初めてでも大丈夫? 外付けタイプのチューナーを手持ちのPCで使ってみた
手持ちのノートPCで地上デジタル放送の視聴を可能にするPC用地上デジタルチューナー。今回は、手持ちノートPCと外付けのPC用地上デジタルチューナーを組み合わせて、本当に地デジ放送の視聴を実現できるのか試した。
まずは、PC用地上デジタルチューナー「GV-MVP/HZ」から。箱の中にはチューナー本体とB-CASカード、USBケーブルとサポートCDが同封されていた。本体を取り出し、USBケーブルでノートPCと接続。次に、サポートディスクを挿入して、ドライバとアイ・オー・データ機器の地デジ視聴ソフト「mAgicTV Digital」をインストールする。インストール後、視聴ソフトを起動させると、「アンテナの接続」「B-CASカード」「スピーカーとの接続」「都道府県」「郵便番号」5つのチェック項目が表示される。
チェック項目に従い、まずはアンテナ接続の確認。アンテナを窓の方向に向け、F型コネクタでPC用地デジチューナーと接続。次にB-CASカードをチューナー本体の裏側に挿入する。この地上デジタル放送を受信するためのICカード「B-CASカード」がないと視聴できないので注意したい。最後に、都道府県と郵便番号を記入。この情報を基に、天気予報や地域情報といった情報が算出される。
チェック項目を確認して、完了ボタンを押すと設定は終了。もうこれで地デジ視聴が可能になるはずだったが……チャンネルを受信できず失敗。室内ということもあり、電波が弱かったのだろう。
気を取り直して、再チャレンジ。まずは、ノートPCとアンテナを電波の入りやすい窓際に移動させた。ノートPCなので、設置場所の移動は簡単。もし、PCの位置をずらせないのであれば、長いアンテナケーブルを使用するなどしてアンテナの位置を調整してみよう。再度5つのチェック項目を確認。そして、「完了」ボタンを押す……今度はチャンネルの検出に成功した!
視聴ソフトを起動させると、まるで自宅のテレビで地デジ番組を視聴しているかのように高画質な映像が映し出された。コマ遅れやノイズといった映像の乱れもない。あまりにも違和感無く、「普通に視聴できた」というのが率直な感想だ。PC用地デジチューナーの箱を開けてから約10分。なんとも簡単に「手持ちPCで地デジ視聴」を実現してしまった。
10分で実現した「手持ちPCで地デジ視聴」。地上デジタル放送の特徴は、高画質はもちろん、番組の関連情報を表示するデータ放送や字幕表示といった便利なサービスを受けれる点も挙げられる。外付けのPC用地上デジタルチューナーであっても、データ放送や字幕表示はもちろん可能。気になる情報は、その場で検索というように、PCならではの使い方もできる。
ノートPCは、東芝の「dynabook TX/67G」。OSにWindows Vista Home Premiumを採用し、CPUはCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、2GBのメモリ、320GB・HDD、モバイル GM45 Expressチップセットを搭載。PC用地デジチューナーの接続に必要なスペックを十分満たしている。解像度1280×800ドットの15.4型ワイド液晶は、ハイビジョン相当の画質で地デジ放送を視聴できる。
とくにアンテナは、「手持ちPCで地デジ視聴」で見落としがちなアイテムといえる。「PCでテレビ視聴」を一般的にしたワンセグチューナーは、アンテナを内蔵しているため、別途アンテナを用意する必要がなかった。しかし、PC用地上デジタルチューナーでは、より大容量のデータを受信するためにUHFアンテナが必要になる。アンテナには、UHFアンテナとVHFアンテナの2種類があるので、既存のアンテナを確認してみよう。もし、既に地デジ放送を視聴してる場合は、アンテナからの信号を分岐させる「分配器」を使ってPCにも接続させればいい。
しかし、地デジ用のアンテナがない場合には、別途用意しなければならない。アンテナについては、住んでいる地域や条件によって異なるので、一度デジタル放送推進協会(Dpa)のサイトで確認したり、近くの家電量販店で店員に尋ねてみるといいだろう。
また、もっと手軽にアンテナを用意したい人には、今回使用したような室内用アンテナを使う方法もある。室内用アンテナは、屋外アンテナに比べ設置も簡単で、価格も3000円前後と初期投資を抑えられるのが特徴。手軽に地デジ放送を視聴したいのであれば、室内アンテナでも十分だろう。しかし、室内アンテナは設置する場所や条件によって、電波が不安定になりやすいため、薄型テレビでの使用も考えているのであれば、屋外アンテナを設置したい。
PC用地デジチューナーは、ディスプレイやグラフィックなどで著作権保護技術をクリアする必要があり、PC初心者には敷居が高いパーツと言われていた。しかし、ノートPCと外付けタイプを使用することで、著作権問題や自作スキルを気にすることなく使用できる。PC初心者でも簡単に導入できるだろう。筆者も実際に使用してみて、その手軽さには驚かされた。
新たにテレビやレコーダーの購入を検討していたり、PCをネット以外でも活用したいと思っている人は、「手持ちPCで地デジ視聴・録画」を実現するPC用地デジチューナーの購入も検討してみてはどうだろうか。(BCN・津江昭宏)
10分で地デジ視聴! PC初心者でも迷わず設置できた
「手持ちPCで地デジ視聴」を実現するには、PC用地デジチューナー、ノートPC、アンテナの3アイテムが必要だ。今回、PC用地上デジタルチューナーには、アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HZ」、ノートPCに東芝の「dynabook TX/67G」、アンテナには八木アンテナのポータブル室内アンテナ「FLEMO」を使用した。では、早速PCで地デジを体験してみよう。まずは、PC用地上デジタルチューナー「GV-MVP/HZ」から。箱の中にはチューナー本体とB-CASカード、USBケーブルとサポートCDが同封されていた。本体を取り出し、USBケーブルでノートPCと接続。次に、サポートディスクを挿入して、ドライバとアイ・オー・データ機器の地デジ視聴ソフト「mAgicTV Digital」をインストールする。インストール後、視聴ソフトを起動させると、「アンテナの接続」「B-CASカード」「スピーカーとの接続」「都道府県」「郵便番号」5つのチェック項目が表示される。
チェック項目に従い、まずはアンテナ接続の確認。アンテナを窓の方向に向け、F型コネクタでPC用地デジチューナーと接続。次にB-CASカードをチューナー本体の裏側に挿入する。この地上デジタル放送を受信するためのICカード「B-CASカード」がないと視聴できないので注意したい。最後に、都道府県と郵便番号を記入。この情報を基に、天気予報や地域情報といった情報が算出される。
チェック項目を確認して、完了ボタンを押すと設定は終了。もうこれで地デジ視聴が可能になるはずだったが……チャンネルを受信できず失敗。室内ということもあり、電波が弱かったのだろう。
気を取り直して、再チャレンジ。まずは、ノートPCとアンテナを電波の入りやすい窓際に移動させた。ノートPCなので、設置場所の移動は簡単。もし、PCの位置をずらせないのであれば、長いアンテナケーブルを使用するなどしてアンテナの位置を調整してみよう。再度5つのチェック項目を確認。そして、「完了」ボタンを押す……今度はチャンネルの検出に成功した!
地デジならでは高精細映像、じつはレコーダー機能も完備
視聴ソフトを起動させると、まるで自宅のテレビで地デジ番組を視聴しているかのように高画質な映像が映し出された。コマ遅れやノイズといった映像の乱れもない。あまりにも違和感無く、「普通に視聴できた」というのが率直な感想だ。PC用地デジチューナーの箱を開けてから約10分。なんとも簡単に「手持ちPCで地デジ視聴」を実現してしまった。
10分で実現した「手持ちPCで地デジ視聴」。地上デジタル放送の特徴は、高画質はもちろん、番組の関連情報を表示するデータ放送や字幕表示といった便利なサービスを受けれる点も挙げられる。外付けのPC用地上デジタルチューナーであっても、データ放送や字幕表示はもちろん可能。気になる情報は、その場で検索というように、PCならではの使い方もできる。
また、地デジ放送の視聴機能のほか、番組録画や予約録画、電子番組表といった機能も搭載し、レコーダーとしても活用できる。録画した番組は、PCのHDDに保存したり、DVDやBDにダビングすることも可能だ。つまり、手持ちPCにテレビ機能だけでなく、レコーダー機能も追加できたというわけだ。
使用したチューナーには、アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HZ」。USB接続タイプの同製品は、デスクトップ・ノートPCのどちらでも利用できるのが特徴。また、コンパクトなきょう体は、ノートPCとの相性も良く、机の上などの省スペースでも邪魔にならない。ノートPCは、東芝の「dynabook TX/67G」。OSにWindows Vista Home Premiumを採用し、CPUはCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、2GBのメモリ、320GB・HDD、モバイル GM45 Expressチップセットを搭載。PC用地デジチューナーの接続に必要なスペックを十分満たしている。解像度1280×800ドットの15.4型ワイド液晶は、ハイビジョン相当の画質で地デジ放送を視聴できる。
地デジ視聴にはアンテナが必要! 室内アンテナなら3000円から導入可能
アンテナには、八木アンテナのポータブル室内アンテナ「FLEMO」を用意。「FLEMO」は、高さ76×幅250×奥行き24mmという、とてもコンパクトなきょう体と、指向性を8の字(最大感度)と無指向性(全方向感度)で選択できる。付属のクリップを使用すれば、ノートPCに装着することができ、携帯性に優れている。とくにアンテナは、「手持ちPCで地デジ視聴」で見落としがちなアイテムといえる。「PCでテレビ視聴」を一般的にしたワンセグチューナーは、アンテナを内蔵しているため、別途アンテナを用意する必要がなかった。しかし、PC用地上デジタルチューナーでは、より大容量のデータを受信するためにUHFアンテナが必要になる。アンテナには、UHFアンテナとVHFアンテナの2種類があるので、既存のアンテナを確認してみよう。もし、既に地デジ放送を視聴してる場合は、アンテナからの信号を分岐させる「分配器」を使ってPCにも接続させればいい。
しかし、地デジ用のアンテナがない場合には、別途用意しなければならない。アンテナについては、住んでいる地域や条件によって異なるので、一度デジタル放送推進協会(Dpa)のサイトで確認したり、近くの家電量販店で店員に尋ねてみるといいだろう。
また、もっと手軽にアンテナを用意したい人には、今回使用したような室内用アンテナを使う方法もある。室内用アンテナは、屋外アンテナに比べ設置も簡単で、価格も3000円前後と初期投資を抑えられるのが特徴。手軽に地デジ放送を視聴したいのであれば、室内アンテナでも十分だろう。しかし、室内アンテナは設置する場所や条件によって、電波が不安定になりやすいため、薄型テレビでの使用も考えているのであれば、屋外アンテナを設置したい。
PC用地デジチューナーは、ディスプレイやグラフィックなどで著作権保護技術をクリアする必要があり、PC初心者には敷居が高いパーツと言われていた。しかし、ノートPCと外付けタイプを使用することで、著作権問題や自作スキルを気にすることなく使用できる。PC初心者でも簡単に導入できるだろう。筆者も実際に使用してみて、その手軽さには驚かされた。
新たにテレビやレコーダーの購入を検討していたり、PCをネット以外でも活用したいと思っている人は、「手持ちPCで地デジ視聴・録画」を実現するPC用地デジチューナーの購入も検討してみてはどうだろうか。(BCN・津江昭宏)