「お風呂テレビ」人気で市場拡大するワンセグテレビ、気になる売れ筋は?
ワンセグチューナーを搭載したポータブルタイプの液晶テレビが人気を集めている。09年3月の販売台数は前年同月の3.5倍に拡大、売り場での露出も増え、存在感が高まっている。そこで今回は、ワンセグ視聴をメイン機能としている小型の液晶テレビを紹介。「BCNランキング」で売れ筋をみていこう。
ワンセグテレビの画面サイズは、小ぶりな2V型から5V型前後が中心で、最大でも7V型程度。5V型前後なら、携帯電話の画面よりも見やすく、持ち運ぶ場合でもそれほどかさばらないので便利だ。では、09年4月20-26日の「BCNランキング」でワンセグテレビの売れ筋をみていこう。なお、カラーバリエーションは合算した。
1位はパナソニック「SV-ME750」で通称「ビエラ・ワンセグ」。販売台数シェアは26.1%を占めた。防水なのでお風呂でも観られる。画面サイズは5V型で、SDカードを差し込めば録画も可能。また、音楽や写真を再生することもできる。バッテリー持続時間は、画面の明るさを「-5」に設定してワンセグを視聴した場合、約5時間30分。ピンク、ホワイト、ブラックの3色のカラーバリエーションを揃えている。市場推定価格(以下、価格)は3万8900円。
2位には、ソニー「XDV-W600」が入った。シェアは16.0%。画面サイズは4V型で、こちらも防水モデル。1位のパナソニック「SV-ME750」のようにメモリカードスロットは搭載していないが、2GBの内蔵メモリに録画が可能。そのほか、ラジオを聴くこともできる。バッテリーは、内蔵の充電池だけでなく、乾電池にも対応。最大23時間のワンセグ視聴が可能だ。カラーバリエーションはホワイト、ピンク、ブルーの3色。価格は3万3700円。
3位はダイナコネクティブの3.5V型「DY-1S35SP512」でシェアは14.5%。防水ではないが、価格は7200円と手頃だ。512MBのメモリを内蔵し、約3時間の録画が可能。また、録画した番組をWindows Vista/XPを搭載したパソコンに保存することもできる。連続視聴した場合のバッテリー持続時間は、約4時間。
4位は、1位の「SV-ME750」の旧モデルでパナソニック「SV-ME75」がランクイン。シェアは9.3%を占めた。最新機種の「SV-ME750」と比べて大きく違う点は、バッテリー持続時間。新モデルと比較すると、旧モデルの「SV-ME75」は約2時間半短い。しかし価格は2万7900円なので、新モデルと比べて約1万円割安だ。
5位はダイナコネクティブの4.3V型「DY-1S43S512」で、シェアは6.1%を占めた。3位の3.5V型「DY-1S35SP512」は、パソコンとの接続が可能だが、5位の4.3V型「DY-1S43S512」に同様の機能はない。連続視聴した場合のバッテリー持続時間は5時間で、3位の3.5V型「DY-1S35SP512」よりも1時間ほど長い。価格は6000円。
最後にメーカー別の販売台数シェアもみておこう。メーカー別で最もシェアが高いのはパナソニックで、5割前後で推移している。同社は、防水の「ビエラ・ワンセグ」の投入を機に08年6月以降、ソニーからトップの座を奪い、首位を独走している。2位はソニーが2-3割前後を維持、3位以下は混戦状態。また3月はダイナコネクティブが急上昇し、3位にランクインしている。
ワンセグテレビは、防水性能を備えた人気の「お風呂テレビ」や、ラジオチューナーを搭載した製品、また5000円前後の低価格製品が登場するなど、選択の幅が広がっている。アウトドアに持って行ったり、移動中の車の中、またはデスク周りに置いたりして楽しんでみてはどうだろうか。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
防水の「お風呂テレビ」や、5000円前後の低価格モデルが人気
ワンセグテレビの画面サイズは、小ぶりな2V型から5V型前後が中心で、最大でも7V型程度。5V型前後なら、携帯電話の画面よりも見やすく、持ち運ぶ場合でもそれほどかさばらないので便利だ。では、09年4月20-26日の「BCNランキング」でワンセグテレビの売れ筋をみていこう。なお、カラーバリエーションは合算した。
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | 画面サイズ | 防水の有無 |
---|---|---|---|---|
1 | パナソニック | SV-ME750 | 5.0V型 | ○ |
2 | ソニー | XDV-W600 | 4.0V型 | ○ |
3 | ダイナコネクティブ | DY-1S35SP512 | 3.5V型 | × |
4 | パナソニック | SV-ME75 | 5.0V型 | ○ |
5 | ダイナコネクティブ | DY-1S43S512 | 4.3V型 | × |
「BCNランキング」 09年4月20-26日 週次 <最大パネル>
1位はパナソニック「SV-ME750」で通称「ビエラ・ワンセグ」。販売台数シェアは26.1%を占めた。防水なのでお風呂でも観られる。画面サイズは5V型で、SDカードを差し込めば録画も可能。また、音楽や写真を再生することもできる。バッテリー持続時間は、画面の明るさを「-5」に設定してワンセグを視聴した場合、約5時間30分。ピンク、ホワイト、ブラックの3色のカラーバリエーションを揃えている。市場推定価格(以下、価格)は3万8900円。
パナソニック「SV-ME750」シリーズ
2位には、ソニー「XDV-W600」が入った。シェアは16.0%。画面サイズは4V型で、こちらも防水モデル。1位のパナソニック「SV-ME750」のようにメモリカードスロットは搭載していないが、2GBの内蔵メモリに録画が可能。そのほか、ラジオを聴くこともできる。バッテリーは、内蔵の充電池だけでなく、乾電池にも対応。最大23時間のワンセグ視聴が可能だ。カラーバリエーションはホワイト、ピンク、ブルーの3色。価格は3万3700円。
ソニー「XDV-W600」シリーズ
3位はダイナコネクティブの3.5V型「DY-1S35SP512」でシェアは14.5%。防水ではないが、価格は7200円と手頃だ。512MBのメモリを内蔵し、約3時間の録画が可能。また、録画した番組をWindows Vista/XPを搭載したパソコンに保存することもできる。連続視聴した場合のバッテリー持続時間は、約4時間。
ダイナコネクティブ「DY-1S35SP512」
4位は、1位の「SV-ME750」の旧モデルでパナソニック「SV-ME75」がランクイン。シェアは9.3%を占めた。最新機種の「SV-ME750」と比べて大きく違う点は、バッテリー持続時間。新モデルと比較すると、旧モデルの「SV-ME75」は約2時間半短い。しかし価格は2万7900円なので、新モデルと比べて約1万円割安だ。
ダイナコネクティブ「DY-1S43S512」
5位はダイナコネクティブの4.3V型「DY-1S43S512」で、シェアは6.1%を占めた。3位の3.5V型「DY-1S35SP512」は、パソコンとの接続が可能だが、5位の4.3V型「DY-1S43S512」に同様の機能はない。連続視聴した場合のバッテリー持続時間は5時間で、3位の3.5V型「DY-1S35SP512」よりも1時間ほど長い。価格は6000円。
メーカー別ではパナソニックが圧倒的な人気
最後にメーカー別の販売台数シェアもみておこう。メーカー別で最もシェアが高いのはパナソニックで、5割前後で推移している。同社は、防水の「ビエラ・ワンセグ」の投入を機に08年6月以降、ソニーからトップの座を奪い、首位を独走している。2位はソニーが2-3割前後を維持、3位以下は混戦状態。また3月はダイナコネクティブが急上昇し、3位にランクインしている。
ワンセグテレビは、防水性能を備えた人気の「お風呂テレビ」や、ラジオチューナーを搭載した製品、また5000円前後の低価格製品が登場するなど、選択の幅が広がっている。アウトドアに持って行ったり、移動中の車の中、またはデスク周りに置いたりして楽しんでみてはどうだろうか。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。