シャープ、BDレコーダー内蔵のアクオス11月20日発売、年末商戦の目玉に
シャープは10月15日、ブルーレイディスク(BD)レコーダー内蔵の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)DXシリーズ」6サイズ16機種を11月20日に発売すると発表した。今回発表したBDレコーダー搭載のアクオスDXシリーズを「明らかな差別化製品」(片山幹雄社長)とし、今年の年末商戦の主力と位置づけ、売り場展開を強化していく方針だ。
シャープでは「簡単で手軽に操作できる」(廣部俊彦常務執行役員)ことがBDレコーダーの普及ポイントと分析。テレビにBDレコーダーを搭載し、BDの録画や再生をテレビのリモコン1つで行えるようにすることで利便性を追求した。
録画機能搭載の薄型テレビは記憶媒体にHDDを採用する家電メーカーが多いが、HDDの場合は録画した番組などのBDへの保存はレコーダーと接続してメディアにダビングする必要がある。
一方、「DXシリーズ」は、BDに直接録画するため、HDDのような手間が不要で、「『観る』『録る』『再生』がテレビで一通り対応できる」(同)。こうした点を消費者にアピールし、アナログテレビやVHSデッキからの買い替え需要を掘り起こす狙い。
今回発売するサイズは、52、46、42、37、32、26V型の計6サイズ。52V型と46V型はブラック、ホワイトの2色展開。他のサイズは、レッドを加えた3色展開とした。地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを2基搭載。「MPEG-4 AVC/H.264」方式の採用で、ハイビジョン番組を最大21時間40分録画できる。42-52V型のパネルは解像度1920×1080画素のフルハイビジョンパネル、32V型と26V型は1366×768画素のハイビジョンパネルを採用する。
シャープの片山幹雄社長
価格はオープンだが、実勢価格は52V型「LC-52DX1」が50万円前後、46V型「同46DX1」が45万円前後、42V型「同42DX1」が38万円前後の見込み。レコーダーを搭載しながらも1インチ1万円以下に抑えた。「1(テレビ)+1(レコーダー)=2という価格」(片山社長)になるところ、テレビとレコーダーの電源ユニットの共通化など、「垂直統合のメリットを生かした結果、1+1=1に近づけるような戦略的な価格付けができた」(同)と自信を見せた。