KDDI、シニア向けの「ちょいワル」ケータイが登場
イベントの冒頭で、KDDIの長島孝志コンシューマ事業統轄本部コンシューマ商品企画本部長は、シニア向け携帯電話の発売の経緯について、「50代以上のシニア層は、使いこなせないが我慢して若者向けの端末を利用するか、諦めて極端なシニア向け端末を利用するかの選択しかできなかった。『URBANO』はその欠けていたマーケットに対し、シニアでもアクティブなマインドを持ち続けている『新の大人』用の端末として開発した」と説明。
「URBANO」は、シニアにとっての「デザイン」「機能性」「使いやすさ」を追求した携帯電話。デザインは、外観を高級時計のフェイス部分のように仕上げ、「こだわり」を持つ大人に相応しい上質さを表現。内側も10キーの各キーを独立させたり、中央列を少し下げた位置にレイアウトするなど、デザインと操作性をともに両立させた。
機能面では、ワンセグや「EZ Felica」、カメラや音楽再生機能など、他のau端末と同様の機能を搭載。ワンセグでは、内蔵の加速度センサーにより、端末を傾けると自動的に画面表示が縦横に切り替わるという機能を、au端末で初めて採用した。
シニア向け機能として、歩数計機能を用意。3軸加速度センサーを利用した歩数計は、歩数・歩行距離・消費カロリーを計測できる。そのほか、カメラ機能と連動した機能に、新聞などの小さな活字をカメラを使って3倍/5倍に拡大表示する「カメラループ」、端末と物体までの距離を計測する「ゴルフスコープ」、名刺情報をアドレス帳に登録できる「名刺リーダー」機能を搭載。
「使いさすさ」では、声が聞き取りやすいように受信音量を通常より1段多く用意し、着信音も最大約92dBの大音量で設定できるように改良した。メールやメニューなどの文字を大きく表示する「でか文字」設定にも対応する。
本体サイズは、幅50×高さ106×厚さ16.8mm、重さ約121g。メインディスプレイは3.0型ワイドQVGA液晶、サブディスプレイは1.3型液晶。本体カラーはクラシックブラック、エターナルホワイト、ジェニュインレッドの3色を用意する。
イベントの最後には、司会者とパンツェッタ・ジローラモさんによるトークセッションが行われた。ジローラモさんは、新端末について「すごいカッコイイ」と高評価。「携帯電話は常に持ち歩くから、デザインはとても重要。女性も男性の携帯電話をみてセンスを評価している。携帯電話がカッコイイとそれだけで会話が生まれる」と自論を述べた。また、機能についても「名刺リーダー機能には驚いた。可愛い娘に名刺をもらったらすぐに活用したい」と「ちょいワル」な使い方を披露した。