ミクシィ、住所を知らない相手にも年賀状が送れる新サービス

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2008/10/28 18:03

 ミクシィは10月28日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」において郵便事業と連携した新サービス「ミクシィ年賀状」を、11月下旬から開始すると発表。会見にはミクシィの笠原健治社長が登壇し、自ら新サービスについて紹介した。


 新サービス「ミクシィ年賀状」は、SNS「mixi」における友人(マイミクシィ)や参加しているコミュニティの仲間に対して、住所や本名、メールアドレスを知らない場合でも、日本郵便発行の年賀状を作成し、受け取り側の指定した住所に実際に郵送することができるサービス。


 送る側は用意されたテンプレートの中から、好きなテンプレートを選択し、年賀状に添えたいメッセージを記入する。メッセージは文字サイズや色、フォントサイズの変更が可能で、プロフィール写真を載せることもできる。


 年賀状のテンプレートは、広告付きのスポンサードテンプレートと、イラストレーターが作成したものや、有名キャラクターをモチーフにした標準テンプレートの2種類。標準テンプレートには、バンダイネットワークスの「機動戦士ガンダム00」やリンドの「ゴルゴ13」、フロンティアワークスのアニメ「ひぐらしのなく頃に」など100種類以上を用意する。


 年賀状を送りたい相手はマイミクシィやマイコミュニティの中から選択できる。複数の相手を選択することもでき、各マイミクシィに対して個別メッセージを添えることもできる。自分の住所と氏名は、記入してもしなくてもよく、記入しない場合は「ミクシィ年賀状事務局」が差出人になる。最後に仕上がりを確認して、決済を行う。

 決済方法はクレジットカードのみで、年賀ハガキ代、印刷代、郵便代金、消費税込みで、スポンサードテンプレートが1通48円、標準テンプレートが1通98円。

 送り側の手続きが完了すると、受け取り側のトップページのお知らせ欄に赤字で「ミクシィ年賀状の郵送リクエストが1件あります」というメッセージが表示される。受け取り側は、まず郵送の「受け取り」と「拒否」を選択。


 受け取りを承認した場合は、手続きに進み年賀状を受け取る「郵便番号」「住所」「氏名」を入力する。ここで入力した住所や氏名は送り側には送信されない。また、手続きの際、自動受け取りの設定が可能で、次回からの受け取り手続きを簡略化できる。なお、受け取り側が年賀状の受け取りを拒否した場合、送り手に料金は発生しない。


 サービス提供期間は09年1月末まで。12月20日までに受け取り手続きが確定した場合は12月25日までに投函されるので、元旦には届くという。なお、「ミクシィ年賀状」の作成はPC版のみ対応で、モバイル版からは受け取り手続きしかできない。

 新サービスについて笠原社長は、「ミクシィは、今まで人と人が繋がるソーシャルグラフを通して、ネット上でのコミュニケーションサービスを提供してきた。今回は、紙のコミュニケーションを提供することになる。年賀状という古くから伝統のあるコミュニケーションツールと、最先端であるネットコミュニケーションとの融合によりとても画期的なサービスといえる」と説明した。また、今後の展開について聞かれると、「来年以降、お中元やギフトなどサービスの横展開を考えていきたい」と回答した。