KDDIは3月17日、HTC製の法人向けスマートフォン「E30HT」の提供条件を明らかにした。なお端末の発売は09年5月を予定している。

　「E30HT」は、「Windows Mobile 6.1 Professional Edition」を搭載した、KDDIとしては初となるスマートフォン。下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsの高速データ通信が利用できるEV-DO Rev.A規格に対応。無線LANはIEEE802.11b/gに対応する。2.8インチのタッチパネル液晶と5列QWERTYキーボードを備え、本体サイズは幅52×高さ106×厚さ18mm、重さ154g。

　料金プランは、携帯電話ブランド「au」の料金プラン、割引サービスが利用可能。また、国際データローミングサービス「グローバルパスポート CDMA」に対応し、スマートフォン専用のパケット通信料金を導入。海外でのパケット通信を0.2円/パケット（税抜き）で利用できるほか、au端末としては初めて海外でのPC接続によるデータ通信を提供する。

　さらに、09年5月から導入する「au.NETビジネス割引」を利用すると、au端末を同一名義で30回線以上利用する法人ユーザーには、インターネット接続サービス「au.NET」の月額料金を、一台あたり945円から315円に割り引く。

　このほか、端末の盗難・紛失時にリモート操作でデータを消去できる「スマートフォンリモートデータ削除サービス」や、無線LAN対応機器を最大5台まで接続可能なアクセスポイントとしての機能を提供する「WALKINGHOTSPOT」などに対応する。なお、端末発売に合わせ、スマートフォン向けのアプリケーションなどを紹介するポータルサイト「Business App NAVI」の提供も開始する。