とにかく「安く」地デジに移行するなら最適! 地デジチューナーのランキング
地上デジタル放送(地デジ)への移行を促す動きが総務省やテレビ各局で活発になってきた。そこで、手持ちのアナログテレビに接続すれば、テレビ本体を買い替えるのに比べ、わずかな出費で地デジが見られるようになる、地上デジタルチューナーの売れ筋を「BCNランキング」で見てみよう。
現在、地上デジタルチューナーは主に、地デジのみに対応するモデルと、地上・BS・110度CSデジタル放送に対応するモデルの2タイプに分かれる。09年2月の「BCNランキング」によると、チューナー全体の税別平均単価は1万3000円程度で、前者は1万1000円程度、後者は2万2000円程度。とりあえず、地デジだけ見られれば良いなら、機能を抑えた分、低価格な地デジ専用モデルから選ぶと良いだろう。
ただし、チューナーだけ買っても、地デジは見られないので注意。地上デジタル放送は「UHFアンテナ」でなければ受信できないからだ。現在、VHFアンテナを使用している場合は交換が必要で、UHFアンテナでも向きの変更や調整などを行わないと見られないケースがある。自宅のアンテナが「UHFアンテナ」かどうかを確認し、よくわからない場合は、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)に問い合わせてみよう。ベランダや室内などに設置して電波を受信する、室内アンテナを買うという解決策もある。
それでは2月の「BCNランキング」で、地上デジタルチューナーのシリーズ別販売台数シェアトップ5を見てみよう。
1位は地デジのみに対応する、アイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の「HVT-T100」でシェアは28.5%。発売は08年5月。テレビだけでなく、PC用の液晶ディスプレイにも接続できるのが特徴。アナログテレビのアスペクト比4:3に合わせて映像の縦横比を調節する「フィット機能」を備える。電子番組表と字幕放送に対応する。市場推定価格(以下、価格)は1万2200円。
2位は同じくI・Oデータ機器で、09年1月発売の新製品「HVT-BT200」。シェアは17.8%。地上・BSデジタル放送に対応。また、「HVT-T100」と同じく、液晶ディスプレイとも接続でき、電子番組表と字幕放送に対応する。価格は1万6700円。このI・Oデータ機器の2製品だけで、地上デジタルチューナー全体のおよそ4割を占めるという人気ぶりだ。
3位は、08年10月発売のオリオン電機の「DHV-T33」で、シェアは9.2%。地デジのみに対応し、字幕放送は利用できるが、電子番組表、データ放送、双方向サービスは非対応。その分若干安く、価格は1万1600円。
4位はマスプロ電工で、地上・BS・110度CSデジタル放送に対応する「DT35」。発売は08年7月で、シェアは8.7%。テレビの画面いっぱいに映像を表示する画面拡大機能を備え、電子番組表、データ放送、双方向サービス、字幕放送に対応する。価格は2万4600円。
5位は、バッファローが08年11月に発売した、地デジのみに対応する「DTV-S30」。シェアは8.7%。DVDケース2枚分ほどの薄いボディが特徴。アスペクト比4:3のアナログテレビの画面に映像を最大表示できる「ズーム機能」を備える。電子番組表と字幕放送に対応。価格は9200円。
ハイビジョン対応テレビでない限り、チューナーを接続し、地デジに移行しても、デジタル放送本来のハイビジョン映像は楽しめない。それでも、いま使っているアナログテレビが動く限りは使い続けたい、なるべく費用をかけずに地デジに移行したい、と思うなら、地デジチューナーの出番だ。当てはまる人は、購入を検討してはどうだろうか? (BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
アナログテレビで地デジが見られる! 平均価格は1万3000円
現在、地上デジタルチューナーは主に、地デジのみに対応するモデルと、地上・BS・110度CSデジタル放送に対応するモデルの2タイプに分かれる。09年2月の「BCNランキング」によると、チューナー全体の税別平均単価は1万3000円程度で、前者は1万1000円程度、後者は2万2000円程度。とりあえず、地デジだけ見られれば良いなら、機能を抑えた分、低価格な地デジ専用モデルから選ぶと良いだろう。
安価な地デジチューナーでも、薄型テレビ同様、「電子番組表(EPG)」を利用できるモデルが多く、現在はおよそ8割が対応している。このほか、データ放送や字幕放送、双方向サービスを利用できるものもあり、こうした便利な機能を搭載しているかどうか、事前にチェックしよう。
ただし、チューナーだけ買っても、地デジは見られないので注意。地上デジタル放送は「UHFアンテナ」でなければ受信できないからだ。現在、VHFアンテナを使用している場合は交換が必要で、UHFアンテナでも向きの変更や調整などを行わないと見られないケースがある。自宅のアンテナが「UHFアンテナ」かどうかを確認し、よくわからない場合は、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)に問い合わせてみよう。ベランダや室内などに設置して電波を受信する、室内アンテナを買うという解決策もある。
東京・千代田区のビックカメラ有楽町店のアンテナ売り場
2月のチューナー売れ筋トップ5 I・Oデータ機器が1、2位を独占
それでは2月の「BCNランキング」で、地上デジタルチューナーのシリーズ別販売台数シェアトップ5を見てみよう。
1位は地デジのみに対応する、アイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の「HVT-T100」でシェアは28.5%。発売は08年5月。テレビだけでなく、PC用の液晶ディスプレイにも接続できるのが特徴。アナログテレビのアスペクト比4:3に合わせて映像の縦横比を調節する「フィット機能」を備える。電子番組表と字幕放送に対応する。市場推定価格(以下、価格)は1万2200円。
順位 | メーカー | シリーズ | チューナー | 発売月 | 販売台数 シェア(%) |
---|---|---|---|---|---|
1 | アイ・オー・ データ機器 | HVT-T100 | 地上デジタル | 2008/05 | 28.5 |
2 | アイ・オー・ データ機器 | HVT-BT200 | 地上・BSデジタル | 2009/01 | 17.8 |
3 | オリオン電機 | DHV-T33 | 地上デジタル | 2008/10 | 9.2 |
4 | マスプロ電工 | DT35 | 地上・BS・ 110度CSデジタル | 2008/07 | 8.7 |
5 | バッファロー | DTV-S30 | 地上デジタル | 2008/11 | 8.7 |
「BCNランキング」09年2月 月次<最大パネル>
2位は同じくI・Oデータ機器で、09年1月発売の新製品「HVT-BT200」。シェアは17.8%。地上・BSデジタル放送に対応。また、「HVT-T100」と同じく、液晶ディスプレイとも接続でき、電子番組表と字幕放送に対応する。価格は1万6700円。このI・Oデータ機器の2製品だけで、地上デジタルチューナー全体のおよそ4割を占めるという人気ぶりだ。
(上から)アイ・オー・データ機器の「HVT-T100」「HVT-BT200」
3位は、08年10月発売のオリオン電機の「DHV-T33」で、シェアは9.2%。地デジのみに対応し、字幕放送は利用できるが、電子番組表、データ放送、双方向サービスは非対応。その分若干安く、価格は1万1600円。
4位はマスプロ電工で、地上・BS・110度CSデジタル放送に対応する「DT35」。発売は08年7月で、シェアは8.7%。テレビの画面いっぱいに映像を表示する画面拡大機能を備え、電子番組表、データ放送、双方向サービス、字幕放送に対応する。価格は2万4600円。
(上から)オリオン電機の「DHV-T33」、マスプロ電工「DT35」、
バッファローの「DTV-S30」
バッファローの「DTV-S30」
5位は、バッファローが08年11月に発売した、地デジのみに対応する「DTV-S30」。シェアは8.7%。DVDケース2枚分ほどの薄いボディが特徴。アスペクト比4:3のアナログテレビの画面に映像を最大表示できる「ズーム機能」を備える。電子番組表と字幕放送に対応。価格は9200円。
ハイビジョン対応テレビでない限り、チューナーを接続し、地デジに移行しても、デジタル放送本来のハイビジョン映像は楽しめない。それでも、いま使っているアナログテレビが動く限りは使い続けたい、なるべく費用をかけずに地デジに移行したい、と思うなら、地デジチューナーの出番だ。当てはまる人は、購入を検討してはどうだろうか? (BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。