普及の兆し!? ミニプロジェクターが全体の2割に
小型・軽量のミニプロジェクター、平均単価は4万円弱
ミニプロジェクターは、ノートPCと接続してプレゼンテーションをしたり、iPodなどの携帯オーディオや携帯電話とつないで静止画や動画を見たりできるアイテム。ボディが小さくて軽いので、カバンやポケットに入れて外出先に持ち運べるのが特徴だ。どのモデルもA3程度であれば鮮明な画質で投影できる。1月の税別の平均単価は3万9000円、据置タイプの10万6000円と比べるとずっと安価だ。
1位はオーエスの「PK101」、DLP方式で綺麗なワイド画面
2009年1月 ミニプロジェクターランキング(重さ300g未満)
それでは、09年1月の「BCNランキング」でミニプロジェクターの機種別販売台数シェアトップ5を見ていこう。1位はオーエスの「PK101」。投影方式にDLPを採用し、写真などを色鮮やかに表示できるのが特徴。画面はややワイドに出力される。電源はバッテリーで、PCのUSB経由とACアダプタ両方から給電可能。重さは120g。ボディの表面には光沢のある塗装を施した。カラーはブラック。
2位は住友スリーエムの「MPro110」。独自に開発した光学エンジンを採用し、投影する画面が明るく映るという。携帯オーディオのほか、付属のVGAケーブルを使えばPCとも接続できる。スピーカーは非搭載。重さは160g。カラーはブラックとシルバーのツートンカラー。
3位は、AIPTEKの「PocketCinema V10」。SDカードなどに対応するカードスロットを搭載し、モバイル端末のほか、メモリカードに保存した映像も出力できる。上面のボタンだけではなく、付属のリモコンでも操作が可能。重さは100g。カラーはブラックとシルバーのツートンカラー。なお、オーエスと住友スリーエム、AIPTEKの3機種は、携帯電話をひとまわり大きくした程度の大きさだ。
4位には、アドテックの「AD-MP15AW」がランクインした。縦型ボディが特徴で、焦点調節ダイヤルを側面に備える。電源は充電式バッテリーとACアダプタ2種類に対応。本体カラーはホワイト。5位も同じくアドテックで、カラーがブラックの「AD-MP15AB」が入った。いずれも重さは147gで、サイズはタバコの箱とちょうど同じくらい。
上位4機種はプロジェクター全体のトップ10入り
5モデルとも、電源には充電式バッテリーを搭載。光源はLED。投影方式はオーエスの「PK101」以外はLCOSを採用する。解像度はオーエスの「PK101」が480×320ピクセルで、それ以外は640×480ピクセル。
モバイル端末とは基本的にコンポジット端子で接続するため、デジタルビデオカメラやコンパクトデジタルカメラなどの映像も出力可能。なお、ランキング上位4機種は、プロジェクター全体の機種別販売台数シェアトップ10にもランクインした。
ボディが小型・軽量になったことで、据置型のプロジェクターと比べてずっと大画面が手軽になったのは確か。手持ちのモバイル端末と組み合わせて、家族や友人、恋人と映像を楽しんではいかがだろうか。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
*表中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。