シマンテック、高速・軽量化を実現したセキュリティソフト「ノートン2009」
記者会見の冒頭で、丹羽誠・コンシューマ営業統轄本部執行役員統轄本部長は「従来はネットワークがウイルスの標的であったが、最近では正規のウェブサイトが攻撃されるケースが多い。ユーザーは、普通にアクセスするだけで個人情報や機密情報が漏えいしてしまう」と、インターネットに対するセキュリティの重要性を強調した。
新製品の特徴について、米シマンテックのデーブ・コール コンシューマ製品シニアディレクターは、「『ノートン 2009』は、PCへの負荷軽減する『ゼロインパクト』を目指して設計している。スキャンニングエンジンからユーザーインターフェイスまで、製品のあらゆる局面にわたって300か所以上を強化した」と述べた。
「ノートン・インターネットセキュリティ 2009」は、使用するコンピュータのID・個人情報やホームネットワークを脅威から守る統合型セキュリティソフト。「ノートン・アンチウイルス 2009」は、ウイルス・スパイウェア・ワーム・ボットなどの脅威からPCを守るウイルス対策ソフト。
ともに、統計・コミュニティ・ホワイトリスト・SONARを組み合わせて分析し、必要なスキャン数を減らすセキュリティモデル「ノートン インサイト」を搭載。これにより、信頼できないアプリケーションだけがスキャンの対象になるため、従来より5倍速い約33秒という総スキャンスピードを実現した。また、5-15分ごとに保護機能を最新の状態に更新する高速パルスアップデートを実施する。
なお、「ノートン・インターネットセキュリティ 2009」は、より高速でより少ないスキャン時間、スピーディな更新を念頭に、インストール時間は約52秒、メモリ使用は7MB未満、ブート時間は約34秒という業界最速の性能を実現。
ブラウザ保護機能では、FirefoxとInternet Explorerに対応し、ログインデータやID情報をブラウザ間で共有することができる。そのほか、マルチメディア攻撃から防御する侵入防止システムエンジン。アンチボット保護機能、PC深部まで及ぶウイルス感染に対処するシステムリカバリツールを搭載する。
価格はともにオープン。同社オンラインストアでのダウンロード版の価格は、「ノートン・インターネットセキュリティ 2009」が6825円、「ノートン・アンチウイルス 2009」が5460円で、ともに3台までPCにインストールできる。