コンパクト&長時間に注目、最新ビデオカメラの特徴、教えて店員さん!
入学式・卒業式シーズンに向けて、メーカー各社はデジタルビデオカメラの新モデルを発表した。早速、最新モデルを買ってみたいとは思っても、どう選べばいいのか迷ってしまう。そこで主な新機種の特徴について、量販店の店員さんに教えてもらった。
お話を伺ったのは、ビックカメラ有楽町店・本館1F・ビジュアルコーナー主任の麓啓太(ふもとけいた)さん。春の新製品は「各社HDDの容量違いで2モデル出すなど、長時間録画できるHDD内蔵モデルに力を入れていますね」ということのようだ。
120GBのHDDを搭載する上位モデルの「GZ-HD320」なら、約50時間分と、たっぷり記録できる。一方、容量が60GBの「GZ-HD300」は、ルージュレッド、ロイヤルブルー、プレシャスシルバーの3色のカラーバリエーションが魅力。いずれも結婚式やパーティーの場にも馴染む、女性にピッタリのモデルだ。
パナソニックが発売したHDD搭載タイプの上級モデル「HDC-HS 200」と「HDC-HS 300」も、400g台とコンパクト。「液晶をタッチして被写体をロックすれば、被写体が動いてもピントと露出を合わせ続ける『追っかけフォーカス機能』が特徴」(麓さん)という。入学式や卒業式で、いったん大勢の中から我が子の顔をとらえたら、そのまま見失うことなく撮影できるだろう。
また、撮像素子の動画有効画素数は621万画素と従来モデルの約4倍。最新機種の中で最大だ。映像エンジン「新HDクリスタルエンジン」の処理能力も従来の約4倍になり、より忠実な色で撮影が楽しめる。
オシャレに持ち歩きたいならビクター、卒業式や入学式の映像をキレイに残したいならパナソニックの製品がオススメだ。
ソニーの新製品は、「手ブレ補正機能が大幅にアップしたこと」が特徴だという。上級モデル「HDR-XR500V」と「HDR-XR520V」では、補正できるブレ幅を従来製品に比べて最大で約10倍に拡大。歩きながらの撮影でもしっかりと手ブレを防ぐ。また、新たに開発した1/2.88型CMOSセンサー「“Exmor R”(エクスモア アール)」を搭載。感度を従来製品の約2倍に高め、暗い所でもノイズの少ない高画質な画を撮影できる。最上位モデルの「HDR-XR520V」は、240GBと最新モデルの中で1番容量が大きいHDDを搭載し、最長約101時間分の記録が可能だ。
一方、この春は新たなHDD内蔵モデルを発表していないキヤノンだが、フラッシュメモリタイプでは新機種を投入した。なかでも、フルHD撮影対応モデルの「iVIS HF20」と「iVIS HF S10」はレンズを一新。「カメラメーカーとして培ってきた光学技術を生かした『キヤノンHDビデオレンズ』で、非常にキレイな画が撮れる」という。
さらに、上位モデルの「iVIS HF S10」は、静止画の有効画素数が802万画素と新製品の中で最も多く、デジタルカメラにも引けをとらない。1台で動画も静止画もというならこのモデルだ。
最後に、麓さんに今後のデジタルビデオカメラのトレンドについて聞くと、「今後はさらにHDDの大容量化と軽量化が進むでしょう」と答えてくれた。今まで長時間録画できるHDD内蔵タイプは、メモリカードに記録するモデルやフラッシュメモリ内蔵タイプに比べて平均的に重かった。HDD内蔵タイプの軽量化が進めば、選択時に長時間録画をとるか、軽さをとるかでもう迷う必要はなくなりそうだ。(BCN・武井美野里)
ビックカメラ有楽町店・本館1F・ビジュアルコーナー主任の麓啓太さん
長時間録画とコンパクトを両立する、ビクターとパナソニック
お話を伺ったのは、ビックカメラ有楽町店・本館1F・ビジュアルコーナー主任の麓啓太(ふもとけいた)さん。春の新製品は「各社HDDの容量違いで2モデル出すなど、長時間録画できるHDD内蔵モデルに力を入れていますね」ということのようだ。
[表をクリックすると拡大表示します]
まず、「長時間撮れるHDDを内蔵しながら、非常にコンパクトなモデルとして注目を集めています」と麓さんが評価するのはビクターの製品。女性をターゲットに開発した「Everio(エブリオ)」シリーズの「GZ-HD320」と「GZ-HD300」は、HDD内蔵モデルで世界最小・最軽量。女性でも片手でラクに持てるうえ、重さはわずか325gしかない。 上=GZ-HD320 下=GZ-HD300
120GBのHDDを搭載する上位モデルの「GZ-HD320」なら、約50時間分と、たっぷり記録できる。一方、容量が60GBの「GZ-HD300」は、ルージュレッド、ロイヤルブルー、プレシャスシルバーの3色のカラーバリエーションが魅力。いずれも結婚式やパーティーの場にも馴染む、女性にピッタリのモデルだ。
パナソニックが発売したHDD搭載タイプの上級モデル「HDC-HS 200」と「HDC-HS 300」も、400g台とコンパクト。「液晶をタッチして被写体をロックすれば、被写体が動いてもピントと露出を合わせ続ける『追っかけフォーカス機能』が特徴」(麓さん)という。入学式や卒業式で、いったん大勢の中から我が子の顔をとらえたら、そのまま見失うことなく撮影できるだろう。
上=HDC-HS 200 下=HDC-HS 300
また、撮像素子の動画有効画素数は621万画素と従来モデルの約4倍。最新機種の中で最大だ。映像エンジン「新HDクリスタルエンジン」の処理能力も従来の約4倍になり、より忠実な色で撮影が楽しめる。
オシャレに持ち歩きたいならビクター、卒業式や入学式の映像をキレイに残したいならパナソニックの製品がオススメだ。
手ブレに強いソニー、カメラメーカーの技術を生かしたキヤノン
ソニーの新製品は、「手ブレ補正機能が大幅にアップしたこと」が特徴だという。上級モデル「HDR-XR500V」と「HDR-XR520V」では、補正できるブレ幅を従来製品に比べて最大で約10倍に拡大。歩きながらの撮影でもしっかりと手ブレを防ぐ。また、新たに開発した1/2.88型CMOSセンサー「“Exmor R”(エクスモア アール)」を搭載。感度を従来製品の約2倍に高め、暗い所でもノイズの少ない高画質な画を撮影できる。最上位モデルの「HDR-XR520V」は、240GBと最新モデルの中で1番容量が大きいHDDを搭載し、最長約101時間分の記録が可能だ。
左=HDR-XR500V 右=HDR-XR520V
一方、この春は新たなHDD内蔵モデルを発表していないキヤノンだが、フラッシュメモリタイプでは新機種を投入した。なかでも、フルHD撮影対応モデルの「iVIS HF20」と「iVIS HF S10」はレンズを一新。「カメラメーカーとして培ってきた光学技術を生かした『キヤノンHDビデオレンズ』で、非常にキレイな画が撮れる」という。
左=iVIS HF20 右=iVIS HF S10
さらに、上位モデルの「iVIS HF S10」は、静止画の有効画素数が802万画素と新製品の中で最も多く、デジタルカメラにも引けをとらない。1台で動画も静止画もというならこのモデルだ。
最後に、麓さんに今後のデジタルビデオカメラのトレンドについて聞くと、「今後はさらにHDDの大容量化と軽量化が進むでしょう」と答えてくれた。今まで長時間録画できるHDD内蔵タイプは、メモリカードに記録するモデルやフラッシュメモリ内蔵タイプに比べて平均的に重かった。HDD内蔵タイプの軽量化が進めば、選択時に長時間録画をとるか、軽さをとるかでもう迷う必要はなくなりそうだ。(BCN・武井美野里)