液晶テレビは32V型が人気だが、2月は20V型が1位を獲得。進学や就職を機に、ひとり暮らしを始める人々の新生活需要を背景に、場所を取らず、価格もより手頃な小型サイズの人気が高まってきたようだ。「BCNランキング」をもとに、2月の液晶テレビのランキングをみていこう。

「BCNランキング」 09年2月月次 ＜最大パネル＞

　1位は、シャープの20V型「LC-20D30-B」が獲得した。ここ数年、春は小型の20V型が売れる傾向にあるが、1月の3位からランクアップし、トップに立った。市場推定価格（以下、価格）は6万2500円と、かなり安い。

　2-3位はともに32V型で、東芝の「32C7000」が前月に続き2位をキープ。前月トップだった、シャープの「LC-32D30-B」は3位に後退した。価格は、「32C7000」が7万9600円、「LC-32D30-B」が8万4500円。

　4位は、ソニーの20V型「KDL-20J1（B）」。1月の8位から大きく順位を上げ、トップ5入りした。価格は6万900円。一方、37V型以上の大画面モデルでは、シャープの37V型「LC-37EX5」が一番人気だったが、液晶テレビ全体では5位にとどまった。価格は13万5000円。

　1月に続き、トップ10に入ったのは、いずれも08年に発売されたモデル。各社とも、2月から春商戦向けの新製品を投入しているが、いきなりランキングの上位に食い込むような製品は現れなかった。今年の春モデルのトレンドの1つは、省エネ性能の向上。液晶テレビ選びに迷ったら、消費電力にも注目してほしい。（BCN・田沢理恵）


＊「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。

＊記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。