ドコモとRIM、スマートフォン「ブラックベリー」の最上位機を来春発売へ
サイズは高さ114×幅66×厚さ15mm、重さは約136g。2.7インチで解像度が横480×縦320ドットのハーフVGA液晶をディスプレイに採用。約200万画素のCMOSカメラを内蔵し、128MBのフラッシュメモリ、データ保存用に1GBのメモリを搭載する。入力にはPCと同じ配列のQWERTYキーボードとトラックボールを備える。
通信機能ではNTTドコモの通信速度が最大3.6Mbps(メガビット/秒)のHSDPAサービス「FOMAハイスピード」、800MHz帯を利用するFOMAエリアプラスに対応。IEEE802.11a/b/gに対応した無線LAN機能やGPS(全地球測位システム)も盛り込んだ。
これまでブラックベリーはおもに法人ユーザーを対象にネットやメール、セキュリティ機能などに主眼が置かれていたが、新端末では個人ユーザーの取り込みを狙い、動画や音楽機能といったエンターテインメント機能を盛り込んだ。
動画機能ではWMVやMPEG、DivXといったファイルの再生が行えるほか、内蔵カメラを使って動画撮影が可能。映像は毎秒30コマで表示する。一方、音楽機能ではMP3やWAV、AACなどのファイル再生が可能。iTunesと連携して楽曲やプレイリストの管理も行える。
ドコモでは新型ブラックベリーを法人向けにはサーバーと組み合わせたソリューションに加え、個人向けにも販売する。発表会でRIMのドン・モリソンCOOは「ボールドは画面もキレイでウェブブラウジング、マルチメディアにも対応した端末だ」と自信を見せた。
NTTドコモの山田隆持社長は「ブラックベリー ボールドはPCの利便性を手のひらに凝縮したスマートフォン。ボールドで新規需要や2代目需要を喚起していきたい。基本的には法人に軸足を置いて、法人7:個人3の割合で販売していく」と抱負を述べた。また、09年には米グーグルの携帯電話OS「アンドロイド」を搭載した端末やノキア製の端末など10機種のスマートフォンを投入することも明らかにした。