カラバリ増加でポータブルDVDプレーヤー選びに新基準、主流は7V型ワイド
いよいよ秋の行楽シーズン。車の後部座席や旅行先の電車の中など、さまざまなシーンで活躍するアイテムが、ポータブルDVDプレーヤーだ。好きな場所で家族や友達、恋人と一緒に映像を手軽に楽しめる。最近では、ワンセグ対応をはじめとした機能面の充実に加え、カラーバリエーションも豊富になってきた。ポータブルDVDプレーヤーのトレンドと10月の人気モデルを見てみよう。
ポータブルDVDプレーヤーでいま注目したいのは、カラーバリエーション。例えば、BLUEDOTの「BDP-1725」は、シャンパンゴールド、ゴールド、グレーといった高級感ある色のモデル。同じくBLUEDOTの新モデル「BDP-2705WD」は木目調の天板を採用する。ステーショナリーを思わせる、ぬくもりのあるデザインだ。また、ソニーの「DVP-FX720」は光沢を抑えたブルー、レッド、ホワイトの大人っぽい天板カラーが目を引く。
実際、「BCNランキング」によると、カラーバリエーションをもつシリーズは徐々に増えてきており、10月の販売台数シェアで26.3%を占めている。店頭ではナチュラル、ビビッドなどおしゃれなカラーが並び、見ているだけでも楽しくなってくる。
このほか、お風呂や台所で使える防水タイプや、車載用としてヘッドレストに取り付けできるアジャスターを付属するものもある。ちなみにポータブルDVDプレーヤーの税別の平均価格は現在、2万3000円程度。1年前の2万5000円程度と比べると2000円ほど下がってきた。
見た目もさることながら、製品選びで重要な機能についてはどうだろう。最も気になるのはやはり画面サイズ。最近は7V型ワイドが主流で、9月時点で全体のおよそ6割程度だ。見やすさと持ち運ぶ際の本体の大きさを考慮して検討しよう。
まず、視聴できるDVDの規格はチェックしておきたい。DVD-RとDVD-RWはほとんどの機器で対応するが、DVD+RとDVD+RWは使えるモデルが多少限られる。また、2層式のDVDは使用できるモデルが少ない。なお、デジタル放送を録画したDVDを観るなら、著作権保護技術CPRMに対応している最新のプレーヤーを選択しよう。
ちなみに、自宅のレコーダーで録画したDVDの映像を楽しむには、録画の後に「ファイナライズ」の作業が必要。「ファイナライズ」とは、ほかの機器でもDVDを再生できるよう映像に互換処理を施すこと。この処理を行わないと、プレーヤーによっては観られないこともあるので注意したい。
インターネットでダウンロードした映像を観たいなら、動画圧縮方式「DivX(ディビックス)」に対応している必要がある。「DivX」とはMPEG-4をベースに、画質を落とさずファイルの容量を小さくできる技術のこと。最近では多くの機種が対応している。
ちょっとした機能だが、前回停止したシーンの続きから観ることができる「レジューム(再開)機能」は便利だ。さらに、バッテリーの駆動時間によって決まる連続再生時間も重要。DVDの映画を1本観られる2-3時間程度が主流だが、長いものだと5-6時間程度は連続で再生できる。また、DVDの視聴だけでなくテレビも観たいなら、ワンセグチューナーや地上デジタルチューナーを搭載するモデルも視野に入れよう。これらのチューナーは別売りで対応するものもある。
最後に、10月の人気モデルトップ5をチェックしよう。「BCNランキング」機種別販売台数シェア1位は、画面の角度を自由に調節できるソニーの「DVP-FX850」。ノートPCのようにひざの上に置いて使えるほか、画面を表にして折りたためば本体を手で持って視聴することもできる。8V型ワイド液晶を搭載。
2位は同じくソニーで、天板カラーがホワイトの「DVP-FX720(W)」。DVDの再生のほか、USBメモリに保存したJPEG形式の写真の再生も可能。7V型ワイド液晶を搭載する。1位と2位ともに、前に停止したシーンの続きを観られる機能「つづき再生」(レジューム機能)を備える。
また、3位は東芝で7V型ワイド液晶搭載の「SD-P71S」。「レジューム機能」を備え、一度停止したシーンの位置をDVDで最大5枚まで記録できる。4位は2位の色違いで、天板カラーがブルーの「DVP-FX720(L)」。そして5位は、セントレードM.E.で7V型ワイド液晶搭載の「MPT-703W」だった。
トップ5のカラーを見ると、ブラックが1機種、ホワイトが3機種、ブルーが1機種という結果になった。1機種ではあるがブルーがランクインしたのは興味深い。今後どのようなカラーバリエーションが出て、ユーザーの選択肢を広げてくれるのか楽しみだ。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。
デザインで選びたくなるカラーバリエーションの豊富さ
ポータブルDVDプレーヤーでいま注目したいのは、カラーバリエーション。例えば、BLUEDOTの「BDP-1725」は、シャンパンゴールド、ゴールド、グレーといった高級感ある色のモデル。同じくBLUEDOTの新モデル「BDP-2705WD」は木目調の天板を採用する。ステーショナリーを思わせる、ぬくもりのあるデザインだ。また、ソニーの「DVP-FX720」は光沢を抑えたブルー、レッド、ホワイトの大人っぽい天板カラーが目を引く。
実際、「BCNランキング」によると、カラーバリエーションをもつシリーズは徐々に増えてきており、10月の販売台数シェアで26.3%を占めている。店頭ではナチュラル、ビビッドなどおしゃれなカラーが並び、見ているだけでも楽しくなってくる。
このほか、お風呂や台所で使える防水タイプや、車載用としてヘッドレストに取り付けできるアジャスターを付属するものもある。ちなみにポータブルDVDプレーヤーの税別の平均価格は現在、2万3000円程度。1年前の2万5000円程度と比べると2000円ほど下がってきた。
7V型ワイドが全体の約6割 CPRMやDivX対応なら映像の幅が広がる
見た目もさることながら、製品選びで重要な機能についてはどうだろう。最も気になるのはやはり画面サイズ。最近は7V型ワイドが主流で、9月時点で全体のおよそ6割程度だ。見やすさと持ち運ぶ際の本体の大きさを考慮して検討しよう。
まず、視聴できるDVDの規格はチェックしておきたい。DVD-RとDVD-RWはほとんどの機器で対応するが、DVD+RとDVD+RWは使えるモデルが多少限られる。また、2層式のDVDは使用できるモデルが少ない。なお、デジタル放送を録画したDVDを観るなら、著作権保護技術CPRMに対応している最新のプレーヤーを選択しよう。
ちなみに、自宅のレコーダーで録画したDVDの映像を楽しむには、録画の後に「ファイナライズ」の作業が必要。「ファイナライズ」とは、ほかの機器でもDVDを再生できるよう映像に互換処理を施すこと。この処理を行わないと、プレーヤーによっては観られないこともあるので注意したい。
インターネットでダウンロードした映像を観たいなら、動画圧縮方式「DivX(ディビックス)」に対応している必要がある。「DivX」とはMPEG-4をベースに、画質を落とさずファイルの容量を小さくできる技術のこと。最近では多くの機種が対応している。
ちょっとした機能だが、前回停止したシーンの続きから観ることができる「レジューム(再開)機能」は便利だ。さらに、バッテリーの駆動時間によって決まる連続再生時間も重要。DVDの映画を1本観られる2-3時間程度が主流だが、長いものだと5-6時間程度は連続で再生できる。また、DVDの視聴だけでなくテレビも観たいなら、ワンセグチューナーや地上デジタルチューナーを搭載するモデルも視野に入れよう。これらのチューナーは別売りで対応するものもある。
10月はソニーの画面回転式モデル「DVP-FX850」が1位
ポータブルDVDプレーヤーランキング
2位は同じくソニーで、天板カラーがホワイトの「DVP-FX720(W)」。DVDの再生のほか、USBメモリに保存したJPEG形式の写真の再生も可能。7V型ワイド液晶を搭載する。1位と2位ともに、前に停止したシーンの続きを観られる機能「つづき再生」(レジューム機能)を備える。
また、3位は東芝で7V型ワイド液晶搭載の「SD-P71S」。「レジューム機能」を備え、一度停止したシーンの位置をDVDで最大5枚まで記録できる。4位は2位の色違いで、天板カラーがブルーの「DVP-FX720(L)」。そして5位は、セントレードM.E.で7V型ワイド液晶搭載の「MPT-703W」だった。
トップ5のカラーを見ると、ブラックが1機種、ホワイトが3機種、ブルーが1機種という結果になった。1機種ではあるがブルーがランクインしたのは興味深い。今後どのようなカラーバリエーションが出て、ユーザーの選択肢を広げてくれるのか楽しみだ。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。