ふとした瞬間も高画質で! ちょっと欲張りなケータイカメラ画素ランキング

特集

2008/10/15 18:00

 写真が撮りたいときに限ってデジカメを持っていない。そんなときに助かるのが、携帯電話(ケータイ)のカメラ機能。今回は、ふとした瞬間も高画質で撮影できるカメラ画素を基準にしたケータイランキングを紹介する。

●各キャリア500万画素クラスの端末をラインアップ

 ケータイにカメラ機能が搭載されたのは約8年前。当時は11万画素クラスだったが、いまでは300万画素は当たり前、なかには500万画素のモデルも登場している。各キャリアの1番高画素なモデルはどれなのか? NTTドコモ(ドコモ)、ソフトバンクモバイル、au(KDDI)の08年春夏モデルをランキングした。

■ドコモ
NTTドコモ
携帯電話カメラ画素ランキング
順位 製品名 メーカー名 画素数

1

N906i

NEC

520万

1

SH906i

シャープ

520万

3

P906i

パナソニック

510万


 ドコモの画素数ランキング第1位は、「N906i」と「SH906i」で520万画素。「N906i」は、笑顔を検出して自動でシャッターを切る「スマイルフェイスシャッター」機能を搭載し、パノラマ撮影にも対応する。手ブレと被写体ブレのダブル補正に対応するなど、デジカメ同様のカメラ機能を備える。

(左から)N906i、SH906i

 「SH906i」は広角29mm撮影に対応し、顔検出やオートフォーカス機能を搭載する。液晶にタッチパネルを採用する同端末は、各設定やズーム操作を画面をタッチして行うなど、最新デジカメにも引けをとらない操作性だ。

 3位は、510万画素で「P906i」。最大5人まで検出できる顔検出や逆光でも顔色をキレイに撮れる顔オート露出機能を備える。6軸手ブレ補正機能も備え、手ブレにも強い。

P906i

■ソフトバンクモバイル
ソフトバンクモバイル
携帯電話カメラ画素ランキング
順位 製品名 メーカー名 画素数

1

AQUOS ケータイ
923SH

シャープ

520万

2

VIERA ケータイ
921P

パナソニック

507万

3

X02NK

ノキア

504万


 ソフトバンクモバイルの1位は、「AQUOS ケータイ 923SH」で520万画素。「923SH」は、広角29mm撮影に対応し、顔検出やオートフォーカス機能を搭載する。「AQUOS ケータイ」ならではの高精細液晶は、写真もキレイに映し出す。

 2位は、「VIERA ケータイ 921P」で507万画素。6軸手ブレ補正機能を備え、手ブレに強い。自動で被写体にピントを合わせる「顔オートフォーカス」や逆光でも明るく撮影できる「顔オート露出」機能を搭載する。

(左から)AQUOS ケータイ 923SH、VIERA ケータイ 921P

 3位は「X02NK」で504万画素。OSに「SymbianOS」を搭載するスマートフォンながら、レンズにカールツァイスレンズ採用するなど高いカメラ機能を備える。撮った写真は、ワンクリックでブログや人気SNS「mixi」にアップロードできる。

X02NK


■au
au (KDDI)
携帯電話カメラ画素ランキング
順位 製品名 メーカー名 画素数

1

Cyber-shot ケータイ
W61S

ソニー・エリクソン・
モバイルコミュニケーションズ

511万

2

W64T

東芝

324万

2

W62T

東芝

324万


 auの1位は511万画素の「Cyber-shot ケータイ W61S」。ソニーのコンデジ「Cyber-shot」の製品名を冠し、ソニー製のCMOSセンサー「Exmor」(エクスモア)を採用する。笑顔撮影機能「スマイルシャッターLite」や顔検出機能「顔キメLite」、マクロ撮影モードを搭載するなど、デジカメ顔負けのカメラ性能だ。

Cyber-shot ケータイ W61S

 2位は、324万画素で「W64T」と「W62T」。2モデルとも、手ブレ補正や手ブレ軽減機能、オートフォーカス機能を搭載。「撮影ライト」を搭載し、暗い場所での撮影にも対応する。

(左から)W64T、W62T

●撮ったその場でブログにアップ、ネットワークを利用した使い方が魅力


 各キャリア、500万画素クラスが1番の高画素モデルのようだ。ケータイカメラは、撮像素子サイズや画像処理エンジンがデジカメとは異なるので、単純にデジカメの画質と比較することはできない。やはり、高品質という意味ではデジカメの方が勝っている。

 しかし、ケータイカメラは、撮影した写真をその場で友人にメールしたり、ブログやSNSにアップするなど、ネットワークを利用して使うことができるのが最大の特徴。デジカメで撮影して、PCに転送、写真をリサイズしてブログにアップロードするという手間も省ける。パケット定額制も定着しつつあり、ケータイカメラとネットワークを活用したサービスも次々に登場する。あなただけのケータイカメラライフを模索してはどうだろうか。(BCN・津江昭宏)
 



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