机の上をスッキリさせよう! 液晶一体型デスクトップPCランキング

特集

2008/10/24 20:00

 最近、液晶一体型デスクトップPCが人気だ。「BCNランキング」の08年9月のデータを見ても、液晶ディスプレイとパソコン本体を組み合わせた一体型PCの占める割合は48.4%と、約半数を占めていた。そこで、一体型PCの最新ランキングをチェックしてみた。


●設置スペースを選ばない一体型PC、壁掛けができるモデルも……

 一体型PCは、液晶ディスプレイの裏や、スタンド部分にパソコンの本体機能を組み込んだもの。液晶ディスプレイとパソコン本体で構成されるセパレートタイプのデスクトップPCに比べ、設置面積を削減でき、またディスプレイと本体との接続が入らず、電源ケーブル1本で済むため、デスクの上をスッキリさせることができる。

 しかし、コンパクト化を図るため、ノートPC用のパーツを使っていることが多く、スペック面では、ノートPCとセパレートタイプPCの中間、というモデルも少なくない。それでは「BCNランキング」の08年9月のデータから、人気の一体型PCを見ていこう。


★NO.1は富士通の「FMVFB70T」、スタンド部に円形フットプレートを採用

 富士通が08年8月に発売した「FMVFB70T」は、狭い面積でも設置できる直径わずか21cmの円形フットプレートをスタンド部に採用した省スペースモデル。液晶ディスプレイのサイズは19型ワイド。10月21日時点の市場推定価格は17万6000円。

 テレビ視聴機能を搭載し、付属のリモコンで操作できるので液晶テレビとしても利用できる。またDVDドライブ、500GBのHDDを搭載しており、テレビ番組を録画したり、DVDソフトを再生することも可能。そのため、パソコンだけではなく、DVDレコーダー付き液晶テレビとしても活躍してくれるだろう。

 CPUにCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、2GBのメモリを搭載する。OSはWindows Vista Home Premium with SP1で、Microsoft Office Personal 2007もプリインストールし、Wordや、Excelを利用することができる。このほか、90日間使用できるウイルス対策ソフト、ホームページ作成ソフト、ハガキ作成ソフトなども入っている。

富士通の「FMVFB70T」

★2-3位はアップルの「iMac」春モデル、CPU違いで20型モデルがランクイン

 2位と3位はともに08年4月発売のアップルの「iMac」春モデル。2位は「MB323J/A」、3位は「MB324J/A」で、ともに解像度1680×1050ピクセルの20型液晶を搭載する。

 2機種とも外観は同じで、クリアワイドスクリーンディスプレイを採用し、さらに酸化皮膜処理したアルミニウムで縁取りした。また、液晶の背面にPC機能を内蔵しながらも最薄部の厚さ約2.4cmとスリムなきょう体を実現している。

 2位の「MB323J/A」は、CPUに2.4GHzのIntel Core 2 Duoを搭載したモデル。メモリは1GB、HDDは250GBで、グラフィックにATI Radeon HD 2400 XT(128MB)を搭載する。価格は13万9800円。

 一方、3位の「MB324J/A」は、CPUに2.66GHzのIntel Core 2 Duoを搭載。メモリは2GBで、HDDは320GB。グラフィックにATI Radeon HD 2400 XT(128MB)を搭載し、価格は16万9800円。

アップルの「MB323J/A」と「MB324J/A」

★4位はソニーの「VGC-LM52DB」、19型液晶と地デジチューナーを搭載

 4位は「VAIO type L」シリーズの「VGC-LM52DB」だ。解像度1440×900の19型ワイド液晶と、地上デジタルチューナー、DVDスーパーマルチドライブを搭載するほか、リモコンも同梱。スリムなディスプレイは壁掛け設置が可能なため、リビング用としても活用できる。

 主なスペックはCPUにCeleron 550(2 GHz)、2GBメモリ、500GBのHDD、131万画素のwebカメラなどを搭載し、Windows Vista Home Premium with Service Pack 1をプリインストールする。

ソニーの「VGC-LM52DB」

●地デジチューナー搭載モデルが豊富! TVとしても使える一体型PC

 一体型PCはセパレートタイプと比べてコンパクトで薄いため、リビングへの設置や、壁掛け設置など、設置場所の自由度が高い。また、地上デジタルチューナーを搭載したテレビ機能搭載モデルも多いので、液晶テレビやDVDレコーダーとしても利用できる。しかし、PC本体部が小さく、メモリの増量などの拡張がしにくいというデメリットもあるので、スペックをしっかり確認し、用途に合ったモデルを選ぼう。(BCN・山下彰子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。