ソニー、4K「SXRD」液晶ディスプレイデバイス搭載のデータプロジェクター

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2008/09/18 10:01

 ソニーは9月17日、フルHDの4倍を超える885万画素の高解像度と、独自の液晶ディスプレイデバイス「4K『SXRD』(Silicon X-Tal Reflective Display)」を搭載したデータプロジェクター「SRX-T110」「SRX-T105」の2機種を、11月に発売すると発表した。価格はいずれもオープンで、税別実勢価格は「SRX-T110」が1210万円前後、「SRX-T105」が790万円前後の見込み。

 両機種ともに、豊かな色再現性と2500:1以上の高コントラストを実現。高精細な4K(解像度4096×2160ドット)映像が投影可能で、デザインモックアップ、デジタルプラネタリウム、デジタルミュージアム、シミュレーション、監視制御など、高精細映像が求められるアプリケーションに対応する。

 「SRX-T110」は2kW2灯、「SRX-T105」は1kW2灯のキセノンランプを装備し、「SRX-T110」は1万1000ルーメン、「SRX-T105」は5500ルーメンの均一で高輝度な映像を再現できる。独自の高精細4K「SXRD」デバイスを3枚使用し、ハイビジョン信号の4倍を超える約885万画素の高解像度を実現。最大4画面までのマルチディスプレイが可能で、分割画面それぞれにハイビジョン信号の解像度で表示できるほか、それぞれに別々の入力映像を表示でき、画面ごとの調整が可能。

 4K「SXRD」デバイス自体の明るさに加え、3PBS光学システムを採用することで、約2500:1の高いコントラスト比を実現。「ガンマ補正」機能を搭載し、入力信号に合わせて、1.80から2.59まで0.01刻みでガンマ設定が可能。入力信号ソースに合わせて色再現範囲を変える「カラースペース」機能を搭載し、sRGB(ITU-R BT.709)、DCDM、Adobe RGBの規格に対応する。投影方式は3「SXRD」パネル1レンズ投影方式。SXRDパネルは1.55型SXRDパネル×3。キセノンランプ2灯のうち1灯のみ使用するモードや、投影時のランプ出力を下げて使用するモードが選択可能。

 入力端子はLKRI-005を装着済で、オプションで3つの入力端子を装着できる。サイズは幅740×高さ498×奥行き1326mm、重さは120kg。投射距離に応じて選べる6種類のレンズや、3種類のインプットボードなどもオプションで用意する。