ソフトバンクM、テーマは「Touch!」、タッチパネル搭載モデルなど08年秋冬モデルを発表
会見の冒頭で孫正義社長は、「参入当時は、インターネットの会社ということで、携帯電話への参入を疑問視されていた。しかし、私は当時からインターネットは、PCで利用するよりも携帯電話で利用するほうが便利な時代が必ずくると信じていた」と述べ、「私の場合『iPhone』を手にしてから、PCを使ってインターネットする頻度が10分の1になったが、インターネットを利用する時間は3倍になった。今では携帯電話ひとつで仕事を完結することもできる」と、自らがモバイルインターネット時代を体感していると話した。
続いて紹介された今回の秋冬モデルのメインテーマは「Touch!」。孫社長は、「タッチ操作がモバイルインターネットをより便利なものにする」とし、「PCでいうマウスよりも、拡大やスクロールといった面でもより直感的にインターネットを利用することができる」と、タッチ操作が携帯電話をよりインターネットマシンに近づけると語った。
フル画面・フルタッチインターフェイスを搭載した端末は、シャープ製の「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」、サムスン電子製の「930SC OMNIA」、HTC製の「Touch Pro X05HT」と「Touch Diamond X04HT」の計4機種。
「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、世界最大クラスの3.8インチハーフXGA液晶を搭載するのが特徴。10キーを搭載しつつ、画面のタッチ操作でほぼすべての操作を行うことができる。インターネット上のさまざまな情報をリアルタイムで表示する新サービス「モバイルウィジェット」にも対応した。
「930SC OMNIA」は、先行してアジアや欧州で発売された「OMNIA」の日本版。海外モデルで搭載したWindows Mobileは搭載しないかわり、ワンセグや絵文字に対応するなど、日本仕様になっている。3.3インチワイドVGA液晶は、感圧式タッチパネルを採用。直感的な操作が可能な「TouchWIZ UI」を搭載し、指先やタッチペン、つめなどでも操作できる。文字入力は、タッチ入力のほか、手書き入力にも対応。8GBの内蔵メモリを搭載する。
「Touch Pro X05HT」と「Touch Diamond X04HT」は、Windows Mobileを搭載したスマートフォンで、主な機能は2モデルとも同じ。ダイヤモンドカットデザインと3Dユーザーインターフェース「Touch FLO 3D」を採用するのが特徴で、2.8インチVGA液晶を搭載する。「Touch Diamond X04HT」は、すべての操作をタッチ操作で行うのに対し、「Touch Pro X05HT」はフルキーボードを搭載する。
スタンダードモデルでは、8メガピクセルのCCDカメラを搭載したシャープ製「930SH」やソフトバンクモバイル向けでは初となるカシオ計算機製の「830CA」、ユーザーの好みに合わせてコーディネートできる東芝製の「fanfun.2 830T」と子供向けの「fanfun. petit 831T」をラインアップする。
そのほか、10個のワンプッシュ機能を搭載したパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「830P」や、ノキア製の5メガピクセルカメラ搭載の「N82」と、フルキーボードを備える「E71」、ディズニー・モバイルからも、シャープ製の新端末「DM003SH」を発表した。また、プリペイドタイプの端末として、サムスン製「730SC」を用意。下り最大7.2Mbpsでの通信に対応したUSBスティック型のデータ通信端末「C01SW」もラインアップした。
会見の最後には、以前発表した宝飾ブランド「ティファニー」とのコラボモデル「SoftBank 823SH Tiffanyモデル」の贈呈式を開催。以前から孫社長が「プレゼントする」と約束していた、タレントの上戸彩さんと女優の樋口可南子さんが登場した。
「Tiffanyモデル」を受け取った上戸さんは、「綺麗、どうしよう」と絶叫。「街なかで目立ちそう」、「お母さん(樋口さん)似合う!」と興奮気味に話した。樋口さんは、「初めてのメールは彩ちゃんに送ります」と仲良しぶりを披露した。なお、「Tiffanyモデル」は10台限定の発売で、1台約1298万円で販売する。