ウェザーニューズ、全国の「揺れ」を計測する「Yureプロジェクト」

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2008/06/18 16:53

 ウェザーニューズ(草開千仁社長)は6月17日、個人の減災意識を高め、被害を軽減する試みとして、全国1000人の協力のもと、日本の「揺れ」をはかる「Yure(ユレ)プロジェクト」を開始した。

 「Yure プロジェクト」は、「揺れ」を計測する専用機器「Yure Station(ユレ ステーション)」を一般のプロジェクト参加者向けに無償で貸与し、日本のあらゆる「揺れ」を観測するネットワークを構築する試み。

 配付される「Yure Station」は、USBでPCと接続し、30秒に1回データが自動的にリポートされる。内蔵の加速度センサーによって、実際に揺れた時間や、横揺れと縦揺れを分けて計測できる。また、機器の表面には青色のライトが点灯し、基準値を上回る揺れを感知すると、そのライトの光が左右に素早く動き、参加者に揺れを知らせる。

 全国から収集されたデータは、ウェザーニューズのインターネットサイトに、リアルタイムで表示される。「地震の揺れがマンションの高さにどれだけ影響するか」や、「電車通過の揺れが、どれだけ建物に影響するか」など、あらゆる「揺れ」について検証、数値化し、データベース化を行う。

 プロジェクトは1000人規模で行う予定で、全国1000箇所に専用機を設置する。先行実施として6月17日から6月30日まで全国から参加者200名を募集。残りの800台については、7、8月ごろの募集を予定している。

 さらに、今後頻繁に余震が発生する恐れがあると言われている岩手・宮城内陸地震の被災地についても、現地の地震による影響を観測、共有する準備を行っているという。