カシオ、「EXILIM」に搭載したメイクアップ機能の体験会

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2008/08/28 19:10

 カシオ計算機(樫尾和雄社長)は8月28日、8月29日に発売するコンパクトデジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z300」「EXILIM ZOOM EX-Z250」の新機能で、人物の肌などをきれいに撮影できる「メイクアップ機能」のメディア体験会を開催。発売に向けたアピールを行った。

 新製品に搭載した「メイクアップ機能」は、撮影時に被写体の顔を認識して、画像処理技術によって肌の質感を明るくなめらかにしたり、日差しによって生じる顔の陰影を目立たなくする機能。処理レベルは、撮影時にモニタで確認しながら12段階で調節可能。また、上位機種である「EX-Z300」には、ワンタッチで機能のon/offができる「メイクアップボタン」を備えている。

 宮田陽・開発本部QV統括部商品企画第2企画室長は「今回の新機能は、新たな画像処理装置『EXILIM エンジン 3.0』に搭載した、高速画像処理専用のCPUによるもの。これにより、常にきれいな写真が撮れるという期待感が持て、楽しく撮影できる」と説明。また「解像度のアップや、モアレやシャギーの低減など、基本機能の向上も実現できた」とアピールした。

●「EX-Z300」を使った撮影会、Tゾーンのテカリも抑えられる!?

 その後、「EX-Z300」を使った撮影会が行われ、参加者たちはモデルや自分の顔を撮影し、新機能を体感していた。実際に撮影してみると「メイクアップ機能」のレベルを中間の6にして撮影した場合、被写体の顔につやが出て、顔の影やクマなども薄くなり、全体的に若返ったような印象を受けた。また、多くの女性が気にするTゾーンのテカリも若干抑えられた。これなら急な撮影でも、安心できそうだ。

 ただし、レベルを最大(12)にして撮影した場合、ほんのわずかだが被写体と背景の色が溶け合うような仕上がりになる場合があり「顔の輪郭検出の精度にはまだ課題がある」(宮田氏・同)という。

 「EX-Z300」と「EX-Z250」は、ともに3.0型の液晶モニタを搭載し、35mmフィルム換算で、28-112mm相当のズーム撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ。「メイクアップ機能」のほかにも、夜景や逆光時の撮影で、カメラが自動的に最適な設定を行う機能や、CCDシフト方式の手ブレ補正機能などを搭載する。有効画素数は「EX-Z300」が1010万画素、「EX-Z250」が910万画素。

 「EX-Z300」の実勢価格は4万円前後の見込みで、カラーはシルバー、ブラック、ピンクゴールドの3色。発売日は8月29日。「EX-Z250」の実勢価格は3万5000円前後の見込みでカラーはシルバー、ゴールド、ピンク、レッド、ブルーの5色。発売は色ごとに異なり、シルバーが8月29日、ゴールドとピンクが9月5日、レッドとブルーは9月26日。