ウィルコムなど、PHSを利用した外国人住民対象の電話通訳実験を開始

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2008/06/27 11:29

 財団法人しまね国際センター(有馬毅一郎理事長)とHOPE(Hiroshima Overplaces People's Education)プロジェクト(田辺孝二代表)、ウィルコム(喜久川政樹社長)は6月26日、PHSを活用した電話通訳の実証実験を6月30日に開始すると発表した。9月26日まで実施する。

 今回の実験は、しまね国際センターの「コミュニティ通訳ボランティア制度」で実施する。同制度は外国人の暮らしを言葉の面から支援する同行通訳制度で、しまね国際センターが07年4月から施行している。

 制度の運用では、通訳者の派遣までに時間が必要なことや、場所によっては通訳者の登録がなく、派遣が難しいなどの課題があった。しまね国際センターでは状況改善のため、08年秋以降、「電話通訳」の導入を検討。HOPEプロジェクトと協同で、ウィルコムのPHSを活用した「電話通訳」の実証実験を開始することになった。

 実証実験では、行政窓口・薬局窓口などのモニター団体に訪問した外国人住民に対し、通訳者がウィルコムのPHSを活用した電話通訳を行う。通訳登録者数は12名で、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語に対応する。

 実験では、しまね国際センターが主催、実施、運用、検証など、HOPEプロジェクトが共催、企画・システム協力、ウィルコムがPHS電話機など電話通訳用の機器の提供と企画協力を担当する。