松下、6倍速の書き込みに対応したBD-R、世界初の50GBタイプも
BDはデータなどを記録する記録膜や保護層などを基板上に積層する方式で生産するが、松下では記録膜や保護層などをディスク内に一定の厚さで積層する技術を開発。微細なディスク内の記録構造を可能にした。
特に50GBのBD-Rでは、ディスク内のカバー層と呼ぶ、0.1mmの層の中に1層目の記録膜、中間層、2層目の記録膜、透明カバー層に均一な厚みで積層することで、大容量と6倍速でも安定した書き込みを可能にした。
また、「高感度相変化」と呼ぶ、独自開発のデータの記録膜を採用することで、ディスクとBDドライブとの相性を高めて、自社だけでなく他社とのドライブで使った場合でも書き込みエラーを低減して、高い記録精度を確保。16倍速で最大177MbpsのDVD-Rを20%上回る、6倍速で216Mbpsの転送レートを実現した。
松下では独自開発したスタンパ技術やカバー層の形成技術、基板成形金型をディスク製造に導入。ディスクの反りを低減し品質を高め、歩留まりを高めた。
同時に、6倍速の書き込み・再生に対応したBDドライブを開発したと発表した。ディスクの読み書きを行う青紫色レーザーの応答と収束時間を短縮する技術などを投入することで実現した。松下ではPC用ドライブとしてサンプル出荷を開始し、年内の製品化を目指す。