コンデジ選びは「おまかせ」と「追いかけ」がポイント!!
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の秋・冬モデルが出始めた。買い換えるなら「顔認識」機能と「手ブレ補正」機能を搭載しているモデル……と思っていたら、該当モデルがたくさんあった。どれを選んだらいいの!? 家電量販店の定員さんにコンデジ選びのポイントを教えてもらった。
コンデジ選びのポイントについて、ビックカメラ有楽町店 本館の早川祐介さんは「『おまかせ撮影機能』を搭載していることですね」と教えてくれた。「おまかせ撮影機能」とは、カメラが撮影状況を自動判別し、「ポートレート」や「夜景」など最適なシーンモードを設定してくれる、というもの。
シーンモードにはチューリップマークの「接写・マクロ」や、月や星マークの「夜景」などがある。しかし、マークの意味が分からなかったり、どんな時に選択したらいいのか迷うことも少なくないはず。気がつくとすべて「AUTO」で撮影していたり……。そこで活躍するのが「おまかせ撮影機能」だ。
例えばオリンパスの「μ 1060」に搭載している「おまかせ♪iAuto」は、カメラを被写体に向けるだけで最適な撮影モードを「ポートレート」「風景」「夜景&人物」「スポーツ」「マクロ」の5つから自動的に選択してくれる。
ニコンの「COOLPIX S710」が搭載している「おまかせシーンモード」は、オリンパスの「μ 1060」より1つ多い6つのシーンモードから最適なものを選択してくれる。自動選択するシーンモードは「ポートレート」「風景」「夜景ポートレート」「夜景」「クローズアップ」「逆光」の6つ。「逆光」も選択できるので、屋外の撮影にも心強い。
2機種を比較してみても分かるように、自動選択できるシーンモードの数や種類などはメーカーによってまちまち。ソニーの「DSC-T77」に搭載している「おまかせシーン認識」は、「夜景」「夜景&人物」「三脚夜景」「逆光」「逆光&人物」「人物」「風景」「マクロ」の、なんと8つのシーンモードから選択してくれる。とはいえ、使用頻度の高い「ポートレート(人物)」や「夜景」などは「おまかせ撮影機能」搭載モデルのほとんどで自動選択してくれるので、その点は心配しなくても大丈夫だ。
【ポイント2】あのコの笑顔を追っかけろ!!
記念撮影などのかしこまっている相手を撮影する時はいいが、動いている相手を撮影するのはなかなか難しいもの。そんな時は「『追いかけ撮影機能』がいいですよ」と早川さんが教えてくれた。これは1度ピントを合わせた被写体の動きを追尾してくれるというもの。
キヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」は、顔検出機能と顔追尾機能を搭載しており、シャッターボタンを半押しにして被写体の顔にピントを合わせると、被写体が動いても自動的に顔を追いかけてくれる。そのため運動会に参加しているわが子や、スナップ写真など、ピントのあった写真を撮影することができる。カシオの「EXILIM ZOOM EX-Z300」も「自動追尾AF」を搭載しているので、動いている被写体の顔を追いかけてくれる。
キヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」もカシオの「EXILIM ZOOM EX-Z300」も、追いかけるのは人物の顔だけだが、パナソニックの「LUMIX FX37」は、ペットなども追いかけてくれる。被写体を手動で設定するので、人、動物、車など何でも可能だ。
【撮影のポイント】イルミネーションを撮るなら構え方から
コンデジ選びのポイントは以上の2つだが、知って得する撮影のポイントも聞いてみた。「これから冬に向けて、ぜひ知っておいてもらいたいこと」と前置きした上で、早川さんは夜景やイルミネーションの撮影ポイントを教えてくれた。
「まずはISO感度を上げること。シャッタースピードが速くなるので手ブレを押さえることができます。次はフラッシュを焚かないこと。フラッシュを焚くと手前にあるものを明るく照らしてくれますが、肝心の夜景やイルミネーションは上手く撮れません」と早川さん。
夜景撮影で、一番してしまう失敗はやはり手ブレ。手ブレを抑え、夜景をキレイに撮影するにはやはり三脚が必要なのだろうか。でも、安い買い物ではないし、また持って歩くのも一苦労。「一番は三脚をつけて撮影することですが、持ち方を変えるだけでもグッと良くなりますよ」と早川さんが助け舟を出してくれた。
カメラの両脇を摘むようにして持つ人が多いが、この時の左手の親指と人差し指でL字を作り、カメラの底を支えるようにすると手ブレを抑えることができるという。「シャッターを押し込む時にブレてしまうことが多いので、左手でしっかり支えてあげて下さい」(早川さん)。これでクリスマスのイルミネーションもばっちり撮れる、ハズ……!! (BCN・山下彰子)
コンパクトデジタルカメラ売り場(ビックカメラ有楽町店 本館)
【ポイント1】シーンモードの選択も簡単おまかせ!コンデジ選びのポイントについて、ビックカメラ有楽町店 本館の早川祐介さんは「『おまかせ撮影機能』を搭載していることですね」と教えてくれた。「おまかせ撮影機能」とは、カメラが撮影状況を自動判別し、「ポートレート」や「夜景」など最適なシーンモードを設定してくれる、というもの。
シーンモードにはチューリップマークの「接写・マクロ」や、月や星マークの「夜景」などがある。しかし、マークの意味が分からなかったり、どんな時に選択したらいいのか迷うことも少なくないはず。気がつくとすべて「AUTO」で撮影していたり……。そこで活躍するのが「おまかせ撮影機能」だ。
例えばオリンパスの「μ 1060」に搭載している「おまかせ♪iAuto」は、カメラを被写体に向けるだけで最適な撮影モードを「ポートレート」「風景」「夜景&人物」「スポーツ」「マクロ」の5つから自動的に選択してくれる。
オリンパスの「μ 1060」(左)とニコンの「COOLPIX S710」
ソニーの「DSC-T77」
ニコンの「COOLPIX S710」が搭載している「おまかせシーンモード」は、オリンパスの「μ 1060」より1つ多い6つのシーンモードから最適なものを選択してくれる。自動選択するシーンモードは「ポートレート」「風景」「夜景ポートレート」「夜景」「クローズアップ」「逆光」の6つ。「逆光」も選択できるので、屋外の撮影にも心強い。
2機種を比較してみても分かるように、自動選択できるシーンモードの数や種類などはメーカーによってまちまち。ソニーの「DSC-T77」に搭載している「おまかせシーン認識」は、「夜景」「夜景&人物」「三脚夜景」「逆光」「逆光&人物」「人物」「風景」「マクロ」の、なんと8つのシーンモードから選択してくれる。とはいえ、使用頻度の高い「ポートレート(人物)」や「夜景」などは「おまかせ撮影機能」搭載モデルのほとんどで自動選択してくれるので、その点は心配しなくても大丈夫だ。
【ポイント2】あのコの笑顔を追っかけろ!!
記念撮影などのかしこまっている相手を撮影する時はいいが、動いている相手を撮影するのはなかなか難しいもの。そんな時は「『追いかけ撮影機能』がいいですよ」と早川さんが教えてくれた。これは1度ピントを合わせた被写体の動きを追尾してくれるというもの。
キヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」は、顔検出機能と顔追尾機能を搭載しており、シャッターボタンを半押しにして被写体の顔にピントを合わせると、被写体が動いても自動的に顔を追いかけてくれる。そのため運動会に参加しているわが子や、スナップ写真など、ピントのあった写真を撮影することができる。カシオの「EXILIM ZOOM EX-Z300」も「自動追尾AF」を搭載しているので、動いている被写体の顔を追いかけてくれる。
キヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」(左)とカシオの「EXILIM ZOOM EX-Z300」(右)
パナソニックの「LUMIX FX37」
キヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」もカシオの「EXILIM ZOOM EX-Z300」も、追いかけるのは人物の顔だけだが、パナソニックの「LUMIX FX37」は、ペットなども追いかけてくれる。被写体を手動で設定するので、人、動物、車など何でも可能だ。
【撮影のポイント】イルミネーションを撮るなら構え方から
コンデジ選びのポイントは以上の2つだが、知って得する撮影のポイントも聞いてみた。「これから冬に向けて、ぜひ知っておいてもらいたいこと」と前置きした上で、早川さんは夜景やイルミネーションの撮影ポイントを教えてくれた。
「まずはISO感度を上げること。シャッタースピードが速くなるので手ブレを押さえることができます。次はフラッシュを焚かないこと。フラッシュを焚くと手前にあるものを明るく照らしてくれますが、肝心の夜景やイルミネーションは上手く撮れません」と早川さん。
夜景撮影で、一番してしまう失敗はやはり手ブレ。手ブレを抑え、夜景をキレイに撮影するにはやはり三脚が必要なのだろうか。でも、安い買い物ではないし、また持って歩くのも一苦労。「一番は三脚をつけて撮影することですが、持ち方を変えるだけでもグッと良くなりますよ」と早川さんが助け舟を出してくれた。
カメラの両脇を摘むようにして持つ人が多いが、この時の左手の親指と人差し指でL字を作り、カメラの底を支えるようにすると手ブレを抑えることができるという。「シャッターを押し込む時にブレてしまうことが多いので、左手でしっかり支えてあげて下さい」(早川さん)。これでクリスマスのイルミネーションもばっちり撮れる、ハズ……!! (BCN・山下彰子)