ドコモ、脈拍・歩数計を内蔵した“健康ケータイ”の「らくらくホンV」

ニュース

2008/07/18 15:01

 NTTドコモは7月17日、健康管理機能を搭載した富士通製の3G携帯電話「らくらくホンV(ファイブ)」を、8月に発売すると発表した。実勢価格は、新規契約でバリューコースを利用した場合では4万円前後見込み。


 「らくらくホン」シリーズは、シニア層や初心者をターゲットに「誰にでも簡単に使える」ことを狙って開発された携帯電話。「あんしん」「かんたん」「しんせつ」「見やすい」をコンセプトに端末を展開している。


 今回の端末では「健康管理」を加え、「あんしん」機能を強化した。健康管理機能では歩数計機能に加え、インカメラに指で軽く触れるだけで脈拍が測定できる「かんたん脈拍計」機能などを搭載した。

 歩数計は、3軸センサーを採用しており、端末をどんな角度にしても正確に歩数がカウントできる。「かんたん脈拍計」は、インカメラに内蔵する特殊なセンサーを利用して血液の流れを測定する。


 内蔵の健康管理アプリケーション「健康生活日記」を利用すれば、歩数や脈拍数、体重などを記録・保存することができる。タニタの体組成計や血圧計と赤外線通信でデータをやり取りすることも可能。対応する健康機器とらくらくホンの間で、身長や体重といった基礎データ、体脂肪率、血圧などの日々のデータを送ることができる。


 使い勝手では、「ワンタッチで開けられるのが理想」というユーザーの声に応え、片手でも簡単に開くことができる「オープンアシスト」機能を新たに搭載した。前作の「らくらくホン プレミアム」から開始した、音声を文字に変換する有料サービス「音声入力メール」にも対応する。


 また、相手の声がより聞きやすくなる「スーパーはっきりボイス2」と、相手に自分の声をしっかりと伝えることができる「スーパーダブルマイク」を搭載する。液晶ディスプレイのサイズを2.6型から2.8型に大型化し、文と文との行間も2ピクセルから5ピクセルに広げて、見やすさを追求した。

 本体サイズは、高さ108×幅50×厚さ17.3mm、重さ113g。カメラは有効画素数200万画素のCMOS。「着うた」やGPS機能、3G地域での海外ローミングサービスにも対応する。外部メモリは、microSDとmicroSDHCを使用する。カラーはゴールド、ラベンダー、ロイヤルブルーの3色。


 会見でNTTドコモの永田清人執行役員プロダクト部長は「キーボードを搭載したモデルのなかで、本当に使いやすい携帯電話。マニュアルを読まなくても誰もが簡単に使いこなせる。見やすいや聞きやすいなど電話の根本にこれほどこだわっている端末はほかにはない」と述べ、端末の完成度に自信をみせた。