まさに二刀流! タッチパネルでさらに進化したスライドケータイ
タッチパネルの搭載で、スライド式の携帯電話が進化した。直感的なタッチ操作と慣れしたんだ10キー、2つの操作方法が選べる「二刀流スライドケータイ」が新たなスタイルとして注目を集めている。
スライドケータイは、液晶画面とキーボードをスライドさせて開閉する形状のため、閉じた状態でもメールや通話、ワンセグといった主な機能を操作できるのが特徴。とくにカメラ操作に適しており、デジタルカメラのように、さっと取り出してすぐに撮影スタイルに移ることが可能だ。シャッターボタンやメニュー操作も、ヨコ構えのカメラスタイルに合わせて配置している。
08年11月に発表されたNTTドコモの秋冬モデルでは、全ラインアップ22機種中7機種がスライドケータイ。さらに、7機種中5機種がタッチパネルを搭載する。また、ソフトバンクモバイルの秋冬モデルでも、3.8インチの大画面タッチパネルを搭載したシャープ製の「931SH」を強く押し出すなど、08年秋冬モデルからタッチパネルを採用したスライドケータイが登場し始めている。
今までも、液晶画面の下部にタッチセンサー式のボタンを搭載した端末はあった。だが、液晶全体にタッチパネルを搭載した端末が登場したことで、閉じたままでも操作できる範囲が広がり、より直感的な操作が可能になった。カメラ機能では、顔認識やAF(オートフォーカス)をタッチ操作で行えるほか、スクロールやメニュー選びなども、閉じたまま操作できる。iPhone 3GやOMNIAといったタッチケータイ同様の操作感を実現しつつ、慣れ親しんだ10キーも備えた、「タッチパネル×スライドケータイ」ならではの利便性だ。
スライド方式の端末に限った、携帯電話の売れ筋ランキング(1月26日-2月1日集計)をみても、3位のドコモの「F-03A」を筆頭に、6位の「N-01A」、7位の「L-01A」、10位の「931SH」など、タッチパネルを搭載したモデルが上位に多くランクインした。
通話よりメールでのやりとりが多い日本人にとって、10キー操作はやはり欠かせないもの。タッチパネルに関心が集まるなか、すべてをタッチ操作で行うことに抵抗がある人も多いだろう。閉じてタッチ、開いて10キーの「二刀流ケータイ」が新しいスタイルとして定着しそうだ。(BCN・津江昭宏)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
スライドケータイは、液晶画面とキーボードをスライドさせて開閉する形状のため、閉じた状態でもメールや通話、ワンセグといった主な機能を操作できるのが特徴。とくにカメラ操作に適しており、デジタルカメラのように、さっと取り出してすぐに撮影スタイルに移ることが可能だ。シャッターボタンやメニュー操作も、ヨコ構えのカメラスタイルに合わせて配置している。
左から時計回りに、ドコモの「N-04A」(NEC製)、「HT-01A」(HTC製)、auの
「Cyber-shotケータイ S001」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)
「Cyber-shotケータイ S001」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)
08年11月に発表されたNTTドコモの秋冬モデルでは、全ラインアップ22機種中7機種がスライドケータイ。さらに、7機種中5機種がタッチパネルを搭載する。また、ソフトバンクモバイルの秋冬モデルでも、3.8インチの大画面タッチパネルを搭載したシャープ製の「931SH」を強く押し出すなど、08年秋冬モデルからタッチパネルを採用したスライドケータイが登場し始めている。
08年10月のソフトバンクモバイル秋冬モデル発表会
今までも、液晶画面の下部にタッチセンサー式のボタンを搭載した端末はあった。だが、液晶全体にタッチパネルを搭載した端末が登場したことで、閉じたままでも操作できる範囲が広がり、より直感的な操作が可能になった。カメラ機能では、顔認識やAF(オートフォーカス)をタッチ操作で行えるほか、スクロールやメニュー選びなども、閉じたまま操作できる。iPhone 3GやOMNIAといったタッチケータイ同様の操作感を実現しつつ、慣れ親しんだ10キーも備えた、「タッチパネル×スライドケータイ」ならではの利便性だ。
順位 | 製品名 | メーカー名 | キャリア |
---|---|---|---|
1 | P-02A | パナソニック | NTTドコモ |
2 | N-04A | NEC | NTTドコモ |
3 | F-03A | 富士通 | NTTドコモ |
4 | W65T | 東芝 | au |
5 | W64SH | シャープ | au |
6 | N-01A | NEC | NTTドコモ |
7 | L-01A | LGエレクトロニクス | NTTドコモ |
8 | 816SH | シャープ | ソフトバンクモバイル |
9 | SH706i | シャープ | NTTドコモ |
10 | 931SH | シャープ | ソフトバンクモバイル |
スライド方式の端末に限った、携帯電話の売れ筋ランキング(1月26日-2月1日集計)をみても、3位のドコモの「F-03A」を筆頭に、6位の「N-01A」、7位の「L-01A」、10位の「931SH」など、タッチパネルを搭載したモデルが上位に多くランクインした。
(上から)ドコモの「F-03A」(富士通製)、ソフトバンクモバイルの「931SH」(シャープ製)
通話よりメールでのやりとりが多い日本人にとって、10キー操作はやはり欠かせないもの。タッチパネルに関心が集まるなか、すべてをタッチ操作で行うことに抵抗がある人も多いだろう。閉じてタッチ、開いて10キーの「二刀流ケータイ」が新しいスタイルとして定着しそうだ。(BCN・津江昭宏)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。