08年話題のクッキングトイに挑戦!! パスタマシン「PastaPasta」を試した
不景気の影響で、財布の中に冷たい北風が吹きぬけた年末。外食費を抑えるためか、実際に調理ができるおもちゃ「クッキングトイ」が注目を集めた。今回、12月に発売したばかりのタカラトミーのパスタマシン「PastaPasta」をお借りすることができたので、自宅で生パスタ作りに挑戦してみた。
「PastaPasta」は、パスタ生地をカットし、ロングパスタを作ることができるカッターと、7種類のマカロニを作ることができる押し出し器、型抜きがセットになっている。
本体はプラスチック製で、強度に多少の不安はあるが、軽くて持ち運びしやすい。また、ほとんどのパーツを水洗いすることができるので、衛生面でも安心して使用することができる。また、本格的なパスタマシンだと銀色一色だが、「PastaPasta」はホワイトと薄いグリーンの2色で、優しい色合いをしている。
まずは生地作りから。取り扱い説明書に、レシピが掲載されている。カラー写真付きなので、料理本を見ているような感覚で迷わず作業を進めることができる。また、生地は手で捏ねて作るため、手が粉だらけになる前に材料をきっちり計っておいた方がいい。材料は強力粉140g、デュラムセモリナ粉(もしくは薄力粉)60g、水95g、オリーブオイル5g、塩少々。
まず強力粉、デュラムセモリナ粉(もしくは薄力粉)を振るいにかけ、そこに水、オリーブオイル、塩を加える。水は一気に入れず、2-3回に分けた方が混ぜやすかった。最初は粉っぽく、ボロボロしているが、しっかり混ぜ合わせることでだんだん1つの塊になっていく。1つに丸めることができたら第一段落は終了だ。
次は1つにまとまった生地をまな板やトレイなどの平らなところへ移し、手のひらを使って押しつぶすように伸ばしていく。伸ばしたら丸め、伸ばしたら丸め、を繰り返していると、生地の表面が滑らかになった。丸めてラップをし、30分-1時間ほど冷蔵庫でねかせたら生地は完成だ。
生地を捏ねるのはかなり力がいる作業。子どもと一緒に作るなら、この作業は大人が担当したほうがよさそうだ。またお母さんではなく、力持ちのお父さんにお願いしてみるのもいいかもしれない。
2回ほど生地を作ったが、その日の気温や湿度などで生地の固さが微妙に違った。また、使用する材料などによっても変わってくるらしい。固すぎるとなかなか押し出せないし、柔らかすぎると手や機材にくっついてしまい、形が崩れてしまう。しかし固さは、この後の型作りで調整ができるので、この段階ではレシピ以上の水を加えないのがポイントだ。
生地をねかせたら、「PastaPasta」を使った型作りのスタートだ。パスタの型にはカッターを使った平麺ロングパスタを始め、押し出し器を使ったリガトーニ、ルオーテ、フィジッリ、型抜きを使ったラビオリ、ファルファッレ、スタンプ系のコンツェッティ、ころころ転がして作るシェル系がある。
まずは子供でも作れる型抜きタイプのファルファッレ作りから始めてみた。ファルファッレはチョウのような形のパスタで、サラダなどによく使われる。使用する道具は本体の裏についている等厚まな板、本体の側面に収納されているのし棒、ファルファッレの型抜き、それに打ち粉として少量の薄力粉を用意する。
等厚まな板には、両サイドと中央に1mm程度の段差があり、それにより生地を均一に伸ばせるようになっている。両手に軽く打ち粉をつけ、生地を30gほど取り、円柱型に丸める。それを打ち粉を振ったまな板の上にのせ、のし棒で伸ばしてく。型抜きクッキーの生地と比べると固く、ずっしりと重たい。その代わり弾力性があり、よく伸びる。のし棒に生地がくっつくようになったらまた打ち粉を振り、厚さ1mm程度になるまで伸ばしていく。
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生地が伸びたら型抜きの出番だ。使用するのは長方形で左右がギザギザしているファルファッレ用の型抜き。これを伸ばした生地の端からポンポンと押して型を抜いていく。型を抜くとき、型抜きを少し前後に動かすときれいに型を抜くことができる。力を入れすぎると簡単に変形してしまうが、多少形が変わっても問題はない。むしろ手作りっぽい味が出るのではないだろうか。
型を抜いたら箸などで中心部分をキュッと絞るとチョウのような形になる。これでファルファッレは完成。あとはトレイなどに並べておこう。
次に押し出し器を使ったパスタ作りに挑戦してみよう。押し出し器を使う時は本体を横に倒してから使用する。本体の中に押し出し筒、押し出し棒があるので、それを取り出し、作りたいパスタの口金をセットする。押し出し筒に生地をつめ、本体にセットしてハンドルを回すと口金から生地が押し出されてくる。
この時、生地はやや柔らかめにした方がいい。固いとなかなか出てこないし、無理にハンドルを回すと故障の原因になるからだ。生地を柔らかくするには、生地作りから水の量を増やす必要はない。押し出し筒に入れる前に、軽く水をつけた手で生地を捏ねなおせばいい。適度に水分が加えられ、生地が柔らかくなる。なお、緩くなりすぎた場合は打つ粉を振って捏ねなおし、生地の固さを調節しよう。
押し出し筒をセットしたら本体カバーをし、ハンドルを回す。安全面から、カバーが開いた状態ではハンドルが回らない仕様になっているため、カバーはしっかり閉めよう。数回ハンドルを回すと口金からパスタが出てくる。なお、ハンドルはゆっくり回さないと故障の原因になる。
口金から出てきたパスタがある程度の長さになったら、ナイフを口金に水平にあて、ナイフを前後に動かしながらカットする。一気に切ろうとするとパスタを押しつぶして形が崩れてしまう。カットしたパスタは軽く打ち粉を振るい、トレイなどに並べておく。
パスタができたら、塩を加えたたっぷりのお湯で茹でる。茹で時間はパスタの形状によって異なるが、ファルファッレで4-5分ぐらい。乾燥パスタとは違い、茹で時間は比較的短めだ。パスタ同士がくっつかないよう、菜ばしで軽くかき混ぜながら茹でる。なお、茹で時間は取り扱い説明書に記載されているので、目安にしよう。
茹で上がったパスタは、乾燥パスタに比べ弾力性があり、もっちりとしている。茹で上がったパスタをそのまま放置しておくとパスタ同士がくっついてしまうので、パスタが温かいうちに調理してしまおう。
ひとつの生地で、いろいろなパスタを作ることができるのは、なかなか楽しかった。また、生地から手作りなので、小麦粉アレルギーの子どものために、米の粉を使ったパスタを作ったり、野菜嫌いの子どものためにほうれん草やニンジン、ジャガイモなどを練りこんだパスタを作ってみても楽しいかもしれない。食に対する不安がある最近。愛情たっぷりの自家製パスタに親子で挑戦してみではいかがだろうか。(BCN・山下彰子)
価格……1万3125円
本体サイズ……幅210×高さ125×奥行き280mm
作れるパスタの種類……リガトーニ、フィジッリ、ルオーテ、ニョッキ、コルツェッティ、ラビオリ、ファルファッレ、フィットチーネ
いろんなパスタが作れる「PastaPasta」、何を作ろうか迷っちゃう
「PastaPasta」は、パスタ生地をカットし、ロングパスタを作ることができるカッターと、7種類のマカロニを作ることができる押し出し器、型抜きがセットになっている。
本体はプラスチック製で、強度に多少の不安はあるが、軽くて持ち運びしやすい。また、ほとんどのパーツを水洗いすることができるので、衛生面でも安心して使用することができる。また、本格的なパスタマシンだと銀色一色だが、「PastaPasta」はホワイトと薄いグリーンの2色で、優しい色合いをしている。
「PastaPasta」のパッケージと本体
調理スタート!! 生地作りは水加減がポイント
まずは生地作りから。取り扱い説明書に、レシピが掲載されている。カラー写真付きなので、料理本を見ているような感覚で迷わず作業を進めることができる。また、生地は手で捏ねて作るため、手が粉だらけになる前に材料をきっちり計っておいた方がいい。材料は強力粉140g、デュラムセモリナ粉(もしくは薄力粉)60g、水95g、オリーブオイル5g、塩少々。
まず強力粉、デュラムセモリナ粉(もしくは薄力粉)を振るいにかけ、そこに水、オリーブオイル、塩を加える。水は一気に入れず、2-3回に分けた方が混ぜやすかった。最初は粉っぽく、ボロボロしているが、しっかり混ぜ合わせることでだんだん1つの塊になっていく。1つに丸めることができたら第一段落は終了だ。
次は1つにまとまった生地をまな板やトレイなどの平らなところへ移し、手のひらを使って押しつぶすように伸ばしていく。伸ばしたら丸め、伸ばしたら丸め、を繰り返していると、生地の表面が滑らかになった。丸めてラップをし、30分-1時間ほど冷蔵庫でねかせたら生地は完成だ。
塊になったばかりの生地(左)としっかり捏ねた生地(右)
生地を捏ねるのはかなり力がいる作業。子どもと一緒に作るなら、この作業は大人が担当したほうがよさそうだ。またお母さんではなく、力持ちのお父さんにお願いしてみるのもいいかもしれない。
2回ほど生地を作ったが、その日の気温や湿度などで生地の固さが微妙に違った。また、使用する材料などによっても変わってくるらしい。固すぎるとなかなか押し出せないし、柔らかすぎると手や機材にくっついてしまい、形が崩れてしまう。しかし固さは、この後の型作りで調整ができるので、この段階ではレシピ以上の水を加えないのがポイントだ。
「PastaPasta」の登場 親子でできる楽しいパスタ作り
生地をねかせたら、「PastaPasta」を使った型作りのスタートだ。パスタの型にはカッターを使った平麺ロングパスタを始め、押し出し器を使ったリガトーニ、ルオーテ、フィジッリ、型抜きを使ったラビオリ、ファルファッレ、スタンプ系のコンツェッティ、ころころ転がして作るシェル系がある。
まずは子供でも作れる型抜きタイプのファルファッレ作りから始めてみた。ファルファッレはチョウのような形のパスタで、サラダなどによく使われる。使用する道具は本体の裏についている等厚まな板、本体の側面に収納されているのし棒、ファルファッレの型抜き、それに打ち粉として少量の薄力粉を用意する。
等厚まな板には、両サイドと中央に1mm程度の段差があり、それにより生地を均一に伸ばせるようになっている。両手に軽く打ち粉をつけ、生地を30gほど取り、円柱型に丸める。それを打ち粉を振ったまな板の上にのせ、のし棒で伸ばしてく。型抜きクッキーの生地と比べると固く、ずっしりと重たい。その代わり弾力性があり、よく伸びる。のし棒に生地がくっつくようになったらまた打ち粉を振り、厚さ1mm程度になるまで伸ばしていく。
ファルファッレ作り
生地が伸びたら型抜きの出番だ。使用するのは長方形で左右がギザギザしているファルファッレ用の型抜き。これを伸ばした生地の端からポンポンと押して型を抜いていく。型を抜くとき、型抜きを少し前後に動かすときれいに型を抜くことができる。力を入れすぎると簡単に変形してしまうが、多少形が変わっても問題はない。むしろ手作りっぽい味が出るのではないだろうか。
型を抜いたら箸などで中心部分をキュッと絞るとチョウのような形になる。これでファルファッレは完成。あとはトレイなどに並べておこう。
最後にはしや指で中心部分を絞ると完成
ハンドルを回すとにょろにょろ出てくる生パスタ
次に押し出し器を使ったパスタ作りに挑戦してみよう。押し出し器を使う時は本体を横に倒してから使用する。本体の中に押し出し筒、押し出し棒があるので、それを取り出し、作りたいパスタの口金をセットする。押し出し筒に生地をつめ、本体にセットしてハンドルを回すと口金から生地が押し出されてくる。
この時、生地はやや柔らかめにした方がいい。固いとなかなか出てこないし、無理にハンドルを回すと故障の原因になるからだ。生地を柔らかくするには、生地作りから水の量を増やす必要はない。押し出し筒に入れる前に、軽く水をつけた手で生地を捏ねなおせばいい。適度に水分が加えられ、生地が柔らかくなる。なお、緩くなりすぎた場合は打つ粉を振って捏ねなおし、生地の固さを調節しよう。
押し出し器をセットしハンドルを回すとパスタが出てくる
押し出し筒をセットしたら本体カバーをし、ハンドルを回す。安全面から、カバーが開いた状態ではハンドルが回らない仕様になっているため、カバーはしっかり閉めよう。数回ハンドルを回すと口金からパスタが出てくる。なお、ハンドルはゆっくり回さないと故障の原因になる。
口金から出てきたパスタがある程度の長さになったら、ナイフを口金に水平にあて、ナイフを前後に動かしながらカットする。一気に切ろうとするとパスタを押しつぶして形が崩れてしまう。カットしたパスタは軽く打ち粉を振るい、トレイなどに並べておく。
生地作りは終了!! 後は美味しく調理して♪
パスタができたら、塩を加えたたっぷりのお湯で茹でる。茹で時間はパスタの形状によって異なるが、ファルファッレで4-5分ぐらい。乾燥パスタとは違い、茹で時間は比較的短めだ。パスタ同士がくっつかないよう、菜ばしで軽くかき混ぜながら茹でる。なお、茹で時間は取り扱い説明書に記載されているので、目安にしよう。
茹で上がったパスタは、乾燥パスタに比べ弾力性があり、もっちりとしている。茹で上がったパスタをそのまま放置しておくとパスタ同士がくっついてしまうので、パスタが温かいうちに調理してしまおう。
ファルファッレの彩りスープと、リガトーニのアラビアータ
ひとつの生地で、いろいろなパスタを作ることができるのは、なかなか楽しかった。また、生地から手作りなので、小麦粉アレルギーの子どものために、米の粉を使ったパスタを作ったり、野菜嫌いの子どものためにほうれん草やニンジン、ジャガイモなどを練りこんだパスタを作ってみても楽しいかもしれない。食に対する不安がある最近。愛情たっぷりの自家製パスタに親子で挑戦してみではいかがだろうか。(BCN・山下彰子)
◆「PastaPasta」の主なスペック
価格……1万3125円
本体サイズ……幅210×高さ125×奥行き280mm
作れるパスタの種類……リガトーニ、フィジッリ、ルオーテ、ニョッキ、コルツェッティ、ラビオリ、ファルファッレ、フィットチーネ