卒業・入学シーズンに買いたいビデオカメラ、新製品の売れ筋はどれ?
春は、卒業式や入学式など、記録に残したいイベントが続く季節。例年、デジタルビデオカメラの販売が9月に次いで活発になる時期だ。それにあわせ、各メーカーは、新製品を続々と発売した。今年のトレンドを占う意味でも、気になるのが新製品の売れ筋。そこで今回は、09年1月以降に発売されたデジタルビデオカメラを「09年春モデル」として集計。「BCNランキング」で、春モデルに限った、2月の月間ランキングをチェックしてみた。
カラーバリエーション等を合算したシリーズ別集計で1位を獲得したのは、ビクターの「GZ-HD300」。女性をターゲットに開発した「Everio(エブリオ)」シリーズ最新モデルだ。特徴はなんといってもHDD内蔵モデルで世界最小・最軽量というコンパクトさ。本体の重さは325gで、長時間の撮影でも腕が疲れにくいという。もちろん光学20倍ズーム、電子式手ブレ補正と撮影機能も充実している。
2位には、ソニーのハンディカム「HDR-XR500V」がランクイン。精度を従来の約10倍に高めたという高性能な手ブレ補正機能を備える。また、感度を従来製品の約2倍に高めており、暗所や夜間の撮影に強いのも特徴。こどもを追いかけて歩きながら、あるいは体育館など薄暗い場所での撮影に力を発揮するだろう。
3位はパナソニックの「HDC-TM300」。動く被写体を自動で追尾してピントや露出を合わせ続ける「追っかけフォーカス機能」を搭載するほか、シーンに合わせた補正も自動で行ってくれるので、一度被写体にピントを合わせれば、基本的な撮影はすべてカメラ任せにできる一台だ。
続く4位は同じくパナソニックの「HDC-HS300」。3位「HDC-TM300」と同性能で、記録媒体にフラッシュメモリではなく、120GBのHDDを採用したモデルだ。5位のソニー「HDR-XR520V」は、2位の「HDR-XR500V」のHDD容量違いの上位モデルで、「HDR-XR500V」の120GBに対し、2倍の240GBのHDDを搭載しているが、その分、価格は高くなっている。
09年春モデルに限ったランキングでは、6位の「SDR-H80」を除き、トップ10に入った売れ筋製品は、すべてフルハイビジョン画質での録画に対応した、いわゆるハイビジョンカメラだった。同じハイビジョン映像といっても、メーカーや機種によって画質に違いがある。購入時には画質はもちろん、記録媒体の違い、製品ごとの独自機能・デザインも含めて、総合的にチェックしてみるといいだろう。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番 | 内蔵記録媒体の容量と種類 |
---|---|---|---|
1 | ビクター | GZ-HD300 | 60GB(HDD) |
2 | ソニー | HDR-XR500V | 120GB(HDD) |
3 | パナソニック | HDC-TM300 | 32GB(フラッシュメモリ) |
4 | パナソニック | HDC-HS300 | 120GB(HDD) |
5 | ソニー | HDR-XR520V | 240GB(HDD) |
6 | パナソニック | SDR-H80 | 60GB(HDD) |
7 | ソニー | HDR-CX120 | 16GB(フラッシュメモリ) |
8 | キヤノン | IVISHF20 | 32GB(フラッシュメモリ) |
9 | キヤノン | IVISHFS10 | 32GB(フラッシュメモリ) |
10 | パナソニック | HDC-SD200 | 80GB(HDD) |
「BCNランキング」 09年2月月次 <最大パネル>
カラーバリエーション等を合算したシリーズ別集計で1位を獲得したのは、ビクターの「GZ-HD300」。女性をターゲットに開発した「Everio(エブリオ)」シリーズ最新モデルだ。特徴はなんといってもHDD内蔵モデルで世界最小・最軽量というコンパクトさ。本体の重さは325gで、長時間の撮影でも腕が疲れにくいという。もちろん光学20倍ズーム、電子式手ブレ補正と撮影機能も充実している。
GZ-HD300
2位には、ソニーのハンディカム「HDR-XR500V」がランクイン。精度を従来の約10倍に高めたという高性能な手ブレ補正機能を備える。また、感度を従来製品の約2倍に高めており、暗所や夜間の撮影に強いのも特徴。こどもを追いかけて歩きながら、あるいは体育館など薄暗い場所での撮影に力を発揮するだろう。
HDR-XR500V
3位はパナソニックの「HDC-TM300」。動く被写体を自動で追尾してピントや露出を合わせ続ける「追っかけフォーカス機能」を搭載するほか、シーンに合わせた補正も自動で行ってくれるので、一度被写体にピントを合わせれば、基本的な撮影はすべてカメラ任せにできる一台だ。
HDC-TM300
続く4位は同じくパナソニックの「HDC-HS300」。3位「HDC-TM300」と同性能で、記録媒体にフラッシュメモリではなく、120GBのHDDを採用したモデルだ。5位のソニー「HDR-XR520V」は、2位の「HDR-XR500V」のHDD容量違いの上位モデルで、「HDR-XR500V」の120GBに対し、2倍の240GBのHDDを搭載しているが、その分、価格は高くなっている。
09年春モデルに限ったランキングでは、6位の「SDR-H80」を除き、トップ10に入った売れ筋製品は、すべてフルハイビジョン画質での録画に対応した、いわゆるハイビジョンカメラだった。同じハイビジョン映像といっても、メーカーや機種によって画質に違いがある。購入時には画質はもちろん、記録媒体の違い、製品ごとの独自機能・デザインも含めて、総合的にチェックしてみるといいだろう。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。