オプティキャスト、スカパーの伝送域拡大で、全BSデジ放送を視聴可能に
従来「スカパー!光」のネットワーク伝送帯域は70-770MHzで、一部のBSデジタル放送は視聴できなかった。さらに視聴可能な放送も通常では対応不能な帯域(1350MHz)を使用していたため、専用のアップコンバータが必要だった。今回オプティキャストでは、伝送帯域を2072MHzまで拡張。これにより、アップコンバータが不要になり、それまで視聴不可能だったチャンネルにも対応。「スカパー!光 ホームタイプ ワイド」としてBSデジタル放送全12チャンネルが視聴可能になる。
提供エリアは、7月1日時点で一部を除く東京23区、神奈川県と埼玉県の一部地域で、以降順次拡大していく予定。今後は「e2 by スカパー!」を08年内、スカパーのハイビジョン放送を09年度に「スカパー!光」に対応させる予定。さらに、11年7月の周波数再編によって拡充されるBSデジタル新チャンネルにも対応する。
また、NTT東日本が提供する光ファイバーサービス「フレッツ光」で、「スカパー!光 ホームタイプワイド」が視聴できる「フレッツ・テレビ伝送サービス」を開始することもあわせて発表した。同社では、「スカパー!光 ホームタイプワイド」を視聴するために必要な「スカパー!光施設利用料」とフレッツ・テレビ伝送サービスをセットにし「フレッツ・テレビ」として販売する。
「フレッツ・テレビ」の月額利用料金は682.5円で、地上デジタル/アナログ、BSデジタル/アナログ、FMラジオが利用できる。また、「フレッツ・テレビ」と「スカパー!光」の有料チャンネルをセットにしたプランも用意。料金は「フレッツ・テレビ」に加え、CS無料チャンネルと有料チャンネル1チャンネルが視聴可能な「スカパー!光アラカルトコース」が1617.5円から、有料チャンネルが50チャンネルの「スカパー!光パックセレクションコース」が4357.5 円から、有料チャンネルが68チャンネルの「スカパー!光パックコース」が4957.5円から。
なお、NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」もしくは「Bフレッツ」の月額利用料、初期費用として「スカパー!光」の加入料2940円、「フレッツ・テレビ」の工事費が別途必要となる。
オプティキャストの斉藤達郎社長は「今までテレビというと、アンテナをつなぐか、ケーブルテレビに加入するか、という選択肢しかなかったが、今後は光につなぐということを進めていきたい。今回の広帯域化と新サービスによって、さらなる競争力をつけ、今後の加入者拡大を加速させていく」と抱負を語った。
また、NTT東日本の古賀哲夫副社長は「『フレッツ光』や『スカパー!』利用者の裾野を広げるという意味で非常に意義があるサービス。多チャンネル放送を見たいというユーザーのために、スカパーさんと協力しながら積極的に販売していきたい」と挨拶した。