トレンドマイクロ、安心/軽快のセキュリティソフト「ウイルスバスター2009」
新製品では「安心」と「軽快」を開発コンセプトにして、機能の向上や追加を行った。従来の「ウイルスバスター2008」と比べ、メモリの使用量を45%削減。快適な動作を実現した。同時に個人情報保護機能を強化。不正アクセスをブロックする「Webレピュテーション技術」を搭載するなど、セキュリティ性能を高めた。
「Webレピュテーション技術」は、不正なウェブサイトへのアクセスを遮断するための技術。前バージョンの「ウイルスバスター2008」から搭載している。新製品では、PCのキー入力を暗号化し、パスワードの漏えいを防ぐ「キー入力暗号化」機能、ウェブメールに埋め込まれたURLの安全性を診断し、危険な場合は赤く表示する「メッセンジャー/WebメールのURL評価」機能などを追加。「リンクフィルタ」機能では、危険と判断したURLを含むメールは、「危険なコンテンツ」の文字をメールの件名に挿入し、迷惑メールフォルダに移動する。
一方、動作面では、レジストリクリーニングや、一時ファイルの削除を行う機能を追加し、PCを常に最適な状態に保つようにした。ほかにも全画面表示でゲームやDVDの鑑賞をしている場合は、ポップアップの表示やPC内の予約検索を行わないなど、ユーザーがストレスなく使用できるようにした。
パッケージ版は、利用期間が1年、3年の通常版と、6台のPCで利用できる6ユーザーパックの3製品をラインアップした。ダウンロード版は3製品に加えて、更新期の2年の製品も販売する。12月からは月単位で利用料を支払う月額版も発売する予定。
同社の直販サイトでの価格は、パッケージ版の1年版が5980円、3年版が1万2800円、6ユーザパックが9800円。ダウンロード版は、1年版が4980円、2年版が8980円、3年版が1万1800円、6ユーザパックが8980円。
同社ではPCやセキュリティソフト初心者向けに「ウイルスバスター2009+保険&PCサポート」を新たに投入する。サポート契約期間中に、登録したクレジットカードを店頭やオンラインで不正使用された場合に、最高で年間100万円まで補償する「支払用カード不正使用被害保険」と、PCやインターネット使用時のトラブル発生時に電話でとメールで対応する「PC・インターネット関連サポート」が付属する。
ラインアップはパッケージ版が1年版と3年版の2種類。ダウンロード版は、1年、3年に加え、2年版を用意する。直販サイトでの価格は、パッケージ版の1年版が7980円、3年版が1万6980円。ダウンロード版は、1年版が6980円、2年版が11900円、3年版が1万5980円。
大三川彰彦取締役は「近年は、オンライン取引の利用者増加で、企業よりも個人ユーザーのシステム環境の方が、ウェブによる不正アクセスの脅威にさらされている。個人情報の保護機能は今後ますます重要になってくる」と開発の背景を話した。また、「今後1年間で新規と更新を合わせ950万ユーザーへの販売を目指す」と語った。