PCで地デジ! 売れ筋チューナーは? 初心者にやさしいUSBタイプが人気
連載でお届けしている「PC用地デジチューナー特集」。第3回の今回は、PC用地デジチューナーとデスクトップPCで地デジを見るために必要な液晶ディスプレイ、グラフィックボードの売れ筋を「BCNランキング」でチェックしてみよう。
●初心者でも安心なUSB接続の外付けタイプが人気
まず、9月第1週(9月1-7日)のPC用地デジチューナー機種別販売台数シェアをチェックしよう。1位はバッファローの「DT-H30/U2」で20.7%。続いて2位はアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HZ」で19.3%だった。いずれもUSB接続の外付けタイプで、ノートPCでも使うことができる。取り付けが簡単なのが初心者にも人気のようだ。
3位は2位と同じくアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」で12.1%。これはデスクトップ用の拡張ボードで、PCI-Express1スロットに接続するタイプだ。バッファローの「DT-H50/PCI」が4位で同じく拡張ボード。PCIスロットに接続するタイプの製品だ。シェアは8.4%だった。1位になった同社の「DT-H30/U2」と同様、BDへのHD画質ムーブとコピーに対応しているのが特徴だ。5位はアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HX」で8.1%。こちらもPCIスロット用の拡張ボードだ。
ちなみに、アイ・オー・データ機器の内蔵タイプは、チューナーの基盤とB-CASカードの基板を別にした「B-CASスマートスロット構造」を採用している。2枚の基盤を1つにまとめているので、1スロットで収まるのが特徴だ。
●1位のバッファローに迫るアイ・オー・データ機器
次にメーカー別のシェアを見てみよう。機種別で1位を獲得したバッファローが40.9%で同じくトップ。バッファローの製品はPCへの負担を軽減する「トランスコード機能」を搭載しており、少し古いPCでも地上デジタル放送を視聴・録画できるのが魅力だ。2位は機種別販売台数シェアの1-5位に3製品がランクインしたアイ・オー・データ機器で39.4%。3位はピクセラで12.2%だった。
なお、アイ・オー・データ機器は、8月29日に付属ソフトのアップデートで全製品がBDへのHD画質ムーブとコピーに対応し、使い勝手がよくなっている。このように、ソフトウェアのバージョンアップで手持ちの製品でも最新機能が使えるようになることも多いので、チューナー購入後も時々メーカーのウェブサイトをチェックしておくといいだろう。
●液晶ディスプレイとグラフィックボードの売れ筋もチェック!
デスクトップPCで地上デジタル放送を見るには、チューナーの他にデジタル放送の著作権保護技術HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)に対応した液晶ディスプレイとグラフィックボードが必要だ。そこで、HDCP対応の液晶ディスプレイとグラフィックボードの売れ筋も見ておこう。
HDCP対応液晶ディスプレイは、1位、2位ともにアイ・オー・データ機器の製品がランクインした。1位は19型ワイド「LCD-AD191X_2」で11.3%。2位は22型ワイド「LCD-AD221X」で5.0%だった。両製品とも、ワイド解像度以外の映像を、縦横比を崩さず画面の端まで拡大する「アスペクト比固定拡大機能」を搭載する。3位は日本エイサーの19型ワイド「X193W」で4.4%。動画や文字といった、映像に最適な表示モードを選べる「Acer eColor Management」機能がウリだ。
一方グラフィックボードは、1位がギガバイトの「GV-NX96T512H」で2.5%。チップセットがNVIDIA GeForce 9600GT、メモリがGDDR3-512MBのスタンダードモデルだ。銅とアルミニウムでつくった特殊な放熱板を採用したZALMAN製の冷却ファンが発熱を抑える。2位はASUSTeK Computerの「EN9600GT/HTDI/512M R3」で2.2%。大型静音クーラー「Glaciator」を搭載し、強力な放熱能力で安定して動作する。3位はギガバイトの「GV-R485-512H-B」で1.8%だった。売れ筋上位10製品のほとんどがHDCP対応だが、中には非対応の製品もあるので、購入の際には念のためにチェックしておきたい。
次回は、実際に外付けタイプの地デジチューナーを使った模様をお送りする。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。
●初心者でも安心なUSB接続の外付けタイプが人気
まず、9月第1週(9月1-7日)のPC用地デジチューナー機種別販売台数シェアをチェックしよう。1位はバッファローの「DT-H30/U2」で20.7%。続いて2位はアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HZ」で19.3%だった。いずれもUSB接続の外付けタイプで、ノートPCでも使うことができる。取り付けが簡単なのが初心者にも人気のようだ。
3位は2位と同じくアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」で12.1%。これはデスクトップ用の拡張ボードで、PCI-Express1スロットに接続するタイプだ。バッファローの「DT-H50/PCI」が4位で同じく拡張ボード。PCIスロットに接続するタイプの製品だ。シェアは8.4%だった。1位になった同社の「DT-H30/U2」と同様、BDへのHD画質ムーブとコピーに対応しているのが特徴だ。5位はアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HX」で8.1%。こちらもPCIスロット用の拡張ボードだ。
ちなみに、アイ・オー・データ機器の内蔵タイプは、チューナーの基盤とB-CASカードの基板を別にした「B-CASスマートスロット構造」を採用している。2枚の基盤を1つにまとめているので、1スロットで収まるのが特徴だ。
●1位のバッファローに迫るアイ・オー・データ機器
次にメーカー別のシェアを見てみよう。機種別で1位を獲得したバッファローが40.9%で同じくトップ。バッファローの製品はPCへの負担を軽減する「トランスコード機能」を搭載しており、少し古いPCでも地上デジタル放送を視聴・録画できるのが魅力だ。2位は機種別販売台数シェアの1-5位に3製品がランクインしたアイ・オー・データ機器で39.4%。3位はピクセラで12.2%だった。
なお、アイ・オー・データ機器は、8月29日に付属ソフトのアップデートで全製品がBDへのHD画質ムーブとコピーに対応し、使い勝手がよくなっている。このように、ソフトウェアのバージョンアップで手持ちの製品でも最新機能が使えるようになることも多いので、チューナー購入後も時々メーカーのウェブサイトをチェックしておくといいだろう。
●液晶ディスプレイとグラフィックボードの売れ筋もチェック!
デスクトップPCで地上デジタル放送を見るには、チューナーの他にデジタル放送の著作権保護技術HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)に対応した液晶ディスプレイとグラフィックボードが必要だ。そこで、HDCP対応の液晶ディスプレイとグラフィックボードの売れ筋も見ておこう。
HDCP対応液晶ディスプレイは、1位、2位ともにアイ・オー・データ機器の製品がランクインした。1位は19型ワイド「LCD-AD191X_2」で11.3%。2位は22型ワイド「LCD-AD221X」で5.0%だった。両製品とも、ワイド解像度以外の映像を、縦横比を崩さず画面の端まで拡大する「アスペクト比固定拡大機能」を搭載する。3位は日本エイサーの19型ワイド「X193W」で4.4%。動画や文字といった、映像に最適な表示モードを選べる「Acer eColor Management」機能がウリだ。
一方グラフィックボードは、1位がギガバイトの「GV-NX96T512H」で2.5%。チップセットがNVIDIA GeForce 9600GT、メモリがGDDR3-512MBのスタンダードモデルだ。銅とアルミニウムでつくった特殊な放熱板を採用したZALMAN製の冷却ファンが発熱を抑える。2位はASUSTeK Computerの「EN9600GT/HTDI/512M R3」で2.2%。大型静音クーラー「Glaciator」を搭載し、強力な放熱能力で安定して動作する。3位はギガバイトの「GV-R485-512H-B」で1.8%だった。売れ筋上位10製品のほとんどがHDCP対応だが、中には非対応の製品もあるので、購入の際には念のためにチェックしておきたい。
次回は、実際に外付けタイプの地デジチューナーを使った模様をお送りする。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。