポイント」の対象製品だった。
注意したいのは、一口に4つ星以上といっても、省エネ効果についは、各機種異なるということ。それは、星の数だけでは消費電力自体はわからないからだ。画面サイズ、星の数ともに同じ液晶テレビが、消費電力も同じということではない。さらに、液晶とプラズマは、もともとの消費電力のレベルが違う。例えば42型を比較すると、液晶は250ワット前後、プラズマは350-500ワット弱。液晶とプラズマでは消費電力に差があるということも押さえておきたい。
省エネ効率の高い地デジ対応テレビを購入するなら、画質などの性能と合わせて、実際の消費電力も確認しておいたほうがいいだろう。特に、大手メーカーは、今春の新モデルで省エネ効果の高い製品を投入しているのでチェックしておこう。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。